大学生銀×小説家土(銀土)

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10/10/2023, 7:31:51 PM


「 ー!!!」

目の前に飛び散る鮮血。
スローモーションのよう倒れていく
慌てて抱えあげるが呼吸が浅い
その人物はそっと頬に触れ自分に対して

「 」

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たまに見る夢。
自分は剣を振るっていて何かと戦っている。ある程度の敵を倒し切ると叫び声が聞こえて気が付いたらその黒い影の誰かが倒れてる。その人物が何かを伝え微笑んだのち冷たくなって自分が叫ぶところで毎回起きる。

その夢がなんの夢なのかも、黒い影が誰なのかわからないけど、その夢を見るととても悲しい気持ちになる。
銀時が感傷に浸っていると8時のアラームがなった。

坂田銀時。かぶき大学に通う二回生である。銀色の天然パーマがトレードマークである。ごく普通に両親の愛を受け育ち、大学生になったのを期に大学近くに一人暮らしをしている。

今日は講義がないのでアルバイトの喫茶店を仕込みから手伝うことになっている。
大学の近くにあるそのカフェは裏路地にあるため満席にこそならないが、常連客はなかなか多い。
気合いを入れなくては。
なんだって今日は『あの人』が来る日だからーーー

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新しい仕込みを教えてもらい、飲み物類を用意し、店の外の プレートをOPENに変える。
オーナーはあ表で黒板アートのメモを作り!俺は店内で調理とコーヒーの準備しながらお客様を待つ。

午前中はゆっくり時間が過ぎ、お昼は少し混んだがファミレスとかチェーン店ほどは混んでいないだろう。
だんだん落ち着いていき、近所の人や勉強しに来た大学生などで半分ほど埋まっているくらいだ。
そろそろ来るはずと食器類を洗いながらドアをちらちら見る。一頻り終え手を拭いまたドアをちらっと見ると控えめにチリリンとドアベルが鳴りドアが開く。

「…十四郎さん!こんにちは!」
「ああ、こんにちは」
「いつものでいいですか?席いつものところ空いてるのでどうぞ!」
「いつもので頼む。ありがとう」

軽く会話をし、彼ーー十四郎さんと呼ばれた男は店内奥の窓際のソファ席に腰を下ろし、ノートパソコンを取り出す。


男の名は土方十四郎。歳は29歳。近所に住んでいるらしく決まった曜日にこの喫茶店に空いてきた午後やってくる常連客。職業は恋愛小説家で、ドラマ化や映画化もしている。黒髪のストレートヘアに切れ長の目、モデル顔負けのスタイルだが、メディアにも出ず、サイン会もしない、ペンネームもヨツバの為女性と思われてるんだと苦笑していた。
坂田銀時の片想いの相手である。

オーナーが土方がいつも頼むBLTサンドを作っている横でブルーマウンテンコーヒーをカップに注ぎながら土方を見る。PCを使う時だけかけると言っていた銀縁メガネをかけようとしてるところだった。それだけの仕草なのに様になっていてかっこいい。
オーナーが「銀時くんお願いね」と言ってきたのでサンドイッチが出来たと気付く。出会ってから覚えた砂糖ミルクは要らない、マヨネーズはボトルごと。頭の中で再生し、運んでいく。

「十四郎さんおまたせしましたー。進みはどうですか?」
「ん。進みか?あー……ぼちぼちだな」と目を逸らしながらコーヒーを口に運ぶ。これは全く進んでないんだなと察する。

「……イマイチ主人公の女のキャラが決めきれねぇんだよ」
「え、3日前も言ってなかった?まだキャラ決まってなかったんですか」
「……るせぇ。てかお前がなんでそんなこと言うんだよ」
「山崎さんに来たら進捗聞いて見張ってくれって頼まれました」
「くそ、山崎の癖して……!」

膨れながら土方は慌てすぎてたらしく忘れてたマヨネーズをコーヒーに入れながらもう一度口に運ぶ。
向かいに座り自分用に持ってきたカフェオレを飲みながら打ち込んでは消すを繰り返している土方を観察する。考える方にソースを割いているからか手元が疎かのままサンドイッチを食べているため口元にマヨネーズがついている。ついてるよ、と教えても生返事だ。しょうがないので拭ってあげるとびっくりしたのか目を丸くしてこっちを見ている。

「や、マヨネーズついてたから……」
「う、あ、わるい……」

恥ずかしかったのか少し頬が赤くなっている。かわいいなぁと思いながら聞いてもいいのかなぁと思いつつ恐る恐る聞く。

「今回の話ってどこまで決まってるんです?」
「あー、男は警官にしようと思ってんだが、そうすると相手は何がいいのかなと悩んじまってさ」と返ってきた。

自分の案が採用されるだとか、助けになるとは思わないが考えてみる。警官といえばドラマとかでよく見る刑事課だとかコ○ンの怪盗○ッドを捕まえる警部だとか交番のおまわりさんとかが妥当だろうか。だがそれだと捻りがなさすぎて埋もれてしまう気がする。かといって未来感出して時空警察みたいなトンチキだとヨツバの純愛系が難しそうだよななどと考え、ふと頭に思いついたことを言ってみる。

