『香水』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【香水】
数百の貌がごった返すショッピングモール。外の暑さから逃げてきたそれらからは貌と同じぐらい多種多様な香りがする。煙草、キツい汗の匂い、インク、コーヒー。フードコートでもないのに食べ物の香りがするのは食べ歩きだろう。その人間臭さが溢れる空間でふわりとした高貴なのに蟲惑的な香りが鼻を撫でた。辺りを見渡すも主は見えない。香りから人物を想像してみる。きっと、真っ白な女優帽に真っ白なロングワンピースが似合う黒髪美人でたおやか。あぁ、美しい。そんな妄想を膨らませながら身体は現実の人混みの中へ消えていく。
DNA
好きな人の体臭が甘く感じたら
本能的に求めている人なのだと思う
一緒に生活しても末永く幸せに暮らせるし
生まれてくる子供も成長すると
相手と同じ匂いで甘いのよ
自分に馴染みがなさすぎて、あの歌しか浮かばなかった(笑)。
END
「香水」
あなたの使っていた香水を買った。
あなたの残り香が消えてしまったから。
あなたに振られた瞬間から、
私の心の形が分からなくなった。
あなたは私にたくさん愛を教えてくれた。
それは、いいことなのか分からない。
けど、愛は暖かかった。
でも、愛は消耗品だから…。
今は寒くて凍えているの。
愛を知らなかったらこんなことはなかった。
あなたの私を撫でてくれた手、
叩いてくれた手、
汚い事を…してくれた手。
嫌なことを受け入れるのも、私は、愛と知ったの。
だから…
あなたを感じるために、
部屋に香水を一振り。
あなたの匂いが充満した。
この部屋なら、息が出来た。
ふっと香る香水
君の香りかと思ったら
別の人だった
「もしオバケになっても匂いでわかってね?」 忘れられないシトラスの香り
題-香水
香水の匂いがする。
甘ったるい匂いではなく、なんとなく、
良い香り、ラベンダー畑の真ん中で踊るような
居心地の良い感じがした。
付けている当の本人も、大人びた感じがする。
やっぱりアレが小さいから…?
まっ。いっか。
違う性転換世界線♀→♂
なんだか珍しい匂いがする。
いつもよりも美しく見える。
大人の色気が満々としている。
この気持ちはなんだろう。
隣に居るアイツの事しか考えられない。
?顔をして居るが誘っているようにしか見えない
理性よ…。頑張れ…。
"どうかしたのか?"
あぁ、無理だ。
トサッ。
驚いていたが、受け入れてくれる顔をしていた
良さそうだな。
"良いのかぜ…?このままだと…"
オジオジしていると、ムッとした顔をして
俺の三つ編みの髪の毛を触り、こう言った。
"さっさと、やれ。そんなにチビんなくてもいい。
俺も好きで受け入れてるんだから怖がるな。"
それを聞いた瞬間体が動いた。
受け入れてくれてありがとう。
さっさと、手を出してくれてありがとう。
あらあら、私の巫女が先に取られてしまったか。
どうしようかな。
『香水』
あの子の香水。
とてもいい匂いがするの。
会わなくなった今でも、
思い出してしまうような。
ああ、あの子の匂いがする。
香水
自分では買わない
貰ったことならある
使ったこともある
好んで買ってまで使わない
あってもいいけど
なくて困らない
香水でなくても
様々な香りが漂ってる
好みはあまりない
選ぶほどに詳しくない
香水の名前を覚えられないと思う
いままで選んできたこと
ことの中で
ことの外にはない
中になる前が外なだけ
何故か自分が選んでるけど
いつからあったのかは知らない
使わないと馴染まない
使わないと慣れない
不器用でも下手でもいいから
とりあえず使ってみて
それから決めたらいいんじゃない
あなたが好むから
あなたがある
あなたである
誰の為でもいいけど
あなたも含まれている
【香水】
つけてみたい
いい匂いのものを。
私の大好きな先生の匂いみたいなものを。
毎週土曜日ホワイトボードの前に立って
英語を教えてくれるよね
先生ごめんなさい
いつも黙ってばっかりで
でもね、先生の声が、姿が、優しさが全て好き
忘れてないよあの匂い
明日も会えるね
教室で
その香りを嗅ぐたびに
あなたを おもい出す
もう顔も思い出せない
幼い恋の記憶
香水は一期一会だ
気に入ってた香りの香水を大切に少しずつ使っていたが
さすがに無くなったので、買いに行ったが
もうその香りの香水は存在していなかった
たくさんの場所を回ったが
甘くて爽やかなあの香りに
まだ再会していない
香水も何もつけていないのに、「いい匂いがする」って彼氏が言ってくれるのが嬉しかった。
香水のパッケージが世界一可愛いと思う。透明な容器がキラキラ反射して、宝石みたいで。自分は香りあんまり得意じゃないからつけれないし、まだ手の届くものでは無いんだけど。大人になってからの小さな楽しみの一つ。
「香水」
人工的な香りは苦手。
アレルギーのように
くしゃみがでてくる。
私の友人にお金持ちの人がいて、いつも香水の匂いを漂わせている。その匂いが強烈で、いつもその友人に会うのが嫌だった。ある日、その友人が好きな人に、香水臭いと言われていて、それ以来、その友人が香水の匂いを漂わせる事はなくなった。やったぁ!!
気になる貴方の匂い。それは柔軟剤?それとも香水?そんな甘い貴方の匂いが私をひきつける。貴方はこんな私を認めてくれるはずだから……
誕生日にあげようって決めてた。
雨とコアジサイという
紫陽花の香りがする香水。
普段香水なんて買わないし、つけないもんだから
値段の高さに驚いた。
どんなのがその人に合う香水なのか
お店の人に聞いた。
匂いのキツイものでなければ
どんな香水も合うとのことだった。
だからパッケージで選んだ。
雨が好きだし、
紫陽花も好き。
紫陽花に匂いはないけど、
コアジサイには虫を寄せつけるために
甘い香りがするらしい。
目を惹かれるに決まってる。
午前3時、
早速つけてみた。
雨の匂いの中に
ほんのり香る甘い匂い。
この香水には
きっと
私の大好きな漫画の一言が
1番合う。
"Good Midnight!"
自分の誕生日に
自分へのご褒美にあげようと
奮発して買った香水。
夜はどこにも出かけないけど、
出かけるためだけにつけないってのも
悪くないのかなと
金平糖を砂糖がわりに入れた
コーヒーを飲んだ。
香水
好きなあなたの香水の香りは
大好きな香り
思わず欲しくなるくらい
大好きな香り
この香りを他の私の好きな人にも伝えたい
この香り良くない?
良いよね
きっとうなづいてくれる気がする
だってその香りは素敵な香りだから
香水
初めてのデートの日。
あの香水をかけていった。
少し鼻がツンとした。
けど、彼が褒めてくれたらーーー
それでいい。
と思ったのだけれど。
彼もこの香水の匂いが苦手だったみたいだ。
香水なんかかけないで、元の自分のままでいけばよかった。
でも、思い出になったからいいのだけれど。