空の涙が雨ならば
最近の雨は何なのだろう
しとしと降る泣き方も
ポツポツ降る泣き方も
バラバラ降る泣き方も
ザーッと降る泣き方も
サーッと過ぎる泣き方も
雷雨ともなれば大泣きだろうか
ただの、人の身には計り知れないものなのか
でも、私は雨が好きなのです
あなた(空)が泣いていることが好きなのではなく
あなた(空)の泣いたそのあとの
水に映える新緑の
水をたたえる紫陽花の
水のしたたる紅葉の
水面に映るその空の
その、さまがとても好きなのです
雲の切れ間より覗く空も
陽の向かい虹が立つその空も
雲が散り月を現すその空も
その、さまもとても好きなのです
だから私は雨が好き
…でもどうか、豪雨ばかりはご容赦くださいね
#空が泣く
君とは基本的にメッセージのやりとりのみ
急ぎのときは通話したりするけれど
それもきっと片手で数えられるくらいだろうね
おまけに、用事があるときにしか連絡は来ない
たいていはどっか遊びに行こうって、いつが空いてる?って
全然悪いことじゃないよ?だって自分もそうだもの
なかなか予定が合わなくて遊びに行けれないのだけれど
遊びに行けばやっぱり楽しくて、あっという間に過ぎる時間
それぞれ家に帰ったら「今日はありがとう」ってメッセージを送るんだ
以前からの習慣みたいなものかな、なぜか君とだけはそのやりとりが発生する
学生から社会人になって、それぞれにいろいろなことがあったけれど
……また誘ったら遊んでくれる?
自分にとって唯一、親友と呼べるきみへ
#君からのLINE
愛だのなんだの、そんなものくだらない
誰かと共に生きたいわけじゃない
ひとりだって構わない
結婚しないのかと聞いてくる連中にはもううんざり
今の暮らしに満足してるわけじゃない
でも、なら結婚すれば?みたいな方向にしかいかないのは
ハッキリ言って馬鹿なのか?とも思う
誰かと共に過ごす未来は想像できそうにない
放っておいてくれないか
死ぬまで己の命は己の好きに使うのさ
#命が燃え尽きるまで