何事にも、意味は無いと思う
逆に何事にも、意味はあると思う
どちらにせよ、全ては消えてなくなる。
ならば全ては無意味なのではと思うけれど
意味もなくこの世界は存在していない。
世界が誕生したことには理由があって
何かにとって必要性があったから世界は誕生した。
ずっと過去のことをそうやって考えると
それは無限に思える。
最終的に辿り着くのは、意思だとしか言いようがない。
この世に生まれたかったから、という意思があったから、こうして私たちも生きている。
結局何が言いたいのか。それは、この世に生まれた意味は無いけれど、生きたいという意思があるから私たちは生きている、というニヒリズムに基づく思想。
悩んで悩んで考えて、この世の真理知るために調べて学んで導き出した過去の思想が、今の私を作っている。
命も地球も世界も宇宙も
永遠なんてないけど
明日死ぬかのように生きよ
永遠に生きるかのように学べ
という誰かの名言があったな
そんなふうに生きたい
僕はただ終わるのを待った
僕が寝たフリをしていることに気づかずに
あいつは湿った手で僕の服をめくる
僕の意識は遠くにあり
僕はただそれを眺めていた
真っ暗な部屋の中で
今では新しい紅茶を買うのが趣味の私ですが、以前は紅茶が苦手でした。アールグレイだけは飲めたのですが、それ以外は何故が腹痛がおきてしまうのです。
ですがある時紅茶を飲んでそれは変わりました。
友達への贈り物として紅茶を買ったのですがなかなか友達とは会えず、賞味期限も近づいていたため、また別のものを買うことにしてその紅茶を飲むことにしました。
腹痛を恐れながらも紅茶を飲んでみると、まず香りに驚きました。その紅茶からはチョコレートの香りがしたのです。一般の紅茶と言われるものしか飲んだことのなかった私は、紅茶から漂う品のある香りにうっとりし、しかもセットになっていたバニラのクッキーともよく合っていて、あっという間に紅茶もクッキーも無くなってしまいました。
私は満腹感と感動に満たされながら、底の見えるカップから漂う微かな香りを楽しみました。私は友達への贈り物として買わなければ、紅茶の素晴らしさに気づくことは無かったと今思います。苦手意識のあるものに手を出して新しい世界を見つけることは、自分の人生を楽しませてくれますね。
長い間、病人の腹を眺めていた。
ゆっくりと上下に動くのを、眺めていた。
その動きがあまりに静かなので、一瞬目を離した隙に死んでしまうのではないかと、不安で不安で息を殺して見つめていた。
ふと、病人の瞼がかすかに開かれたのを感じた。
そして深い呼吸をして、再び瞼は閉じた。
一度その深呼吸が終わると、部屋は一気に静まり返った。
部屋の全てが停止され、それは一瞬時が止まったような、長い時間だった。
私の呼吸さえ止まり、心臓音だけが強く耳に響いた。
我に返ると再び時間が動き出した。
病人は既に死んでいる。
私は静かに呼吸を始めた。