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鳥かごの中には、文鳥が一匹居ました。

普通、文鳥は喋る鳥としては
有名ではありませんでしたが、

主人に向かって、

「周りに評価を下げる行いさせて
一人だけ良い行いして株を上げる奴、居るよな?

そいつは平気で人を裏切るから
気を付けた方が良いぞ」

と、言っている様でした。

飼い主は、鳥の言葉は不思議だなと
思って聞いて居ましたが、

「きっと、あいつの事を言っているんだろう。

あいつは、いつも僕の頑張ろうとした事を
先駆けして来るんだ。

そのせいで、いつもあいつばっかり
先生に評価されるんだ」

と、自分の学校での出来事を
忠告してるのだろうと勘付きました。

飼い主は、いつも抜け駆けするクラスメートに対して
やるせない思いでいっぱいでした。

文鳥は、主人に対して

「そいつは、一人だ。

そいつと主人、
周りはどっちに味方するかは、明確だろう。

そいつが卑怯な手を使っている場合、
周りは必ず主人に味方する」

と、訴えました。

飼い主は、小さな味方に勇気付けられました。

7/25/2021, 10:57:58 AM