『飛べない翼』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
飛べない翼なんていらない。
そんな風に言う人も、世の中にはいる。
無駄なものは捨てる。
それが間違ってるなんて言わない。
けれど。
大切に持っていたい人がいてもいいよね。
もしかしたら、いつかまた。
飛べるようになるかもしれないから。
飛べない翼
誰にでも翼はあって。その翼で飛べるかどうか。
その翼で夢を叶えられるかどうか。
飛べない翼を持った人なんて、この世に一人も存在しない。
だから、生まれ持ったあなたのその〝翼〟を、どう使うか。
飛べるか、飛べないかは、あなたの生き方と人生の選択次第。
私たちの背中には飛べない翼がある
ただ重いだけで邪魔なだけ
もう見ることさえできない
存在を忘れられた翼
夢見ることを忘れた私たちに
お似合いだと
まるで神様の皮肉のようだ
俺はよく、空を飛ぶ夢を見る。
夢を見る頻度こそ減ったものの、子供の頃から現在に至るまで、様々な夢の中でずっと空を飛ぶ夢ばかり見ていた。
翼で、というよりかは、自分だけ重力を無視して泳ぎ回るようにして、晴天でも、嵐でも、存分に楽しんでいた。
そして、それがあまりにも楽しいせいか、目が覚める度に、「ああ、また夢だったのか」と思ってしまうのである。
だからといって、現実でも飛べるように背中に翼があったほうが良いとは思わない。
そもそも、人間の重さでも飛べる翼となると、身体の何倍も大きく、体重の何倍も重いものとなる。そんなものを背中に担ぎながら歩けるわけがない。それに、白鳥を見るとわかりやすいが、翼を羽ばたかせる為に胸筋も鍛えないといけないし。
夢のことを考えた後にそんな夢もないことを考えながら、ベランダに雨宿りに来た烏達を見ていると、もふもふして、暖かそうで、この時期には特に羨ましく感じる。
ふむ、身体を包む為の小さな翼なら、有ってもいいかもしれない?
……いや、仰向けで寝れなくなる。やはり、人間の身体に翼は合わないようだ。
飛べない翼
どうして何も話さないの?
また、言われてしまった。生まれてから何度も何度も言われる言葉。
話したい言葉があっても、のどに詰まって出てこなくなる。沈黙が長くなればなるほど、どんどん言葉は重くなって、のどの奥が締め付けられる。
言葉は理解できるし、言葉を使う力もあるのに。
わたしはまた、黙っている。言葉の力は使えない。
こんなことなら、はじめからこんな力なんてなければよかったのに。持て余した力が虚しくなる。
飛べないなら翼なんていらない。
使えないなら、言葉なんていらない。
『飛べない翼』
この翼で今すぐ貴方の所へ会いに行きたい。
でも私には飛べない翼がある。
飛びたくても、飛べない。
貴方の力でどうにかならないかな。
天使なのに、翼があっても飛べることが出来ない。
何故だと神に聞いた。
神は険しい顔で天使を見つめる。
「それは貴様がよく知っているだろう。地上でどんな罪犯したか考えるが良い」
飛べない翼を背負う天使は俯くしかなかった。
『飛べない翼に意味は無い。』
そう言われ続けた。
でも、飛べなくたって、届かなくたって
僕には僕の翼がある。
勇気さえあれば僕は何だって出来る。
空高く飛ぶ事。
困っている人の所へ行って助ける事も。
だから、自分らしくいればいい。
貴方らしく生きて良いんだよ。
遠くに行きたいのに
この場から離れたいのに
拘束されている翼が
鎖で繋がれている足が
僕の邪魔をする
もう、やめてよ
翼があれば
真っ先にあなたの元へ
飛んでゆくのに
なんて
会いに行く勇気もないのに
その1歩が踏み出せないでいる私
翼があっても飛べないなら
そんな翼いらない
ほしいのは少しの勇気だけ
✩.*˚飛べない翼✩.*˚
ゆうがた
5時になると
二階のベランダから
空が飛べないか
いつも考えていた
小学生の私には
友達はほとんどいなかったし
両親も共働きでいなかった
わたしのけんこうこつには
ほんのすこし突起があって
何かの拍子に
翼になるんじゃないかな
とおもっていた
もしかして
ここから飛びおりたら
飛べるようになるんじゃないかって
でも
しんじゃうかもしれないなって
迷っていた
あれから何十年も経って
ともだちも出来た
いろんな恋をした
やりたかった職についた
