『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の人生は鳥かごに閉じ込められているみたい
自由がなくて
やりたいことができない
友達を作る度思う
羨ましい
私だってたまには外に出たい
鳥かごは狭くて熱くて
牢獄のよう
そろそろ外にでてもいいと思う
けどダメみたい
私はいつまであなたのペットなんだろう
私はいつまでここにいればいいんだろう
今日もまた鳥かごの外から笑っているあなたを
眺めるだけだった
〈鳥かご〉
今日は浴室のリフォームを行う日だ。
せっかく高い金を払ったのだから業者どもには奴隷のように働いてもらわなくては。
「ちわーす」
来たか。私は業者がつくやいなや、さっさと作業を始めるよう命令した。
「では始めますね」
業者の男はいきなり家のテレビをゴルフクラブでぶっ壊した。
え?何これ。
しかし私が止める間もなく業者の屈強な男たちは雄叫びを上げながら家の家電を破壊し、壁に穴を開けた。あと鳥カゴに入っていた鳥も逃した。
なんか話が違うぞ。
私は止めに入ったが突如現れたストレッチマンに首を殴打され意識を失った。
─そう私は知らなかった。
実は今回のリフォームには家を半壊させるオプションが付いていたのだ。
ちなみに半壊オプションはデフォルトでチェックが入っている。
私は倒壊した柱に押しつぶされ息を引き取った。
「見積明細をよく見ていれば気づけた話なのにな」
ストレッチマンは冷めた目で瓦礫の山を見下ろした。
あと今さらどうでもいいけど浴室はちゃんときれいになった。
私は自由を求める鳥籠の鳥である。
狭い狭い鳥籠の中で
どうにか救われようと惨めに足掻く、
哀れな小鳥である。
鍵が開く。
十数年間開くことがなかったのに。
「もう君は自由だよ」
と言われても私はどこに行けばいいんだろ。
この世界しか知らない。
まっさらな世界。
この世界にずっといさせてよ。
何も考えたくないの。
この中にいさせてよ。
ここにいる自由を私にちょうだい。
「羽ばたき方を教えよう」
そんなものはいらない。
この中にいたい。
「君は幸せになる権利がある」
十分幸せよ。
私の世界を、幸せを、勝手に決めないで。
鳥かごなのに、鳥かごの中に鳥はいない。
言われなくてもわかる、からっぽだ。
ただ寂しげに置かれて、揺られて。
鳥かごを見る度、わたしの心が揺れたように
ぐちゃぐちゃになっていく。
ねえ、ねえ。何故飛んでいってしまったの?
自由が欲しかったの?
こんなに狭い鳥かごじゃ、自慢の羽も広げられないって?
……ああ、そうかい。
広い空が見たかったのかい。
『鳥かご』
人間はこの世に生をうけた瞬間に
鳥かごの中にいる
その中で生涯精一杯生き
やがて、みな窮屈な鳥かごから巣立っていく
永遠に、ゆりかごの中にいられたらよかった。
でも、他人は言う。そこは、鳥かごだよ、と。
そこから飛び立たないといけない、と。
勝手なこと言いやがって。外の世界でなんて、生きていけるワケないのに。
しかし、ある日、ゆりかごは、ぐちゃぐちゃに破壊された。
オレは、飛び立ったんじゃない。ただ、追い出されて地を這うしかなかったんだ。
今日は歌を歌いましょう
貴方が喜んでくれるように
今日は手のひら甘えましょう
優しくなでてもらえるように
今日は羽を休めましょう
貴方が安らかであれるように
今日は優しく眠りましょう
有限の時を忘れぬように
私はここから出られぬ小鳥
閉じ込められて、歌を歌う
私は貴方にかわれた小鳥
鳥かごで眠る、変わらぬ日々を
11.『鳥かご』
鳥かご。
鳥かごは
鳥が
自由に飛びたい時には
不自由な物?
狭いとこに
入れられるのが
かわいそう。
私も
家の中にいると
鳥かごと
変わらない
環境なのかも?
