小学校の、
「皆さんお家に帰りましょう」
という校内、校外の放送が流れてくる。
「カラスはや〜ま〜に〜」
とかの音楽と共に。
この時間になると、茜色になりつつある空と空気感に、幼いながら郷愁を感じたものだ。
−沈む夕日−
「今日もお疲れ様」
「○○君、今日は頑張ったね♪」
「おう、オツカレなっ!」
等など。同僚の「今日も満足に働けました」感覚は、鬱傾向の俺にはやや疲れる。
あるよね?向上傾向の会話より、俺は俺で静かに業務を終え帰宅したい。俺だけ?
でも、憧れている同僚というか、上司(正しくは指導員だが)というか、真剣な眼差しで話されると、何か悶々とする。
中々見返せない。でも、何か、彼の目を見つめていると、明日の元気をもらえる気がするのだ・・・
−君の目を見つめると−
「今日はオリオンが綺麗だよ」
そう言って、彼は夜空を見上げる・・・
真冬の都会の雑踏は、何か、家路に急いでいるような、寒さから逃げる用な、慌ただしさを感じる。
俺も、真冬の東京や名古屋を転々としていた時期があった。なにせ・・・辛い。派遣や居候も何度か。
ブラジルの子が仕事終わりに挨拶してくる。
「お疲れ様、また明日ね」
俺は、片言の言葉で返す。
「オブリガード、チャオ」
何度か派遣等の仕事で、ブラジルの方と仕事を一緒にしましたが、(俺の周りだけかな?)彼らは自然や環境、人付き合いを大事にする。
もう何年も前になるけど、彼らはまだ日本で頑張ってるのかな?
また、星空の下で会いたい・・・。
−星空の下で−
そんなに悲しまないで・・・
「だって、私耳が聴こえないから、皆がいじめるの」
「俺運動がヘタで、いつもからかわれるんだ」
「私ね、皆と成長?が遅いって・・・」
世の中、何かしらの障がいをもっていたり、悩みを抱えている子供が多くいる。
いじめ問題もそうかな?
周りに気づかれないまま、傷つく子供も多くいる。
その子は、
「私、僕が悪いんじゃないか」
と、自分の心を更に傷つけてしまう。
でも、貴方は唯一の存在、貴方がこの世に生を受け、今ここで生きていることが素晴らしいのだから。
生命は類はなく、全て尊い。
だから、泣かないで、貴方は貴方が思った通り楽しい事をして、やりたい事をして、まぁ・・・勉強もね。
貴方は唯一の存在、貴方がいてくれるだけで、それで良いのだ。
−それでいい−
生きている上で、たった1つ失わないものがある・・・
それは自分の身体。
母から産声を上げ誕生してから、ずっと、共にあるもの。
心がそれと対になり成長していく。
心が身体を育み、身体が心を育む。
唯一無二の自分の身体、大切にして欲しい。
しかし、悲しいかな、心が、考えることが、自分の意志とは無関係になってしまう方もいる。
でも、大丈夫、周りが見ているし、何とかしてくれるし、命があれば何とかなるものだ。
寿命を終え(残念なことに事故や病気で亡くなる方もいる)、大地に帰るまで、自分の身体をいたわってあげよう。
身体は最後に1つだけある、自分の最愛の友なのだから・・・
−1つだけ−