お題:沈む夕日
初めて音に触れた時は
何も思わなかった
私の変化は自分の好きな音
それを自分自身が奏でた時だった
音楽を始めた時は
ただ楽しくて毎日弾きたくて
周りに音が増えていくのが
嬉しくてしょうがなかった
でも、音楽を知っていけば知るほど
いろんな欲が出てくる
上手くなりたい、いい演奏をしたい
聞いて欲しい、認めて欲しい
楽しさと欲は今の私には別の入れ物には
入れれないようだ
欲が強ければ、楽しさが薄れ
楽しさが増えれば欲する為の成長が薄れ
私の中に芽生えた
音楽に対する愛情は
音に対する楽しさという自身に向けたものと
伝えたいという相手に向けたものを見つけ
1度、幼く熱く燃える日は
ゆっくりと1日目を終えるようだった
title:紅茶の香り
鼻に届くと情景が出る
匂いというのは
どうしてこうも縛り付けるのか
いつも近くの喫茶店で
コーヒーを僕は飲む
目覚めにもいいし
この匂いが好きだ
朝が始まった、爽やかに彩られてく
缶コーヒーを飲むより
最近は自分で入れたコーヒーの方が上手い
こんなことを言うと笑われそう
「下手だったのは最初だろ笑」
でも、今日は11月22日だから紅茶を飲む
きっと君に会えるから
title:やるせない気持ち
雨の予報、君の忠告も聞かず
急いで飛び出した
じめっとした空気がなくなり
普通は暑さにやられる日々を
僕は感じれない
何度目だろう、ここに来るのは
君と会わなくなってから
季節を感じなくなった
いつもの見送る顔も
抱きしめる瞬間も
ほんとにたまたま
無いまま出勤した
何度目だろう後悔したのは
君と言葉を交わせなくなってから
音を感じなくなった
ごめんね。と零す
君の泣き顔に
今日も僕はやるせない気持ちに
取り憑かれている
title:サウナ
僕は銭湯のサウナが大好きだ
でもたった5分しか入らない。
整うなんてことはもう忘れてしまった
どれだけ汗をかいて、冷たい水風呂に入っても
頭がすっきりすることはないから。
前までは「水風呂までがサウナだ!」なんて
通ぶって居たけど
今では水風呂にも入らない。
価値観はその時々で変わるもの
訂正しよう
僕は5分もサウナに入った
だから今日も早く出る
コーヒー牛乳を買って
君の笑顔を待てるように。
明日、晴れたら
雨が降ってる日は
ここに来る
屋根に弾く音を
コーヒーとスマホで聞き流す
毎日書いてる萎れた紙切れ
渡したいという気持ちは
いつも天気によって流されていく
「いつもありがとうございます」
初めてのその言葉に
つい、「また明日来ます」
なんて言ってしまった
明日、晴れるかな