モンシロチョウ
時々見かける真っ白な蝶々さん。
花から花へ。
その甘い蜜は、何味ですか?。
春の香りをかいで
どの花に止まろうか
選んでいる姿は、
洋服選びしてる、女の子みたい。
ゆっくりじっくり
おしゃれを楽しみたいね、
春だもの。
忘れられない、いつまでも。
それは、あの日のきみの言葉。
約束ではないけれど
「会ってやる。会ってやるから、
待ってて……!!」と言ったよね。
私はまだ忘れてないよ。
だから、きみが迎えにきてくれるの、
楽しみにしてるからね。
なるべく早くきてね。
私があなたを忘れないうちに。
だって私の記憶だって
一生ものという訳じゃないからさ。
一年後。
あの人の予言は、当たるだろうか。
私に「もう少ししたら、何でも
自分でできるようになるから」と
言ってくれたけれど。
当たるといいな。
ねぇ、Dさん。
私、準備してるよ?。
頑張ってるよ?。
誰にも認めて貰えないかも
しれないけれど。
まだ努力、足りない??。
自分でそう思えるなら、
それでもいいよね。
初恋の日
私の初恋は、小5。
となりの席のサッカー少年でした。
いじめられっ子の私と
かたや人気者の男の子。
住む世界がちがうと
思い込んで気持ちはずっと
伝えられないまま、
転校の日を迎えた私。
あの日が一番の熱い初恋の日。
私に「好きな人は、いるの?」と
聞いてきて、次々に(自分の)友達の名前を
出して言い当てようとする彼。
まさか、私のとなりにいるよ
……なんて、言えるはずもなく
時は過ぎた。
なんで私、「もっともっと素敵な人」
なんて言ってはぐらかして
しまったのだろう。
本当は、彼が好きだったのに。
ごめんね。でも、幸せでいてね。
私の中では、まだ小5の彼が
時々味方になってくれるから。
明日、世界がなくなるのなら、
今までにあった過去を
全て忘れてしまいたい。
記憶喪失になって、
私が私であることも
忘れて。
一度別人として生きてみたい。
でもその前に
きみに一言言ってほしいんだ。
「そのままのあなたが好き」と。