おじいちゃんへ
ありがとう。私に肩身の名前を
分けてくれて。私、おじいちゃんの孫だね。
間違いないね?。おじいちゃんほど、
頭いくないし、器用でもないけれど。
でもこの名前があるかぎり、
おじいちゃんは、私の中でいきつづける。
だから、私がおじいちゃんの分まで
今の私の精一杯を繋げていくよ。
おじいちゃんに書く最初で
最後の手紙です。
椅子、壊しちゃってごめんなさい。
おじいちゃんが大工さんでよかったー
……なんて、呑気な事を思ってた私を
怒っているかもしれないね。
私は、建築家にも大工さんにも
なれないけれど、もの作りが
とても好きです。
そこだけは、おじいちゃん譲り
なのかなぁ。わからないけれど。
でも、ありがとう。
最後に。
私の頭をいつも撫でてくれて
ありがとう。本当はもう大人だから、
少し嫌だったんだけど(子供扱いみたいで)。
あなたの孫娘より。
5/3/2023, 10:28:15 AM