神様、僕をころしてください
僕は最低最悪などんな極悪な人間でもしないような
重い罪を犯してしまいました
ある人の魂を汚してしまいました
ダメだと分かっていたのです
なのにあの時、あんな言葉が僕の口から出てしまったのです
僕が居なければ楽しかった記憶は
涙と血の味に変わりました
あの人は僕の世界の全てでした
そんな人を傷つけてしまった僕は
死に値すると思うのです
どうか、神様
どんな苦痛でもかまいません
僕を地獄へといざなってください
大好きな君に
お前はお前のその足で
しっかり立って、この世界の、
儚い1歩を踏み出しなさい
お前はお前のその声で
愛するものに、愛していると、
伝えなさい
お前はお前のその眼で
この世界の絶望も、希望も、
焼き付けなさい
この世の大地で
荒れ狂う波に負けぬよう
弱くとも、ちっぽけな
そのお前のままで
しっかり生きてから死になさい
嫉妬とか
ほざけが
己がいちばんかっこうがいい
他と比べるなんて
たわけが
理解されずとも
虐げられようとも
己がいちばん好きである
たった一つの希望
身体に穴を開けた
その瞬間、僕の身体は僕自身と繋がった
髪を金髪にした
その瞬間、僕自身は僕の身体を支配できた
浮遊する僕の身体は
いつも曖昧で掴みきれない
僕は僕自身をはっきりと見たことが1度もない
僕は身体を痛みつけることで
僕自身を認識した
僕は僕であるのに、その僕でさえ
僕を捉えきれない
小さい命
幼いころ、蟲を潰して遊んでいた
大人はそれを可哀想だからやめてと言った
僕はその時、命を消している感覚なんてまるでなかった
大人は言った
命は尊いものです、大切にしよう
相手の気持ちになってものを言いましょう
その汚い口で、何度も何度も
僕はその汚い口を見る度に、醜い甘ったれた声を聴く度に
眉をひそめ、心に内で毒づいた
蟲を見る度に叩き殺すあんたらはどうなんだよ
命を大切にしようと言った、その手でその顔で
ひとつの命を消そうとするあんたらの方が
よっぽど命を分かっちゃいない