『高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
試合直前に円陣を組んで、相手チームの情報交換をするのがルーティーン。それが出来るのもあと少し。今日のチームのコンディションは悪くない。大丈夫、俺たちは飛べるから。仲間と一緒にありったけの気合いを声に乗せる。試合開始の笛が鳴る。
(高く高く)
高く高く
秋は、晴れた空に飛行機雲が似合いますよね。
高く高く、すーっと伸びる飛行機雲。見つけた時は嬉しくなります。
ユーミンの歌、
「ひこうき雲」思い出しました。
悲しい歌だったはずですが、飛行機雲の情景にぴったりでした。
ユーミンの感性に脱帽です。
今年の秋ももう少しでお終い。
飛行機雲、見られたら良いなぁ‥。
高く高く手を伸ばし
つかみ取ろうとしても
そこに幸せはない
大きく大きく
息をして
ゆっくりゆっくり
目をひらけば
あなたはすでに
幸せに包まれていることに
気づく
そう、あなたの幸せは
あなたのすぐそばにある
題「高く高く」
博物館に立ち寄ったら、紙飛行機を折るための紙が置いてあった。
子供向けの遊び道具のようだ。
修学旅行の高校生をしり目に、一枚手にとって折ってみる。折り目のガイドが付いてる分、何も無い折り紙より綺麗に仕上がった。
これが空を飛ぶところを想像してみる。想像の中の紙飛行機は、実際よりも高く高く飛んでいる。
ビルから飛ばせないかな、と叶わない妄想をしながら、博物館の扉をくぐった。
手を伸ばして空をめざした
だけど地面に散らばって
僕は空に逝った。
「遠い遠い」
私はいま赤ちゃんをやっている。
そしてミルクが飲みたくなったところなのだが、彼らはどうやらそれに気付いていない。
私はまだ言葉が出ない。
ミルク! と言おうとしても言えなくて、最終的には泣くしかなくなる。泣くのはどっと疲れる。どうにかして伝えるすべはないものか。
と考えているというのに、高い高いをされる。
いやいや、違うんですけど。
と思いながら、顔は笑ってしまう。
この高い高い、めちゃくちゃおもしろい!
あー、赤ちゃん最高!
ミルクのことはすっかり忘れている。
エゴイストな人達
なぜそんなに我を失うのか
そんなものは空に高く高く捨ててしまえ
人として生まれたなら
本当に大切なものをきづきなさい
普通が難しい時代にあって
人の笑顔がどれだけの人を幸せにするのか
どれだけのものを失ったか
死んでからは気づけないんだよ
次は人間として生まれてこれるかどうかなんて
だれもわからないんだから
高く高く飛んでいく
誰にも届かないところまで
誰にも気付かれないところまで
高く高く
遠く遠く
さよならのかわりに
力強く羽を動かす
悲しみも高く、遠く
#6 真っ暗の夜。
星はなく、ただ月が輝いていた。
見上げるような高い場所で月が光っていてとても綺麗だ。
星一つない真っ暗な夜空だからこそ、いっそう美しかった。
こんな美しい月をいつまで見られるかな…なんて。
朝日と月夜の下で必死に生きよう。
朝と夜が一番素敵だと思う。
一日の始まりと一日の終わりって感じ。
これからも、高く高く、あの月のように頑張ろう。
悔いのないように必死に生きなきゃ。
明日も、明後日も。
___高く高く
高く高く翔べば
あなたに気づいてもらえるだろうか
ようこそお越し下さいました、お猫様!
ここは海猫島、ゆっくりしていって下さいね!
我々海猫がたくさんいる以外何も無い島ですし
名物と言うほどの物も有りませんがトビウオ料理です。ここではたくさん獲れますので。
勝手に飛んで来るんですよ、海から私どもめがけて
トビウオミサイルって呼んでるんですけどね
理由は分かりません。当たったら痛いですよ。
年に1羽は私どもも打ち所が悪くて死んでいる始末です。海辺を歩く時は気を付けて下さいね。
それにしても、お猫様は素敵な生物ですねえ!
私も猫に生まれたかったのです。選ばせて貰えたのですよ、何に生まれたいか。空も飛びたかったので悩んでいたら海猫になっていました。
お猫様は覚えてませんか?生まれる前の事は。
❨ここから猫の独り言❩
覚えている。
私も昔は魚や鳥だった。魚は食べて貰うことで皆の役に立ち徳が積めるらしく、輪廻転生の階段を高く高く上がり人間を目指していた。
人間ヘの転生は希望者が多く、
地球上は人間が多過ぎるので順番待ちが長かった。
人間達がもっと死んでくれればね~と、
周りの物達が話していた。
私が殺して来てあげる。今は非力な猫だけど、
いずれたくさん殺せるようになりたい。
皆で憧れの人間になろう。待っててね!
