『神だけが知っている』
僕はこの本のタイトルをみてとても興味をそそられた。シンプルにかっこいいと厨二病の血が言っていたことだ。
その本の内容は
〚この世界は神が描いたストーリーであり
この先何が起こるかはもうすでに決まっている。私たちひとりひとりはそのストーリーの登場人物にすぎない。〛
というものだった。
僕たちがアニメを見るように
神は僕たちを見てる。
神は僕をみて笑っているのかな?
僕はそんなことを思いながら、
今日も神の手のひらの上で踊っている。
※上記の本は存在しません
僕はとても方向音痴だ。
それは十分自分でも自覚している。
でもすすんでいたかった。
ある土曜日の朝ぱっと目が覚めた。
まだ寝たい気もするが体が先に起きてしまった。まだ寝たかったな…。
朝ご飯を食べて僕は散歩に行くことにした。
お気に入りのぬいぐるみと一緒に。
ひとりはさみしいからね。
「いってくるねー」
「はーい。何時くらいに帰っくる?」
「わかんない、でもあんまり長くいないつも
りだよ。じゃあいってくるね」
「夕飯までには帰ってきてよー」
「んっ」
僕は家を出た。
外は曇っていて少し風が吹いていて
丁度いいくらいだった。
僕が一番すきな天候だ。
久しぶりの散歩だしちょっと冒険してみようと思った。
そして僕は未開の大地に足を踏み入れた。
少し歩くといい匂いがした。
ここにはカレー屋さんがあったんだ。
「ねぇみな、いい匂いだね。
今度機会があったら食べいこうね」
ちょっと幸せな気分だ。
あそこの店はチキンカレーが一番人気みたい。さっきご飯食べたのにもうお腹が空きそう…。
曲がり角までやってきた。
まっすぐ進むか横か…。
うーん…。
「ねぇみな。どの方向がいいのかな?」
『…』
「わかった!右に曲がるね」
僕は右に曲がった。
ここ見たことあるかも。
この道をいくとここに繋がるのか。
新しい発見だ。
みなは僕の心の支え。
いつも僕のそばに居てくれる。
この道に来れたのもみなのおかげ。
あとはここから帰れたら完璧だったな。