Nissi

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7/30/2025, 1:38:19 PM

 昔からチェスをするのが楽しかった。
 自分でも変わった少し趣味だと思う。
 別にチェスが強いわけではなく、ただただ趣味として楽しんでいた。

 ───だけど現実では趣味を共有する仲間がいなかった。
 仲間、というと別にネットでもいいじゃないかと、嫌だったら知り合えばいいじゃないかと。

 人見知りなのだ、僕は。
 なんていうか、現実に趣味、夢のような時間を持って行きたくないのだ。
 でも、現実を趣味の場とできないだろうか?
 趣味という個性は僕の中でずっとしまっておこう。

 熱い鼓動を抑えながら僕は日々を生きてゆく。

7/28/2025, 10:27:13 AM

 虹のはじまりを探しても、見つかることは決してない。
 とても曖昧で限りある時間でしか現れないからだ。

 人生の中の幸せも同じように感じる。

 幸せのはじまりはあるが見えない。
 まるでそれが当たり前にあるから。
 曖昧、しかし確実に迫る時間。
 虹のおわりも見えずとも幸せは消えた、それはわかる。

 幸せは、はじまりすら探しても見つからないものだ。
 だが雨の後、自分の目でしっかり、雨雲の向こうを見たなら、虹は見えるかもしれない。

7/19/2025, 1:06:55 PM

※注意 「糞」という言葉が使われます。


ダチョウは飛べないのに翼はいるのだろうか?
「どうせ実現しないのに⋯⋯」
「カァー」
返事をするようにカラスが僕の頭上で鳴いた。
カラスが疑問に答えているように感じて空を見上げた。
返事が来た──上からの糞で。
「糞カラス!」
「カァー!」
カラスは怒ってどっか行ってしまったらしい。
ダチョウは空を飛べない。
だが、上から糞を落とすこともない。
それだけで少し納得できた。

7/13/2025, 10:51:28 AM

隠された真実と同様、
その代わりの嘘も一つだけだ。
じゃないと、
それが嘘と見破られる。
嘘は都合がいい、
だが真実が知られるリスクある。
しかも、
用意できるのは一つだ。

7/8/2025, 3:20:38 PM

あの日の景色はどんな景色だっけ?
覚えていない。
ただ確実なことがある。
それは心には残らなかった、ということだ。
当たり前だ───だが大事なことだ。

あの日の景色は綺麗ではないと思ったかもしれない。
でも「綺麗」と言った人が隣にいた。
俺は全くの反対意見なのに、
その言葉は心の中でも否定できなかった。

忘れてしまったがどこかで、
綺麗だと思っていたのかもしれない。

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