『約束』
あの日、約束したはずだった。だったのに……
あの時、手を差し伸べてくれた。嬉しかったのだ。
とっても嬉しかった。自分でもニヤけてるのが…
すごく分かった…なのに、なぜあの子は
居なくなっちゃったの、?俺は探した。探して…
叫んであの子の名前を呼んだ。でも…何故だろう
呼んでたはずなのに…あの子の名前を思い出せない
あの子は俺の名前も呼んでくれた。仲が良かった
恋仲にも後一歩でなれそうだった…なのに、なのに
…探した時には…隣が居たらしい。『そっかぁ、』
そう呟くと同時に俺の頬には涙が伝った。気持ちも
嬉しいのと同時に妬み、苦しみ、悲しみが溢れた
『あの人と一緒に居れてよかった』そう思った
俺はあの人と恋仲になれなかったけれど…それでも
前を向けるように、また新しい恋を探せるように
俺があの子に告白できなかったのがダメだった、
だから!だからこそ…言葉に表さなきゃいけない…
『約束、守れなくてごめんなさい』そう俺は呟く
『ひらり』
あの春、桜がひらりと舞う。
俺は誰かに名前を呼ばれる。だけれど何故だろう
俺は振り返った。でも呼んでくれた子は居なかった
探しても、探してもどこへ見回しても居なかった。
確かに名前を呼んでくれた。微笑んでくれた。
俺はスカートが大っ嫌いだ。ズボンが大好きで
プリンスになりたかった。プリンセスになんか
なりたくもなかったような気がする。だけれど
"あの子"のお陰でプリンスに近づけたはずなんだ…
なのに、何故"あの子"を思い出せないんだ?
でも…1番疑問に思ったことがあった。…それは、
みんながその子を知らないと言うことが一番の
疑問だった。
『芽吹きのとき』
あんま意味知らないけど…多分春の訪れみたいな
感じかなぁ…俺は恋愛に青春を集中したかった。
でも母さんはそれを許してくれなかった。
『テストは?』とか『部活は?』とか…めんどくさ
まじでお母さんは部活やテスト…勉強の事しか
考えてくれてない。俺のことは?俺の事を…大事に
思ってくれてないのかな…なんでだろう。
要らないってことなんだろうな…謝る事しか…
出来ないからなのかな…
『あの日の温もり』
俺は誰かに愛された自覚がない。だって、
愛されるなら愛した方がマシ…と思っていた。
みんなそれに釣られて俺は誰かを愛さなきゃ…
いけない状態になっていた。ぜったいに愛さなきゃ
俺は誰かの為に愛し続けなきゃいけなかった。
でもいつかは限界がきた。誰かに甘える事が…
できなくなってた。なんでだろう。もう…
愛さなきゃ…愛されなきゃ良かった。
『cute』
ピンク、可愛いもの、プリンセス…
女の子は誰しもが憧れる存在だとは思う。
でも俺は違ったなぁ…笑
青、かっこいいもの、プリンス
全部、男になりたくて頑張ってきた。プリンスに
なりたくて、かっこよくなりたくて髪も短くして
ズボンも履いて、なのに…母さんが『髪は伸ばせ』
とか、全部言ってきた。頑張ってプリンスになれた
はずなのに今じゃ髪はセミロング、スカートも履き
…自分じゃないみたいな感覚だ。この身体も…
男で、男を愛せたら…俺は心が軽かったような、
そんな気が…する。