鳥かごをしたって、鳥は苦しいし苦しむだけ。
だったら、自由に羽ばたかせてあげたほうが、鳥にとっては嬉しいだろう。
なんたって自由になれるし輝けるのだから。
それを補助してあげるのが、飼い主のつとめ(役目)であると思う。
鳥の場合だけどね。
守っているのか
閉じ込めているのか
主人はそしらぬ顔
籠の戸をそっと開けて
飛び出してみる
まるでわたしは鳥かごの中の鳥。
狭い世界しか知らない。
これが全てだと思ってる。
ずっとそこにいると、扉が開いてももう飛べなくて。
鳥かごから逃げ出して、広い世界に出よう。
深い亀裂が走った港
桟橋には
ダリアが咲いている
乗り遅れた飛行機が上空に
必死に伸びてゆく
飛行機雲が垂直に伸びてゆく
あの靄を乗客は知らない
海風が運ぶ郷愁に砂を被せた
そっと目を伏せる
本気なの?そんなに面白い?
もう必要ないフォルダーを処分する
新しい名前を付けたんだ
刷新された風景に
僕は新しい顔を装着している
真新しいスニーカーに名をあげよう
淘汰されるべき
淘汰されるべき
時間が埃を被らせる
僕はあなたのしもべなのだろうか?
生涯共にするだろうあなた
愛すべきあなた
誰かに足蹴にされれば、最後まで
僕だけは あなたの味方だ
飛行機雲は散らばって
朝日を茜色に染め上げた
大丈夫じゃないんだ
ネェ
限りない自由よりも
管理された不自由の方が
本当は楽なんじゃない
ネェ
わざわざ外に行って
辛い思いするのは嫌です
ネェ
もう何もする気 ネェ
が起きないんだ ネェ
よ ネェ
私は涙を拭った
今日は
やけに騒がしいな
うちのインコ
#鳥かご
私は鳥かごの中に居る。
これからもずっと。
ここから出ていくために頑張る。
自分の人生を運命を変える!
ここから出してよ、、泣
『世間』というものを全然知らない僕に、君はたくさんのことを教えてくれた。楽しいことや新しい発見、僕の見たことのない景色を、たくさん見してくれた。
そんな君が、唯一少し寂しそうに言った言葉があった。
「でも、知らない方が幸せなことだってあるんだ。まるで鳥籠のような世界さ、外は見ない方がいい」
君が唯一教えてくれなかった鳥籠の外の世界を、後の僕は嫌というほどはっきり、この目で捉えてしまう。
「知らない方が良かったですね…君の言っていた通り」
そう話した僕に、君は僕の方に振り向くことなく呟いた。
「この縛られた世の中を揶揄するにはぴったりだろう?」
夕焼け空の下、そう話す君の後ろ姿は、とてつもなく寂しそうで、風が吹いたらふと消えてしまいそうなほど儚く思えた。
鳥かご
巨大な鳥かごの中で暮らしている。
自宅から電車移動で30分の距離を半径とした、大きな大きな鳥かごだ。その大きな円の中から出るのは、年に一回くらい。そして、たまに出たとしてまたすぐ中にもどる。
飛行機で30時間かかる場所にだって、行きたければ行けるのに。毎日宿を変えてもいいのに。私は生まれてこのかたずっと、この狭い中で生きている。特に不満も覚えずに。
きっと鳥かごの中の鳥もこんな気持ちなんだろう。出て行きたくなったら行けばいい、今はまだその時じゃない。そう思ったまま、結局一生を終えるのだ。
鳥かごの中。
安全に過ごせる場所?
囚われて窮屈な場所?
人によって違うのだろう。
気分によって違うのだろう。
時間によって違うのだろう。
わからない?
わかりたくない?
気持ちは不安定なまま、揺れ続ける。
「きっと叶えられるから」
鳥かごの中の鳥じゃない
この空に飛び立ちたい
今は未熟で
羽がなくても
いつかいつか
一生懸命生きている
君を見てる人がいるよ
いつかいつか
神様がつけてくれるよ
誰よりもね素敵な羽を
君の可能性
鳥かごなんかから
飛び出せ
鳥かごの中の鳥じゃない
この空に飛び立つんだ
ただ、強く強く
強く思おう
きっと叶えられるから