けんこうこつの突起も
なくなってしまった
でも
やっぱり
もしかして 飛べるんじゃないかって
いまだに考える
まだ試してはないけれど
ここに書いた文章は
ほんとうのも
まるきりうそのも
ほんとうと うそのも
あります
いつも読んでくれて
ありがとう
スマホをみてる
そこのあなたへ
飛べない翼をもつ
わたしより
…飛べない翼…
私は
あの鳥のように
空高く飛べない
小さな小さな小鳥
だとしても
私にしか飛べない翼があるんだと思う
例えばあの鳥とは違う目線で観た景色とか
いつしか
その経験がかけがえのない
小鳥で過ごした思い出となるんじゃないかと
私は思うんだ
_end_
『飛べない翼』
墜ちてく
はばたいても
風にのれない
あの場所に帰りたい
ずっと
帰りたかった場所
もう
ボクは
帰れない
ボクは
ボクは
翼にちからを
飛べない翼。貴方が空を羽ばたく姿を…
見てられるだけで…私の翼には意味があるの。
ペンギンは
飛べない翼を持っている
ゆえに
大空を飛び回ることは
できない
空から見る絶景を
生涯、見ることはない
しかし、海にもぐれば
空を飛んでいるかのごとく
海を自由に泳ぐ
ペンギンは空を
飛ぶ努力をしない
自分が自由でいられる
海で生きる
自分らしく生きることの
大切さを
教えてくれている
題「飛べない翼」
飛べない翼
傷だらけの翼…
痛んで動けない…
大丈夫?
しんぱい…
手当てをして
…寝ずに看病
少しずつ…
良くなってきたの
ほんとうにほんとうに
よかった…
涙溢れて…
「飛べない飛べないってね、
あなたまず飛ぼうともしていないじゃない」
そんな言葉が思い浮かんだ。
私にはみんな楽しく飛んでいる―――みんなが楽しく日々を過ごしていて、自分ばかり地面にうずくまっている、と思った日々があった。
みんなは気楽に謳歌していそうに見えて、自分は惨めだと思った。
けれど、ある時気がついた。
みんな、苦労を表立って見せないようにしているのだろうな、と。
きっとみんな何かしら抱えているのだろう。それを見せないようにしている上で、更に努力をしているのだ。
それなのに、翼に重石がついているから。みんなより羽が小さいから。私には飛ぶ能力がないから。
などと理由をつけては、空を目指して飛ぼうとも―――幸せになるための努力もしなかったのだ。
いつか自分もいきなり幸せになれるのではないかと何もせず期待していたのだ。
そんなことに気がついてからは、見え方が変わった。
幸せそうにしているあの人も、もしかしたら辛い思いをした事があるかもしれない。
考え方も変わった。
辛い思いがあっても、きっと日々は楽しめる。そのために何をしたらいいのだろう?と、考えるようになったのだ。
飛ぼうとしなかったあの頃より、曲りなりにでも少しずつ飛べるようになったと感じる今は、ずっと楽しい。
飛べない翼
*飛べない翼
翼の折れた天使が私の前に落ちて来た。
君との出会いは、そうとしか表現出来ないくらい、私には胸が高鳴ることだった。
あの頃の私は翼のない飛べない鳥だったから。
不完全な君が、不完全だからこそ魅力的に見えた。
あれから長い時が過ぎた。
私は今も空に憧れるだけの翼のない鳥なのかな?
ー 飛べない翼 ー
野良猫と2人
屋根に座って
空を見上げれば
風が流れて
聞こえてくるのは
誰かの鼻歌
あの人のところまで
飛んでいきたい
黒い空の中
あの人が眠る
雲の上の
あの世界まで
ほんとに危険を察知した時、
飛び去れる位の飛行力があれば
生き残れるか、
その可愛らしい翼らしきもので泳げたらそれで不便なかったか、
戦える強い足があれば必要なかったか。
「飛べない鳥」と呼ばれる鳥は、
飛べない翼を持っている。
と言うよりは
飛ばなくなったという
理由があるらしい。
おいおい。そう言うことか。
大きくなれば
何でもできるつもりだったのに
大きくなるにつれ
自分が重くなって
飛ぶなんて考えもしなくなったのは
とりあえず、生きていけたから。
飛べないと思われる、私の翼よ。
多分
どこかに隠れてる、私の翼よ。
悪かった。
飛べない翼と
飛ばない翼じゃ大違いだった。
人の言うことより
自分を信じろ。わたし。
いざという時、
私のこの飛べない翼(多分あるはず)
無駄にはしない。
逃げきって、必ず生き残ってやる。
#飛べない翼 2022.11.11