『鳥かご』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鳥かごの中には、文鳥が一匹居ました。
普通、文鳥は喋る鳥としては
有名ではありませんでしたが、
主人に向かって、
「周りに評価を下げる行いさせて
一人だけ良い行いして株を上げる奴、居るよな?
そいつは平気で人を裏切るから
気を付けた方が良いぞ」
と、言っている様でした。
飼い主は、鳥の言葉は不思議だなと
思って聞いて居ましたが、
「きっと、あいつの事を言っているんだろう。
あいつは、いつも僕の頑張ろうとした事を
先駆けして来るんだ。
そのせいで、いつもあいつばっかり
先生に評価されるんだ」
と、自分の学校での出来事を
忠告してるのだろうと勘付きました。
飼い主は、いつも抜け駆けするクラスメートに対して
やるせない思いでいっぱいでした。
文鳥は、主人に対して
「そいつは、一人だ。
そいつと主人、
周りはどっちに味方するかは、明確だろう。
そいつが卑怯な手を使っている場合、
周りは必ず主人に味方する」
と、訴えました。
飼い主は、小さな味方に勇気付けられました。
「鳥かご」
鳥かごって何?
ゆらゆらするもの?
赤ん坊を乗せるもの?
なんだろね。。。。
鳥かご
鳥かご
思い出すのは
空っぽの鳥かご
温もり、気配はのこる
つぶらな瞳
問いかける仕草
器用に毛ずくろいする、くちばし
枝につかまる、爪先
羽根の色、深く美しかった
あの夜、君は
羽ばたくことを夢に見ていたよね
あの日、私は
ただ、真っ直ぐに見つめていた
息を飲み込んで
ごめんね
どうか、君に
明日の朝
咲く白い花を…
天高く舞う
自由を…
─鳥かご─
養護施設の窓から
よく鳥を眺めていた
青空が綺麗だった
僕もいつか
自由に道を選べる大人になるんだと
夢を持っていた
鳥かごから見る
明日は
希望か
絶望か
飛び立てる日は
来るのだろうか
野をかける日は
あるのだろうか
なんでもいいから
ぼくはいきたい