これ、好きな本なんだよねー
そんなふうに思って貰える
物語を書ける人になれたらいいよな
本当に、
雲一つない真っ青なお出掛け日和は
大の苦手。
仕事が忙しくなる。
戦場と化す。
なんなら、個人的には
毎日雨がいい。
大地を潤す程の
ダムに水が溜まっていく程度の、
たまーに雨が止んで
薄く太陽の陽の光が差し込んできて…
おぼつかない空模様が
毎日広がっていて欲しいと
身勝手な理由で切に思う。
そんな日は平和に1日が終わるから。
春の終わり頃から咲いて、
秋になっていても色褪せず咲いていて、
冬になったら枯れたまんまるい形だけ残っている
夏のあじさいはというと、
ひまわりと肩を並べて
いきいきと太陽を見てる
年がら年中、元気ですごい
季節の花が、温暖化の影響か何か分からないけど
その時期の花!というイメージがなくなってきている
桜が1月に満開を迎えるような事があるんだから
3月にだってあじさいが咲いていても
摩訶不思議ではないよね
そんなふうに
人間だけじゃなくて気候や自然も
この環境に振り回されているんだろうね
好き嫌いで、何でも
片付けられたらいい
嫌いだから、完全大嫌いになって
全否定してやりたい
好きだからこそ、それだけに囲まれて
幸せでいたい
そんな両極端のあいなかを
うまくとって
都合のいい大人でいないといけない
生まれも育ちも、ずっとここ。
姉は田舎が嫌で、東京に行った。
年を越すごとに、街は大幅に変わる。
田んぼがなくなり、住宅街となった。
デパートが建ち、商店街はなくなった。
通っていた幼稚園は空き地になっていた。
街は変わる。
良くも悪くも変わる。
姉が都会に憧れていた気持ちが、よく分かる。
だけど私は
東京には旅行で行けたらいい。
この街には、
私を繋ぎ止める人情が沢山あるから
都会に憧れても
帰ってくる街は、ここ。
ここで暮らしていく。
だってね、夕方になると
学校から帰ってきてる
高校生やら中学生やらが
大声で歌いながら
仲間達とゲラゲラ笑いながら
楽しそうな青春の声が
毎日窓から聞こえてくる。
それが面白くて
ずっと住んでいる、この家からも
離れられない。