「江戸を護るおまわりさんとその町のよろずごと承ってる店の店員とかどう?すごい変わってるけど面白そうじゃないですか?」と提案すると初めて見るレベルで驚いている。なんか変なこと言っただろうか。やっぱり設定がおかしすぎたか。なんでもないと伝えようと土方を見た。

ーー泣いていた

目の前で土方がぼろぼろと泣いているのだ。ギョッとして慌ててポケットに入れていたハンカチを渡した。

「ご、ごめん!変なこと言いました!?そんな泣いちゃうくらい嫌でした!?十四郎さんほんとごめんね!」そういうと泣いてることに初めて気付いたらしくあ、とかう、とか言葉にならない言葉を発していた。
渡したハンカチを土方は受け取り涙を拭きながら悪いとだけ呟き黙ってしまった。

その後会話が続くことなく2人して黙ったまま時間が過ぎ、銀時は「休憩終わるから……」と言うと土方も「俺も今日は帰るよ。悪かったな、坂田」と支払いをして帰っていった。

その後土方は喫茶店に来なくなってしまった。

「おい、銀時。いつまでんなシケたツラしてんだよ。その常連来なくなって3ヶ月だろ?引っ越したんじゃねぇの?」
「……表札はかかってたもん。引っ越してはねぇもん。」
「ストーカーぜよ」
大学で項垂れる坂田を慰めることなく腐れ縁の友人たちが自由に過ごしている。土方が来なくなって2週間経った初めは友人たちも少しだが慰めていたが通ってた曜日の次の日は必ず落ち込んでた為めんどくさくなって慰めるのをやめていた。
「もうンな常連のこと忘れて次の女探せよ。紹介してやろうか」
「高杉の趣味悪ぃからヤダ。つーか、忘れるとか無理だし」
「あ?人の優しさ踏みにじるのか?テメェ」
キレそうな高杉と坂田をシカトした坂本はズット黙ってる桂に話題を変えた。
「ヅラぁ、今日静かやと思うちょったが何読んどるき?」
「ヅラじゃない!桂だ!む、これか?ヨツバ殿の新刊が今日出たのでな」勢いよく坂田が顔を上げた。
「ヨツバの新刊!?」
「ああ、発売まで内容日公開で発売日しか発表されていなかったのでな。気になって今朝買ってきたので読んでいるんだ。今までの感じはありつつ、だが珍しい設定でなかなか面白いぞ」
「へぇ。ヅラがそんな褒めるのか。どんな話なんだ?」
「時代は珍しく現代ではなく江戸末期でな。主人公は万事屋というなんでも屋をやっているんだ。そこに事件が起こり主人公は巻き込まれる。解決しようとしてる時に警察官の男と出会うんだ。お互いに助け合ったりしていくうちに恋愛に、という流れだ。まだ途中だから結末とかはわからんが」
自分がなんとなく考えて提案した設定だ。それが採用されている。設定が嫌なわけではなかったらしい。じゃあなんであの時、土方は泣いていたのだろうか。
だが、何故だか分からないが読んだらわかる気がした。……否、読まなきゃいけない気がした。
今まで土方を好きといいながらヨツバの小説もメディア作品も見たことがなかった。活字は好きじゃないし、恋愛映画はつまらないと思っていたから。
でも今回はーーー
「悪い!帰るわ!!」
「は!?銀時まだ講義あるだろ!」
「代返頼む!今度奢る!!!」坂田は全力で走っていった。
「……なんなのだ?」
「さぁ……?」
「金時に春が来るぜよーあっはっはっ!」

大学を出て真っ直ぐ本屋へ向かう。見つかるか不安だったがヨツバの本はすぐに見つかった。小説に興味ないから気にしてなかっただけでヨツバはそもそも超人気作家なのだ。発売日なのだから特設コーナーくらい組まれる。
一冊手に取り買って急いで家に帰る。カバンを投げ座り呼吸を整えて落ち着いてからページを開く。

