1/16/2025, 3:38:33 PM
私の涙は透明すぎて、泣いても誰にもバレないの。
転んだって、怒られたって、誰も慰めてくれないの。
悲しいことがあったって、冷たい子ねって言われるの。
拭っても、拭っても、嘘ばっかりって言われるの。
両手はこんなにびしょびしょなのに。
誰も気付いてくれないの。
『透明な涙』
1/9/2025, 12:50:38 PM
彼女が、星のかけらを拾ったらしい。
それね、警察に持っていかなきゃ。
いや、捕まることはないよ。
え、一緒に寝るの?
眩しくて寝れないんだけど。
彼女が、星のかけらを食べたらしい。
だってなんか、夜になると光ってるし。
いや、食べちゃだめだよ。
え、美味しかったの?
眩しくて寝れないんだけど。
彼女が、星のかけらになるらしい。
涙がなんか、金平糖みたい。
いや、綺麗だよ。
うん、どこまで行くの?
暗すぎて寝れないんだけど。
『星のかけら』
1/6/2025, 2:33:15 PM
ずっと一緒にいるわけだからさ、
大好きだから仲直りしようよ。
大丈夫って言うのだけはほんとに簡単で、
ほんとに大丈夫にするのはものすごい難しいこと
なんだけど、一緒に大丈夫にしていこう。
ずっと一緒にいるわけだからさ、
大好きだから笑っててよ。
『君と一緒に』
1/4/2025, 2:03:27 PM
陽の当たる縁側。
半分こした肉まん。
銭湯で飲むフルーツ牛乳。
ストーブの前で食べるアイス。
きみがちいさい手で握ってくれたおむすび。
『幸せとは』
1/3/2025, 2:55:17 PM
毎年恒例の山登りも、登頂まで時間かかるようになってきたね。
ここは穴場だから誰も来ないんだって自慢げに話してたけど、立派なカメラ持った人が沢山来るようになったね。
明るくなってきたよ。
鼻、赤くなってるね。
皺、増えたね。
歳、取ったね。
お互いね。
『日の出』