『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
とある日の午後。1件のLINEがスマホに入る。
《ちょっと手伝って》
またパシリか……渋々指示されたコンビニに向かう。黒いポシェットにジーパン。白いTシャツ。
スマホを弄り、アイスを頬張っていると
「わり、遅れた」
そんな呑気な声が聞こえる。顔を上げると、金髪の男性が片手を上げる。小さくため息を吐き
「なんの用?」
「……わかってんだろ?」
真っ直ぐな瞳を向けられる。そうだ。そうだった。
LINEが来たら『宵闇』の合図。
今宵もまた…人を襲わねば
1件のラインが人生を変えてしまうこともある。
喜び悲しみ怒り全てを文章で表現する。
それはとても難しい。
想定外の受け取られ方をするときもある。
1件1件丁寧に。
そして直接話すのが1番。
朝 いつもと同じ時間に同じ人から同じ3文字が届く
いつもと同じなのになんとなく嬉しいその3文字に私も同じ3文字を送る
うん 今日も素敵な一日にきっとなる
#1件のLINE
今どこにそんな連絡無視をする君への距離を少し広げる
メッセージ嬉しかったのはちょっと前今はあなたの束縛はいや
『私は好きだけど。あなたは、私の事見てないよね』
既読
17:15
大学の知り合いから告白された。
ゼミが一緒で、背が高く、猫背で、細長い鼻の上に眼鏡をかけている。
あなたが知っているのは、本当の私じゃないの。
そういうつもりで、送ったLINEだった。
ただ、私が毎日笑ってるのは、あなたのためじゃないのに。
私が毎日笑ってるのは、自分が幸せである、幸せが嬉しいから。
あなたは、私のことを見ていない。
それが、どれ程難しいことであっても、恋をするぐらい好きなら、本当の私を知ってよ。
って、高慢かな。
『迷ったときには』テーマ:1件のLINE
ポコン、と音が鳴る。
あの人からの連絡じゃないか、とすぐにスマホを見るが、実際はただの公式アカウントからの通知で、私はそのアカウントの通知をオフにする。
ポコン、と音が鳴る。
今度こそあの人からの連絡じゃないか、とスマホを見るが、『あの人から連絡来た?』という友達からの確認の連絡で、私は未読スルーをする。
ポコン、と音が鳴る。
今度こそ、いやきっと違う。相反する期待と失望を胸に抱えながらスマホを見る。するとやっと、好きなあの人からの連絡だった。
嬉しい、でもどう返信しよう。今度は違う悩みが頭を駆け巡る。
既読を付けられぬまま、一分、五分、十分。早く何かを送らないと、連絡を無視したみたいになる気がする。
選んだ私の答えは──。
ポコン、と音が鳴る。
気になるあの人からの返信だろうか。スマホを見ると、
「ふふ。こんなスタンプあるんだ」
可愛いけれどちょっと変わったスタンプが送られてきたのだった。
『さよなら』と、メッセージがひとつだけ残されていた。
恋人が、突然いなくなった。警察も動いたが、見付からない。煙のように消えてしまった。
煙に巻くのが得意だからって、そりゃねーだろ。
さよなら? 勝手なこと言いやがって。
ゆるせねぇ。
見付けたら、一発殴らせてもらう。
「1件のLINE」
無視するか返信するか二分の一
最近決めたルール。
1日、1件しかLINEを返さない。
自ずと見えてくる優先度。
その時の、何が、大事か。
溢れる未読メッセージの中に
本当に価値あるメッセージは
1日に1つ、あるか、ないか。
#1件のLINE -16-
今日も空にいるあなたに1件のLINEを送ったけどやっぱり既読も返信も来ない
君が空に行った日に送られてきてた1件のLINE僕はまだ見れてないよ
#1件のLINE
一件のLINE。
一件のLINEは
教えちゃ
ダメだからね。
本当は
色んな既読を
してほしい。
私だけの
一方通行では
ないはず。
「桜が綺麗だよ」
「「こっちからは見えないなぁ」」
「もうセミが鳴き始めたよ」
「「もうそんな季節か、暑さで倒れんなよ」」
「ねぇ、ちょっと太っちゃった」
「「それでもかわいいよ」」
「寒いな、手が冷たいよ、、、」
「「ごめんな」」
「「一緒に幸せになれなくて、約束守れなくてごめんな」」
この1件のLINEを最後に貴方は、、、
伊達メの美術の先生可愛い、作品いいじゃんって言われたんだが、、、寿命縮まったぁ。女の人に振られちゃったってほんとかな?美術の先生に幸あれ
1件のLINE。
なんていうカッコイイことはなく。
気がついたら20件くらい入ってたりすると
うんざりうんざり。
1件のLINE
学校から家に帰りその日は疲れも溜まり眠くなってしまい,気づけば寝てしまっていた。
数時間後に起きて携帯を見るとそこには告白をした相手からの断りのLINEが携帯に映っていた,どうしていいのか分からなかったその人からのLINEは『ごめん。他に好きな人が居る』だった,私はその人に言葉を返した『そっか,今の気持ちを知った上で,私はお友達としていれるかな?』っとそしたらすぐに返信が来た『もちろん』その言葉でも嬉しかった。これからもよろしくね。
お、通知がきた
LINEだ、誰だろう?とワクワクする
特に深夜や朝の暇な時間に来ると、うれしい。
私に話したいことが
あるのかなって思うから
でもだいたい公式アカウントからのメッセ……(いつもありがとうございます)
1件のLINEにはこう書いてあった。
「好き。」
1件のLINE
ワクワクドキドキ
君からかな?
すぐ開いてみた
違った…
君からのLINEはいつ来るんだろう
舞華
「一件のLINE」
別れはいつも突然に
今もスマホに残る
一件のLINE
脳内再生される君の最後の声
なんの変哲もない会話
今も消せずに残してある
一件のLINE
あの時から
季節は幾度も巡った
なのに
僕のスマホもLINEも
君からの最後の声で止まってる
心、動かないまま
君のいない無意味な世界で
生きながらに死んでいる 僕
一件のLINEそれ以降
変わり果てた
僕の世界