「雨なんて憂鬱だわ」
誰かがこぼした一言が心の中に入ってくる。
この頃気分が下向きだから上手く笑えないのが嫌になる
しとしとと降る雨で人が憂鬱になるならば
今の私の不機嫌も雨のせいだと言ってしまえるかもしれない
柔らかく降る雨を不機嫌の理由にしたらほんの少し心が軽くなる
「本当雨なんて憂鬱」
少し口角を上げながら心の中で呟いて
私はお気に入りのケーキを食べた
雲の隙間からひかりが一筋
あの日どうしようもなく悲しかった時
出会ったあの言葉を思い出す
今日も頑張れそうだ。
河原に座り夕日を眺める。
近くではボール遊びをする子、自転車の練習をする子。
無邪気に遊ぶ子供たちに昔の自分を想う。
いつの間にか遊ぶことを忘れてしまっていたな。
すこし悲しくなってしまう。
ため息をついて立ち上がる。
今日の残りは好きなことだけしよう。
ほんの少しでも子供心を思い出すために。
子供の頃布団の中で祖父に絵本を読んでもらった。
時々、祖父が考えた物語を聞かせてもらったこともある。
羊と狼が出てくる話だった。
今は眠りにつく前は自分で本を読む。
子供の頃のような可愛らしい話ではない。
それでも少し童心に返った気持ちになる。
眠りにつく前。
本で非現実的を楽しんで何か夢を見るのを期待しながら布団に入る。
夢を見ることは少ないけどね。
永遠に変わらぬものなどあるのでしょうか
貴方の心は変わらず私に向けられるのでしょうか
私の命は既に消えかかっているようです
寂しがり屋な貴方には誰かがついていないと
ひとりで生きていけない貴方ですから
私がいなくなってしまったら貴方は生きてはいけないでしょう
貴方が生み出す言の葉を私は深く愛しています
なので貴方には生きていただきたいのです
貴方のことを愛している人を私は知っています
なので私の代わりに貴方のお傍に
とても心は痛いけれど仕方の無いことです
愛する貴方、愛する貴方の言の葉の為に
どうか私の代わりに愛して下さい
いつか貴方の命が終わる時に必ず必ず迎えにきますから
それまでは私の事はお忘れくださいね
貴方が私を忘れても
私は貴方を永遠に
永遠に愛しています
それでは束の間のお別れを
ごきげんよう