設定は桂が言っていた、あの日自分が言った設定だった。
万事屋を営む主人公の女と江戸の警察真選組のNO.2の男の恋愛の話。
女は厄介事に巻き込まれやすいがお人好しの為見捨てることが出来ず、仲間の少女と少年と大きい犬と助け合いながら解決していく時に、いつものように事件に巻き込まれた時に男と出会う。
最初は女が首を突っ込むことが気に食わなかった男と言い合いになるが、関わっていくにつれて女にも譲れないこと護りたいものがあると知った男が徐々に女のことを認めていき、時に背中を預け、時に助けを求め合い愛を深めていく、そんな話が事件ごとに短編のように綴られているものだった。
活字が嫌いな銀時でもさらさらと読み進めることが出来、なんで人気なのかわかる気がした。
最後の章になり読み進める。最後の話は大規模で厄介と最初から匂わされていた攘夷志士の軍との戦いであった。
危ないシーンがありつつも攘夷志士軍をほぼ制圧することに成功し、あとは敵の大将と言うシーン。
万事屋3人と1匹と真選組TOP3で辿り着き、敵将を守るようにいる敵を倒していく。ほぼ倒し切りあと少しという所で男が女の名を叫び、女が振り返ると男が寄りかかってくる。声をかけ触れると手が真っ赤に染まる。攻撃をしてきたやつを倒し、敵将を倒す。
みんなが声をかけてる中浅い呼吸をしている男に駆け寄る。それぞれ止血をしたり、救護呼んだと声をかけたり名前を呼んだりしている。
女も名前を呼ぶと男はそっと目を開き、もっと一緒に呑みに行きたかったこと、行きたいとこ連れてってやれなかったこと、全然幸せにしてやれなかったこと、一緒にいれないことを詫びた。助かるんだからそんなこと言うなと女は怒るが、男はそっと女の頬に手を添えて小さく微笑んだのち「来世でも会えるといいな」と呟き息絶えてしまう。
救護が来るがもう亡くなっていると告げられる。
ラストのシーンは墓の前でお前の分までうんと幸せになって、天国であったら自慢してやるからなと女が宣言して終わる。

読み終わった銀時は泣いていた。話はもちろん悲しかった。何故ならバッドエンドだったから。幸せになって終わると思っていたから。
でも、それだけじゃない悲しさがある。
クッションソファに凭れ、天井を眺める。でも涙は止まる気配を見せない。
そっと目を閉じ、主人公のことを考えていると気付いたら眠りについていた。

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天人と戦っている。
最初は斬っても斬ってもキリがなかったが沢山の仲間のおかげで前に進むことが出来、敵の数も減ってきた。
昔馴染みの桂や高杉、坂本とも連携を取り、新八や神楽、腐れ縁の真選組と共に突き進む。

ようやく敵将の前に辿り着き、周りを取り囲まれながらも戦い、神楽と沖田が軽口を叩き、近藤が新八にお妙をくれと言って今じゃないだろとツッコまれていた。
自分も腐れ縁で、犬猿の仲でーー恋人の土方に声をかける。

「土方くん実はもう限界なんじゃない?だからタバコ控えた方がいいって言ったろ」
「ハッ!糖尿メタボにゃ言われたかねぇな!」
「公式設定1キロ差だからね!?メタボじゃないからね!?」

なんて言いつつ倒しきった。
敵将の方を向き、倒そうとした所で話を始めた為言い訳がましいと無視しようとした所で叫び声が聞こえた。

「銀時!!!!!!」

瞬時に振り向くと土方が銀時を庇うように袈裟斬りされ、その後に身体を貫かれていた。
倒した天人がギリギリで生きており攻撃してきていた。
土方の散った血液越しにその天人を目視した銀時は頭に血が上り、木刀で天人を壁に打ち付ける。
笑っている敵将も視界に入れると、力の限り叩きつける。こいつだけは、こいつらだけは……!それしか頭になくただひたすらに攻撃をする。
「銀時!!!もうやめろ!!!」近藤が羽交い締めにし、新八神楽が呼びかける。
沖田が救護を早くと怒鳴っている。
「銀ちゃん!!!!落ち着いてヨ!!!!」
「銀さん!!!!!もう!!!もうその天人は!!!!」
冷静になれない銀時の耳に小さく咳き込む音が聞こえる。ハッとし、動きを止め土方に駆け寄る。
抱えあげ、「土方!!土方聞こえるか!?助けくるからな!」手を握り声をかけ続ける。
口が動いているが音にはならず届かない。
「無理すんな!後で聞くから!なにも今じゃなくていいだろ!?」
「トッシー!がんばるネ!まだ酢昆布一年分貰ってないヨ!」
「土方さん!!あんたを殺すのは俺だって言いやしたよね!?こんなとこでくたばんな!」
「土方さん!僕まだ土方さんにも色々教えて欲しいんですよ!!」
「トシがいなきゃ真選組はハチャメチャになっちまうよ!!一緒に支えてくれるんだろう!?」
口々に言う様子を目で追い、ゆっくり横に振る。
そして震える腕をゆっくり銀時の顔に触れ、目を細め音もなく

「来世で待ってるな」

と伝え力が抜けた。
それぞれが名前を呼ぶがもう返事は返って来なかった。


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ガバリと銀時は起き上がる。
なんで、なんでこんな大切なこと忘れてたんだろう。

