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9/4/2023, 3:32:36 PM

「きらめき」

海に行きたいなんてアイツが言うから着いてきた
冬の夕方なんて寒い時間にも関わらず、アイツはいつも
みたいに俺に向かって馬鹿みたいな嬉しそうなそれで
いて楽しそうな顔で笑いかける

「相変わらず間抜けな顔してんな」

「えー?酷いよ!ふふ、でも、うん一緒に海に来れて凄く幸せだよ。ありがとう」

「そーかよ、良かったな」

うん、とこちらに笑いかけるアイツは冬の海と
相まってキラキラ煌めいて見えた

8/30/2023, 1:46:33 PM

【香水】

「何か香水付けてる?」

「あ?んなもんつけてねぇ」

彼に抱きつきながら聞く、彼に抱きついた時に香る匂いが好きだ、凄く落ち着くから
そういえば相性がいい相手の体臭はいい匂いに感じるとか、そんな事を思い出しちょっとにやける

「何マヌケ図してんだ」

「んーん、何にも」

そう返すと彼が不意に首筋に顔を近づけてくる

「な、なに?」

「そういや、お前もいい匂いすんな」

8/21/2023, 3:52:34 PM

猫のように気ままで鳥のように自由な貴方
ずっと一緒にいてくれなくて、たまにしか擦り寄ってくれないそんな酷い人でも私はずっと好きなの
どうかまた気まぐれでも私の手に留ってくれますように

2/17/2023, 3:54:03 PM

「お気に入り」

瓶に入った冷たいオレンジジュース、雲一つない空、夏の暑い空気に日でる太陽とセーラー服のスカートを靡かせる優しい風とうるさいくらいの虫の声、あの時の光景がお気に入りで忘れられない、ずっと目に焼き付いている光景だ。無人駅で人が少ない待合室で、暑いねなんて話し合いながら飲んだ瓶のオレンジジュースと中々来ない電車を待つ時間、昔は早く帰りたいばかりだったけど今としてはお気に入りの思い出だ

2/9/2023, 3:06:20 PM

「花束」

こんなのは俺の柄じゃねぇってのは分かってる
けどアイツに、こんな俺を愛してくれてる彼女に
柄にもなく、花を贈りたくなった

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