君と出逢ってから、私は……。
変われただろうか。
変わらないだろうか。
きみの目には、どう映っているの?。
「可愛い」と言われる度に
私はつい聞こえてないフリを
してしまうけれど。
なんか、何て答えたら
いいか、わからなくなるから。
でもちょっと嬉しいし、
ちょっと恥ずかしいから。
絶対、本音なんて
言えないよ。
本当は、きみの声と発音が
誰よりキレイで私の好みだってこと。
いつも聴こえると嬉しくて
たまにわざとからかいたくなること。
ああ、やっぱり、言えないよ……。
ながれる雲。
寝転ぶ私。
手を伸ばしてみる。
もしつかめたら、
多分あの雲、食べたくなっちゃう(笑)。
どんな味がするのかな。
雲食べすぎたら
浮かぶかな。ふわふわしたりして。
そのまま、からだごと
飛んでっちゃうかな。
メリーポピンズみたいさ。
おじいちゃんへ
ありがとう。私に肩身の名前を
分けてくれて。私、おじいちゃんの孫だね。
間違いないね?。おじいちゃんほど、
頭いくないし、器用でもないけれど。
でもこの名前があるかぎり、
おじいちゃんは、私の中でいきつづける。
だから、私がおじいちゃんの分まで
今の私の精一杯を繋げていくよ。
おじいちゃんに書く最初で
最後の手紙です。
椅子、壊しちゃってごめんなさい。
おじいちゃんが大工さんでよかったー
……なんて、呑気な事を思ってた私を
怒っているかもしれないね。
私は、建築家にも大工さんにも
なれないけれど、もの作りが
とても好きです。
そこだけは、おじいちゃん譲り
なのかなぁ。わからないけれど。
でも、ありがとう。
最後に。
私の頭をいつも撫でてくれて
ありがとう。本当はもう大人だから、
少し嫌だったんだけど(子供扱いみたいで)。
あなたの孫娘より。
優しくしないで?
私は別に優しくなんかないよ。
ただ、弱いだけ。
自分よりちからのないものに
寄り添うのは、私が弱いから。
もっと強かったら
きっともっと大きなものに
立ち向かっていけると
思うんだ。
だから、私のは、優しさなんか
じゃない。ただの甘さ。
きみは私の知らない場所で
どれだけの苦味を
味わってきたのか、
正直な所、まだ何も知らないし、
わかってあげられないかも
しれない。
私が本当に強くて
本当に優しさがある人間だったら、
同じ分だけ、歩みよって
あげられるのにね。
ごめんね。
全ての世界に色が存在している。
だけど、私がみている色、
知っている色は、本物だろうか。
奇妙な世界のドアを
あなたは、もう開けているかも
しれませんよ?。
ストーリーテラーのタモリさんの
お馴染みのセリフがこれ。
あの頃、確かに色は見えていたはずなのに
私の日記には、灰色の空としか
書いていなかった。
今の私には、何色の世界が
みえているのだろうか。