家を飛び出す。
教えてもらった家を目指す。
広すぎるから寂しくなるし手入れも金がかかって大変だけど、でも居心地がいいと言っていた教えてもらった屋敷を目指す。
広い平屋とか作家先生ぽいと言ったら笑ってたあの屋敷。

走って走って呼吸も苦しくなっても走って。
たどり着く。
勝手に門をくぐり、家を見ると電気が着いていたためいるようだ。
インターホンを鳴らすと玄関の電気がつく。

「山崎?さっき打ち合わせ終わっただろ。忘れ物か?」
声とともに玄関が開く。
銀時を目にし、一瞬驚いた顔をしたがすぐに元に戻し「どうした?」と声をかけてくる。

手に持ってた本をかざすと
「今日発売のやつか。興味無いって言ってたから珍しいな」
なんでもないように話してくる。
逃げようとしてると直感で思った。逃がさない。逃げさせはしない。

「……近藤は泣いてずっと話しかけてるし、沖田くんはしゃくりあげて泣くし、神楽も新八も声上げて泣くし、ジミーも、新八の奴らもお妙や九兵衛月詠も、町の奴らも全員泣いてたんだよ。なんでお前が犠牲になんなきゃいけねぇんだって。俺だってそうだ。沖田のねえちゃんとこいくの早すぎんだよ。馬鹿じゃねぇの」
「お、まえ……」
「来世で待ってんなら声かけろよ。銀さんからのナンパ待ちしてんじゃねぇよ。鬼の副長が聞いて呆れるな。で、なんで言ってくんなかったの、土方くん」
「……待ってるとは言ったが、会ったところで結局昔と同じで幸せはやれねぇなと思ったんだ。すぐに離れられる今の関係が幸せだからそれでいいと思った」
「本にあった男のセリフってさ、土方くんが最後に言ってた言葉だろ?」
「ああ。もっと万事屋と呑み行きたかった。もっとでかけたかった。忙しさにかまけてあまり会えなくて寂しい思い悲しい思いばかりさせて幸せはやれなかった。声にはならなかったけどな。お前が読むとは思わなかった」
「ヅラが読んでてあらすじ教えてくれてよ。ざわざわして買って読んだ」
「……そうか」
「で?」
「……?」土方はキョトンとしている。
「俺さ、飽きもせずこの時代でも土方くんに恋しちゃってたんだよね。前世の記憶戻る前からさ」
あっけらかんと銀時は言う。戸惑う土方に続けて言う。
「あ、もちろんライクじゃなくてラブね。かわいいキスじゃなくて土方くんどろどろにするようなキスしてぇし、土方くんに突っ込んでアンアン言わせたいって方ね。もちろんオカズは出会ってからは土方くんだったよ」
「へ、は、はぁ!?!?おまっ!」
土方は身の危険を感じ一歩下がるがその分詰められる。
「その感じだと土方くん、俺の事好きだよね?」
にじり寄ってくるため下がるが、玄関框に突っかかり尻もちをついてしまう。そのまま銀時が覆いかぶさり、肩を押され押し倒される。
「つーかさ、29だっけ?年上?年上の色気のある土方くんとかエロくね?俺まだ19だからさァ、超元気なわけよ。土方くんどう?」
手を押さえつけながら馬乗りになり土方に問うが、銀時は答えを求めていない。顔を近付け
「それで、十四郎は俺の事今世も好き?」目を見つめる。
彷徨わせるたのち恥ずかしさで少し潤んだ目で銀時と目を合わせ
「……言わせるな、ばか」と一言だけ。

変わらないかわいさに早急に唇に噛み付く。
若ぇな、や、俺今若いんだったと思いながら土方のことを味わう。
喫茶店ではそんなに吸ってなかったが、この味わい的に今世もヘビースモーカーだなとか、癖変わってないなとか、相変わらず呼吸下手だなとか色々考える。
今世でも苦手で感じないかなと両耳を塞ぎ、指で触りながら舌をわざと音立てて吸ったり、わざと水音を出す。
予想通りピクピク反応し、先程よりも声が漏れる。
変わってないことに感謝しつつ貪り続けると腹を殴られる。

紅潮し涙が流れヨダレも垂れた状態で
「な、なげぇよ……!」
と伝えてくるが、そんなのただ下半身に来るだけである。
これが大人の色気か……!と思いながら横抱きする。ひっ!と驚いた声をあげる土方に
「寝室どこ?」と聞く。
「聞いてどうする!……まさか」こういう時の予感は当たる。
「ここでしてもいいけど、寝室のがいいだろ?いやー、十四郎の処女また貰えるのかー!張り切っちゃう」
「お、おまっ、おまっ!!」
「え、処女だよね!?違うの!?」
「うううううるせぇ!!!」

ーーー夜はまだ始まったばかりである