小さな世界で
小さく息をして
小さな幸不幸に一喜一憂して
おそらく小さく息を引き取る
そんな私の人生の頭上には
常に大きな空がある
どこまでも続く青い空が
あまりにも美しくて
睨みつけた日もあったけど
その大きさにもう少し甘えていい?
あなたの邪魔はしないから
見守ってなんてたいそうなことも言わないから
変わらず小さく生きていくから
もう少しここに居させて
#どこまでも続く青い空
今日も体と心がすれ違っている
あちらを立てればこちらが立たずで
音もしなければ見えもしないのに
一体どんな風にすれ違っているんだか
ウイルスや細菌ならわかりやすい敵だが
体と心の大きなすれ違いから病気になった
だから“闘病”というのは少し違う気がして
秋晴れが続く日々なのに
外出出来ないのは心底堪える
動かない体を抱えながらも
満開のコスモス畑が心の中に広がったりしないだろうか
矛盾しているから結局すれ違ってしまうんだろうか
上手く共存出来る日は来るんだろうか
#すれ違い
辛かったことは、日々の小さな幸せでそっと包んで抱き締める。
邪険に扱うと過去が暴れてしまうから。
#忘れたくても忘れられない
一日の終わりを告げる夕焼け空の直前、
太陽が傾き始め、街全体がやわらかな光に包まれる。
空気は少しずつ湿気を帯びて、夕飯の香りが微かな風に乗って私の鼻をくすぐる。
もうすぐ一日が終わる安堵感と、
もう一日が終わってしまう焦燥感が入り交じる。
ああ どうしようかな。
どうにもならないよな。
早足で歩く癖が止まない。
ついに一日の終わりが告げられる。
私は諦めて夕焼け空を堪能する。
いつも夕焼け空の美しさに負けてしまうのだ。
どんなに辛い日も、どんなに楽しい日も、夕焼け空を美しいと思ってしまうのだ。
#やわらかな光
自分の気持ちに素直に向き合わないと、
涙は出ないよ。
涙の理由はくだらなくて些細なことだと、
落ち込むこともあるかもしれない。
けど、自分の気持ちに真っ直ぐに向き合うことは、
とても尊いと思う。
#涙の理由