『麦わら帽子』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この麦わら帽子は誰のだろうが
こんなにも使い古された帽子を今まで見た事がない
少し薄汚れたそれをそっと木にかけた
向日葵にかけた
麦わら帽が揺れる
風向きは常に変わり
あちこちから風が吹く
やがて風は止まり
向日葵にかけた帽も揺れ止まる
夏空は眩しくも太陽の陽は射す
「夏の帽」
麦わら帽子を見ると、涼しげに感じるのはなぜだろうか。大体、麦わら帽子は黄色なので、暖色系寄りなのではないか。暖かく感じそうなものであるが。
調べると、黄色=暖色系というわけではないらしい。一般的には、黄色は暖色系だが、明るい黄色は寒色系に分類されるらしい。麦わら帽子は確かに明るい黄色な気がする。なるほど、黄色も寒色系になりえるのか。知らなかった。ただ、やはり麦わら帽子は涼しい。色じゃなくて。これも調べると、通気性がいいそうだ。あとは、紫外線に強い。一応、デメリットもある。水に弱い、風に飛ばされやすい。例えば、海沿いを歩く時は普通のキャップがいい。潮風に飛ばされて海に落ちたら大変だ。必要に応じて使い分けをすることが大切だ。
なんか、今回は無駄話ばかりしてしまった。いや、無駄ではない。明日、海へ麦わら帽子を被って行こうとした人はいないだろうか。もしいたなら、それは止めた方が良いと忠告する。
麦わら帽子被った君と。
君を照りつける太陽。
嗚呼。
眩しいって、こういうことなんだな。
猫が隠れた麦わら帽子
のぞく足もと
夏の季語
君には
生きていて欲しい
麦わら帽子からのぞく笑顔。
その帽子を僕に頂戴。
ひまわり畑の中で。
⑨麦わら帽子
夏になると思い出す
麦わら帽子と君の灼けた横顔
田舎に行った時にしか会えなかったけど、
夏はいつも遊んでくれた
貸してくれたカセットテープ
夕暮れまで遊んだ田んぼ
今思えば
遠い初恋
麦わら帽子、持ってた。
どうして使わなくなったのか、移動が自転車主体になったからかな。
ストローハットなんて言うようなオシャレなクラスターにはならなかったし、そもそもハットなんて持ってない。
麦わら帽子
ワンピース
あんなに好きだったのに
もうはまれないな
年だろうか
麦わら帽子
麦わら帽子、夏を代表する物のひとつだろう。
しかし、街中でかぶっている人を見たことががない。
海水浴場やキャンプ場にはいるのだろうか。
それとも現在ではあまり使われないのだろうか。
確かめようと思うほど興味もないが。
「麦わら帽子」とかけまして
「喫茶店で飲むアイスコーヒー」と解きます。
その心は「ストロー」が必要でしょう。
『麦わら帽子』🧡
暑い夏。
太陽の日差しを浴びながら
僕は歩く。
麦わら帽子
すぐに
思いつくのは
麦わら帽子
主人公
ルフィ
大好き
ワンピース
なな🐶
2024年8月11日1927
麦わら帽子を被った君。
顔は麦わら帽子に隠れて見えなかったけど麦わら帽子を被った君の姿が僕の目に焼き付いてる。多分1度どこかであってるね。だって僕が殺したあの子に似ているんだもの。
麦わら帽子から差し込む光 木漏れ日みたいにきらきらしてる
いつか君と心の底から笑い合いたい。
そう願う僕は、やはり傲慢だろうか。
麦わら帽子が似合う君。
向日葵畑が似合う僕。
きっと運命だと思う。
麦わら帽子。
風が吹く度に彼女は頭を抑える。
そんな姿を愛おしく思う。
だけど僕はからかってしまう。
他の人には素直に言えるのに。
風と一緒にどこかに行ってしまいそうな人。
麦わら帽子
「マリーゴールドじゃねぇよ!」
「何も言ってないよ!?」
「思ってるかなと思って」
「思ってないから。腕が伸びそうだなとしか」
