「あの頃の私へ」
あの頃の私へ、戻れたら、
どんなに、いいだろう。
まだ、現実の厳しさを、何も知らない。
まだ、本当の孤独を、知らない。
これからもずっと、幸せな未来が、
待っていると信じていた、あの頃へ。
でも、もう、戻れない。
何をしても、逃げても、
逃れられない。
後回しにして、目をそらして、
辛くなる。
やらないとな…、と思えば思うほど、
体が動かなくて。
いつもそうだ。
こんなの嫌だ。
でも何故か、後回しにしてしまう。
幼稚園の頃から、
ずっと同じクラスの友達がいた。
いつもいつも一緒にいた。
家も隣で、すぐ会えた。
小学校でも、Aくん(仮名)とは仲がよかった。
6年間、クラスが一緒だった。
絵を描いたり、歌ったり、
たまには喧嘩もしたけれど、
仲良しだった。
友達も増えて、
あの頃が一番幸せだった。
中学校にも、Aくんと友達3人で行こうと、
そう約束した。
中学生になって、
初めてAくんと別のクラスになった。
Aくんは優しくて面白いから、
たくさんの友だちができた。
楽しそうなAくん。
なんだか邪魔しているようで、
私はAくんに話しかけられなくなった。
そして今、Aくんとはまた別のクラス。
でも私は、またAくんと話すようになった。
Aくんが、友達でいてくれる。
それだけで嬉しかった。
ありがとう。
深夜十二時
真夜中に目が覚めた。
外は真っ暗。
私以外の家族は、全員寝ている。
起き上がって、また、布団に潜り込んだ。
寝れない、寝れない、寝れない………
体は疲れているはずなのに、
なぜか目が冴えて、
寝ようと思えば思うほど、
眠れなくなった。
寝るのを諦めて、ゴロゴロしていると、
意識がだんだん、遠ざ…かっ…て………
後悔するのが、私の日課になっている。
毎日、悩んで、悩んで、悩んで………
あれで良かったんだろうか。
この選択は、合っていたんだろうか。
人と違うことが怖い。
私のせいで誰かに迷惑をかけたら…
そんな事、本当は、考えたくないよ。
でも、一人になると、嫌な事ばかり考えちゃって
……………自由になりたい………