一体 今何階だろう
喉が渇いた
お腹はあまり減っていない
もう何段踏んだだろう
いつまで上ればいいんだろう
駄目だ
少し立ち止まるとすぐに
あの子のことを思い出してしまう
あの子が悪いんだよ
僕以外の男と付き合うから
ちょっと締めただけなんだ
なのに動かなくなってさ
動かなくなっても
なんだか僕を見下してる顔してたから
腹が立って
顔も剥いでおいた
今頃警察が来ているかな
でも僕は
刑務所になんか入る気はないよ
逃げ切ってやるんだ
だからさっきから
この高層マンション上ってるんだよ
高く高く
高く高く
逃げ切ってやるんだから
…でも一体…
…何階まであるんだろう…
しかも住人に全く遭わない
まあ 顔は見られない方が
好都合なんだけどさ
それにしても
喉が渇いたなぁ
いつまで上ればいいんだろう
一体今何階だろう
喉が渇いた
さっきも考えたかな
そんなことないな
もしかして地獄に向かってるのかな
まさか
地獄は下にあるんだもんね
僕は上にのぼってるんだ
それに悪いことはしてない
悪いのはあの子なんだから
高く高く
高く高く
逃げ切ってやる
今一体何階だろう
さっきも考えたかなこれ
喉が渇いたなぁ
高く高く
高く高く飛んでいく、あの風船になりたかった。
何も縛るものもない、あの風船に。
重力だって、君のその小さな手だって。あの風船を縛るには弱すぎる。
高く高く、もう届かないほどに高くをゆらゆらと飛んでいく風船を眺めながら、そっと風船のひもに心を結んで飛ばす。
心だけは自由だから。何を思っても、何を感じても。
君だけのもの。君だけの心だから。
縛るものは何もない。あの風船のように、ゆらゆらと飛んでゆけ。
高く高く。
どこまでも。
高く上って。
見えなくなるまで。
上からも。
下からも。
届かないぐらい。
高く。
いつか。
止まってしまうところまで。
行けるとこまで、いってみよ。
高く高く跳んでいこう
小さい頃、私は高く跳ぶことを夢見ていた。
高く跳べば、高い壁も乗り越えられるから。
実は今も高く跳ぶことを夢見ている。
物理的な壁だけでなく、心理的、社会的、文化的な様々な壁を乗り越えれるような強く広い人間になりたい。
空に近い場所から君へ伝えたいことがあるんだ
君は僕の全てで、代わりなんてきかない人だった
なんて言えば僕の思いが伝わるかな
世界中に溢れた数多の言葉を全部使っても
思いを伝えるには半分にも満たないと思う
きっと君には、二度と会えないと思う
君はもう遠い場所に行ってしまったから
会いたくても会えない日々は辛かった
けれどそれももう、終わりにしよう
もっともっと高く
もっともっと空に近い場所へ行こう
Sommeil
届く筈も無い この想い
傷付く事を 恐れて
瞳に映る 愛しさは
頬を濡らす 雫に変わって…
触れた その指先強く
絡ませ そっと… 抱き締めて
泣き崩れて居た あの夜は
もう… 最後だと感じて…
天空の狭間から 見える
白い月に 願いを込めて
廻る時の中 ずっと…
傍に居たいのに…
何時の日か失った
夢を見続けて居た
僕は 又独りきりになり
闇を照らす 光に
手を差し延べ逝くよ…
そっと… 瞼を閉じながら…
最後に見た記憶
忘れ様としたけど
綺麗過ぎて 離れて逝かず…
疲れ果てた 躯と心が物語った
優しい声に 包まれて…
天空の狭間から 見える
白い闇に 願いを込めて
廻る時の中 ずっと…
傍に居たいのに…
「求めてる程 切なくなって
愛してた程 僕は現実…」
何時の日か失った
夢を見続けて居た
僕は 又独りきりになり
闇を照らす 光に
手を差し延べ逝くよ…
そっと… 瞼を閉じながら…
最後に見た記憶
忘れ様としたけど
綺麗過ぎて 離れて逝かず…
疲れ果てた 躯と心が物語った
優しい声に 包まれて…
「あかりね!大きくなったらパパのところに行くの!」
娘が言った将来の夢
それは旦那のところに行くこと
その旦那は1年前、あかりが2歳の時に病死した
大きな病だった
事例が少なく、手の施し方が分からないとお医者様が仰っていた
そのため、旦那は病気が発覚してから半年で亡くなってしまった
その旦那の元に行こうという夢を掲げる娘
「パパはね、ずっとずーっと高いところに居るんだよ。」
「そうなの?あかりでも行ける?」
「行けるは行けるんだけど、パパはあかりが来たら泣いちゃうかも。なんでこっちに来ちゃったのーって」
「パパはあかりのこと嫌いなの...?」
「嫌いじゃないさ。大好きだから来てほしくないんだよ」
この子にもいつか言わなきゃな
高く高く
矢がとどかないくらい高く。
みんなは地上にいるのに、何であいつはあんなに高く飛んでいるんだ、と言われないくらい高く。
地上にいるのが普通だよ、という声が、風の音で聞こえなくなるくらい高く。
そういう気高い人でありたい。
「高く高く」
高く高く あの空の彼方まで 飛んで行けたら どれだけ気持ちいいでしょうか 高く高く 思いもしなかった 存在を知らなかった 知った時には 悠々と鳥が 飛び去っていた あぁ、今日も青い 今日も生きていた ただそれだけで良かったんだ それ以上望むものなど、、、、いっぱいあるけど 今は生きていることを 自分で自分を誉めてあげよう