不完全な僕　　愚かな選択をした僕
醜い僕　　役に立たない僕
なんだかんだ頑張ってるんだけど…な僕

「ぼく」じゃなくて「しもべ」って読むと
妙に愛着が湧いて許せる気がするでしょ

言葉はいらない、ただ…ただ人差し指で小鼻をトントンすればいい。それだけで相手は狐狼の鼻毛に気づくから…

雨に佇む幽霊が
足をゆすりながらバスを待っていたので
タバコを吸いながらミラー越しに見ていた
4分遅れてバスが着くと
幽霊は傘を雑に閉じて飛び乗った
そのときに定期を落としたが誰も何も言わなかった
僕は泥はねで汚れていく定期を見ながら煙を吐いた

私の日記帳には留め具がないから
海水浴も　お墓参りも　花火も　陽炎も
どっかに舞ってとんでってしまった

私は寂しさを紛らわすためだけに
今日という日を大切にする

やるせない気持ちにペンキをつけて

仲間たちと描いた壁の落書き

薄目で見ても変わりなかった

満たされたふりして家に帰った