「海賊王じゃねぇよ!」
「うん、まだね、もうすぐだね」
「そういうことじゃない」
「あとはカカシとか」
「写輪眼じゃねぇよ!」
「そっちじゃない」
「脳みそ詰まってるわ!」
「そう、それ!」
「わかってもらえて嬉しいって顔やめて」
「でも似合ってるね。どこで買ったの?」
「ワークマン」
「ガチのやつ」
終点
ふと目を覚ますと、目の前に大好きな人がいた。
大きな窓から差し込む夕日に染められて、オレンジがかった視界の中、がたんごとん、心地よい揺れにされるがまま、向かいの席に座っている。
ああ、なんだ夢か。
ほかに誰もいない車両。眩しくてよく見えない窓の外。遠くを見つめるその瞳が、不意にこちらを向いた。
「もう降りないと」
立ち上がって、頭をポンと撫でてくれる手。
促されるまま電車を降りると、涙がポロリと落ちた。
夏が嫌いだ。花火もヒマワリも蝉の声も風鈴の音も。ぜんぶぜんぶ、私の大好きな人が居なくなった季節に見聞きしたものは大嫌いだ。
あの夏、あなたは突然私の前から消えてしまった。消えた、というのはその言葉の通りで。朝を迎えたらあなたの姿かたちがなくなっていた。私が起きた時にはベッドの隣はもうとっくに冷えていた。
前日は何も変わったことなんてなかった。いつものようにいっしょにご飯を食べて、同じ時間に寝室に行った。おやすみ、と笑顔で言われた。だから何か思い悩んでたとは考えられない。私に何らかの不満があったとも思えない。分からない。それ以外に言えることが無かった。
そして何も分からないまま今日で20年が経ってしまった。きっとすぐ帰ってくる。最初はそう思えていた心の余裕が今はもう無いに等しい。私をこんなふうに1人にさせてひどいよ、と恨むこともなくなった。そう思えなくなるくらい、心は疲弊しきってしまった。
あなたの物は20年間そのまんま。20年間というものはあらゆるものを変化させた。近所の花屋は閉店した。お札に印刷された人物も変わった。ある国では戦争を始めた。私の顔はシワだらけになった。
寝室のクローゼットにある洋服もそのまま。陽に当てないまま20年間眠っている。着てくれる主が居なくなったのだから出番なんてこない。
そして。
あの人の洋服が収納されている棚の上に麦わら帽子が置かれていることに今初めて気付いた。これも、誰も触らないから埃を被ってしまっていた。こんなものをいつあの人は買ったのだろうか。ヘアスタイルにいつも時間をかけていて帽子なんて必要としないあの人が。
それを考えたら一気に不気味感に襲われた。きっとこれはあの人のものじゃない。そうっと近付いて観察する。紛れもない女物の麦わら帽子だった。なら、私のために買ったのだろうか。だとするならこんなところにしまい込んでいた意味が分からない。そっと帽子を手に取る。ツバの部分は長い月日で少しだけ劣化していた。恐る恐る頭に被ってみる。決して被り心地は良いとは思えなかった。なんだか頭に触れる部分が変な感じがする。違和感を感じて帽子を脱いで内側を確認した。真っ赤だった。塗料のような鮮やかな赤ではなく黒っぽい赤。おまけに変な匂いもする。鉄のような匂いだ。
「ひっ……」
私は思わず帽子を放り投げた。そのままそこへ座り込む。それはペンキなんかじゃない。血だ。どうしてこんな場所に。外側は綺麗なのに、内側だけべったりとついている。誰の血なんだろう。いやそれよりももっと恐ろしいのは。
「なんで……乾いてないの……」
ぬるぬるした赤い液体が私の額から垂れた。私の血じゃないのに、頭に怪我を負っているようになっている。不思議から不気味へと変わり、その感情が今また変化する。恐怖。それを感じた瞬間、私は家から飛び出した。