title:紅茶の香り
鼻に届くと情景が出る
匂いというのは
どうしてこうも縛り付けるのか
いつも近くの喫茶店で
コーヒーを僕は飲む
目覚めにもいいし
この匂いが好きだ
朝が始まった、爽やかに彩られてく
缶コーヒーを飲むより
最近は自分で入れたコーヒーの方が上手い
こんなことを言うと笑われそう
「下手だったのは最初だろ笑」
でも、今日は11月22日だから紅茶を飲む
きっと君に会えるから
title:やるせない気持ち
雨の予報、君の忠告も聞かず
急いで飛び出した
じめっとした空気がなくなり
普通は暑さにやられる日々を
僕は感じれない
何度目だろう、ここに来るのは
君と会わなくなってから
季節を感じなくなった
いつもの見送る顔も
抱きしめる瞬間も
ほんとにたまたま
無いまま出勤した
何度目だろう後悔したのは
君と言葉を交わせなくなってから
音を感じなくなった
ごめんね。と零す
君の泣き顔に
今日も僕はやるせない気持ちに
取り憑かれている
title:サウナ
僕は銭湯のサウナが大好きだ
でもたった5分しか入らない。
整うなんてことはもう忘れてしまった
どれだけ汗をかいて、冷たい水風呂に入っても
頭がすっきりすることはないから。
前までは「水風呂までがサウナだ!」なんて
通ぶって居たけど
今では水風呂にも入らない。
価値観はその時々で変わるもの
訂正しよう
僕は5分もサウナに入った
だから今日も早く出る
コーヒー牛乳を買って
君の笑顔を待てるように。
明日、晴れたら
雨が降ってる日は
ここに来る
屋根に弾く音を
コーヒーとスマホで聞き流す
毎日書いてる萎れた紙切れ
渡したいという気持ちは
いつも天気によって流されていく
「いつもありがとうございます」
初めてのその言葉に
つい、「また明日来ます」
なんて言ってしまった
明日、晴れるかな
だから、一人でいたい
ストレス発散にタバコを吸い出した
身体には悪いかもだけど
一瞬の心の落ち着きを求めて
匂いとは記憶を呼び覚ます
それは良い記憶も悪い記憶も
関係ない
容赦のない煙から
あなたを思い出す
だから私は今日も
喫煙所に一人でいたい