好きじゃないのに
自分ばっかり話してばかり。
馬鹿なことばっか言ってる。
馬鹿な事ばかりしてる。
人に迷惑かけてばっかり。
お金使いが荒い。
優しい言葉はくれない。
隠してるとこばかり見つけてくる。
少しも笑いかけてくれない。
冷たい言葉。
優しい態度。
ほんとは誰かに言いたかった、訴えたかったことを見つけてくる。
話し上手。
笑わせ上手。
こんなあなたのこと、すきじゃない....。
バカみたい
借金を背負わされた。
私の名義で借りたお金。
別れてすぐに、あいつは連絡を全部ブロックした。
100万近い請求が毎月請求が来る。
その度に、お金が無くて不安定になる。死にたくなる。
あいつのことが、大好きだ。
そう思い続けてしまうなんて、バカだ。
胸が高鳴る
タイツよし。
予備のタイツよし。
絆創膏よし。
ソーイングセットよし。
トーシューズよし。糸解けなし、リボンほつれなし。
一つ一つ、自作のチェックリストに印を入れながら、カバンに荷物を詰めていく。
最後に壁にかけられた衣装に目をやる。
スパンコールが眩しい衣装は、見るだけで気分が上がる。
明日の発表会に胸を踊らせながら、衣装を丸めて手提げカバンに入れる。
「衣装、よし。
気合い、めっちゃよし。」
泣かないよ
『大丈夫?』
友人からのLINEがピコンと光る。
『大丈夫だよ。』
『しんどくない?』
『しんどくないよ、大丈夫。』
大丈夫、大丈夫。そう、自分に言い聞かせるように返事を返す。
彼の笑顔を思い出して、彼の声を思い出して、胸が張り裂けそうになる。
それでも、大丈夫。大丈夫。
大丈夫。
泣かないよ。
そう、言い聞かせながら、私はカミソリを手にしていた。
怖がり
私が怖いもの。
暗い廊下。
夜の学校。
虫。
大きな音。
眩しすぎる光。
眠れない夜。
少し離れたところから聞こえる笑い声。
人の目。
自分のことを話すこと。
泣いた顔を見られること。
怖いといつも怯えてることを、知られること。
だから、私は仮面を付ける。
どんな時だって、笑ってみせる。その場に合った表情で微笑む。
いちばん怖いのは仮面に気づかれた時なのかもしれない。