夜空を象徴するようなあのお月さまに願えば叶うのかな。

…私があの子の希望になりたいってことを。

最近あの子の笑顔がかげっている気がするんだ。
何があったのか、それとも何もなかったのか、それすらも知るすべはないけど、私があの子の希望になりたい。
あの子の生きる気力になりたいんだ。

私も完璧じゃないから月みたいに欠けたりするかもしれないけど、それでも隣にいることを許してほしいな。

「月に願いを」

「止まない雨はない」
「明けない夜はない」

よくこんな台詞を聞くが、私の気持ちは真っ暗な闇に閉ざされたままで出口が見つからない。

この暗闇はトンネルで、どこかに出口があるのだろうか。
この暗闇は夜で、明ける日が来るのだろうか。
それともこの暗闇はただの暗闇で、ずっと閉ざされたままなのだろうか。

もしこの憂鬱な気持ちが雨のように止んでくれて虹がかかるのであれば、それほど嬉しいことはないだろう。

降り止まない雨がない。その言葉を信じられれば楽になれるのだろうか。

私はまだ雨の中、濡れたまま立ち尽くしている。



「降り止まない雨」

「また明日も頑張らないと」

そう言って今日も眠る私。本当は明日なんて来なければいいのにって思ってる。
明日は明日の風が吹く、なんて嘘だよ。毎日毎日地獄のような絶望感に苛まれて生きているんだもの。

私に明日なんて来なければいいのに。



「また明日」

透明になってこのまま空気に溶け込んでしまいたい。
こんなにも生きるのって苦しくてしんどいんだもの。


「透明」

鬱々として寂しがりで引っ込み思案でネガティブな私を受け止めてくれるあなたが、私の理想。
あなたと過ごすと私も変われるかな。

好きだよ。

「理想のあなた」