……

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1/17/2025, 8:23:45 AM

『ねえ,知ってる?
 涙ってね、血なんだって!』

はあ?そんなわけないじゃん、だって血は赤いけど涙は透明だよ?

『もー!そんな小さいことは気にしなくていいんだよぉ!』

色は小さなことじゃないよ!
それで?本当に血なの??

『なんでもね、血と涙の成分は一緒なんだってー!』

それじゃあなんで赤くないの?

『それはねーわかんない!』

えぇー!気になるんだけどぉ…

『ね??興味出てきたでしょー!』

うん
ちょっとだけ、だけどね!でもいきなりこんな話してどうしたの?

『…』

え、そんな言えないほどの理由があるの…?

『んーん!なんでもない、ちょっと考え事してたの』

考え事?いつも思ったことはなんでも口から出すのに??

『もー!何でもかんでも口に出してるわけじゃないんだからね!!色々考えてるんだよ』

例えばー?

『君と一緒に生きる方法、とか』

……。まだ諦めてなかったんだ

『諦めるなんてそんなことできないよ』

『だって、話したいことも一緒にしたいこともたっっくさんあるんだから』

『だから、さ、君も諦めないで欲しいんだ』

…悪いけど今日はもう帰ってくれる?
考える時間が欲しいんだ。

『そっ、か。うん今日はもう帰るよ、また明日!』

………

あーあ、嫌だなぁ。目にゴミでも入ったらしい、涙が止まらないや
また明日、なんて酷いなぁ

次こそもう目覚めないつもりだったのに…

なんて…もー、やめやめ!!辛気臭いことを考えるのはまた明日に繰り越しだ。


君が生きろと、一緒に生きようというからせっかく用意した薬も飲めなくなったじゃないか

だから、ちゃんと責任として一生側にいて

離れないでね

【透明な涙】

こんな内容になるはずじゃなかったのに….。
会話分以外が書けない、情景描写とか環境とか本当に書けない。

12/24/2024, 4:43:49 PM

今日は24日、そうクリスマスイブだ
いつもよりも騒がしくそれでいて静かな夜

今日でさえそうなら…明日は

なんて、自分には関係のない話である

恋人はいないし共に過ごすほどの友もいない
つまり、クリスマスボッチというものだ

…その顔はなんだ
同情など、必要ない

何故ならば!推しのクリスマス限定グッズ(数量限定)が届くから!!

だから寂しくなんて、ないのだ

どうせ明後日になれば元通りになるのだし…

でも、まぁせっかくだし今日は外に食事をしにでも行こうか

一人の夜も案外悪くないものだ

【イブの夜】

11/17/2024, 9:28:43 AM

君と出会ったのは学校の帰りで
ほんとはそのまま通り過ぎようとしてたんだ

でも、
雨が降ってきて

このまま通り過ぎるのは少し嫌で

せめてもって傘を置いたんだ
もうできることはないからって帰ろうとしたら

さっきまで何も言わなかったのに君は、
弱弱しく声をあげた

その声を聞いたらもう仕方ないって思ったんだ

自分は学生でバイトして生活をしている
忙しい毎日で余裕なんてない 

けど
このまま帰ったらきっと後悔する
なら少し無理をしてでも連れて帰ろう

そう思ったんだ

最初は慣れないことも沢山でお金もかかるし嫌になりそうだった
バイトも新しく入れたりして
正直少しだけ後悔したんだ、連れ帰ったこと

あの日もバイトで疲れながら帰った
それで家に入ったらさ

君がすやすや寝てるんだ

その顔見たらさ
なんだか安心しちゃって思わず笑顔になった

せっかくだしって抱きしめたら
迷惑そうな顔をするものだから
思わず笑えてきて頑張ろうって思えた

その後もなんやかんやあったけど
それなりに楽しく過ごせてるよ

【子猫】

11/12/2024, 8:27:46 AM

君と二人だけの空間
空も見えない真っ白で真っ黒にも見えるような空間
全てが正反対で、いやだからこそなのか
どこか気が合うように思えた

君がいるなら他はいらない、望まない
興味すら持たない、たとえ偽物の世界だったとしても

そう思っていた自分と、

本当の空はどんなふうに映るのか
知識をつけるだけつけて実際に見れたら、行けたらと

外に興味を持った君

この、
背中に生えてる翼がはばたけたら、

この、
手足についてる枷が外れたら、

そしたら
自由に飛んでいけるのに、見たい景色も確かめにいけるのに

そう、目をキラキラとさせて言った希望を抱く君


…希望があったところで変わりはしないのに

希望はいずれ絶望になるんだ
抱けば抱くほど苦しむことになる

なら、最初からもたなければいい

なのに、どうしてあんなにも綺麗な目をするんだ


変わることを、傷つくことを恐れ、諦めた自分
変化を望み、希望を抱き、いつかを夢見た君


そんな君がここから解放されるのは必然だったのかもしれない

もしかしたら君のように思えていれば、自分も…なんて遅すぎたか


きっと君はこれからさまざまな経験をして
いつの日にか
ここのことすら忘れるんだろうね

….それなら

ねぇさいごに少し時間を頂戴よ
一言だけ言わせておくれ

『君の人生に幸あらんことを』

大切で大切で何よりも大事で何よりも憎らしい君に、
ありったけの呪い(祝福)を

【飛べない翼】

11/3/2024, 3:36:58 AM

カチッ

ただいま

君の影響かな、いつの間にか当たり前に言うようになってたんだ
灯がついてるのが嬉しくて
おかえりってかえってくるのが幸せで
……、
夕食が用意されてて
その日あったちょっとしたことを話して笑い合って

たまにはお礼にって
君が食べたいって言ってたお菓子を買って帰って

………、
知ってたんだよ
知ってて知らないふりをしたんだ

こんな毎日がこれからも続けばいいって

…………、
でも
いつまでもは無理なんだ
最初からわかってたんだよ、だから聞いたんだ

そしたら
君は諦めた顔をしながら正直に話してくれたよね

病気なんだって
対処法がないんだって

後、少ししか生きれないんだって

……………、
覚悟してたはずなのにそれを聞いてさ
やっぱり聞かなければよかったって、そう思っちゃった

ひどいよね

君はずっと苦しんでたのに

………………、
君は対処法がないって言ったよね
でも一つだけできることはあったんだ

だからこそ知らないふりをしたり、君は話すのを躊躇ってたんだ

対処法がないのは輸血するための血がないから
って言うのも関係してたよね

もちろん、それだけじゃなく移植するための臓器がないのも。

…でも幸いなことに君のそばにはその二つが合う人がいた
これは幸運なことだ
お互いにとって

…もう直ぐで時間だね
さいごにひとつだけ

君のこと—

あ、切れちゃった

「はぁーこわい、なぁ」
死にたくないなぁ

でも君が生きれるのならこのくらい、我慢できる
いや、してみせるよ

どうかこれから先も君が幸せでありますように

…おやすみ

【眠りにつく前に】

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