6/4/2024, 3:12:57 PM
狭い部屋
揺れるカーテン
川を渡ってきた風
遠くの電車
葉が擦れている
わたしの足音
冷え始めた床
やわらかい壁
やさしい孤独
誰にも知られず
煌めく足の爪
わたしの愛する孤独
12/18/2023, 3:31:13 PM
冬は一緒に凍えてくれる
私は冬の寒さに凍え
冬もまた 凍えている
ほかのどれよりも
孤独で つめたくて やさしい冬
寒い と言えば
寒いでしょう と返す
あたためてはくれず
それでも そっとそばに佇む 冬
11/20/2023, 1:28:29 PM
宝物って
いっぱいあったらすてきかな
わたしは
ひとつがいいな
ひとつを一心に愛して
一心にだいじにして
一心に磨き上げて
一生それを色んな角度から眺めて
ついてしまった傷をなでて
一生あたためて
そんなことが できるひとでいたい
11/18/2023, 2:09:11 PM
たくさんの想い出が
わたしを作っています
この想い出たちを
わすれるときがきたら
わたしは わたしでなくなるのでしょうか
未練なく旅立つには
想い出を増やしすぎました
だからひとは 旅立つ前に
たくさんの想い出を手離すのかもしれません
10/4/2023, 2:51:06 PM
踊りませんか?と
毎夜手を取るのは
不安や 恐怖や 孤独であった
逃れようのない手に任せ
踊り 踊らされ
踊り疲れてやっと眠る
そんなのを繰り返すうちに
すっかり 彼らの友となった
そうして私は今や
こちらから手を差し出すのだ
不安や 恐怖や 孤独に向けて
踊りませんか?と