『風邪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
目に見えない驚異が恐ろしい
決して避けられない強敵
知らず知らずに襲ってくる存在
自分も知らずに戦闘中
悪寒も咳も止まらない
酷く鬱々した日々で
辛い時はいつも一緒
カプセル飲んで横になる
――サメの言うことにゃ、
風邪
風邪
この前風邪なった時急に
男友達から「大丈夫?」ってきたんだけど。
急に何?って思った。
それからしばらく経ってこう言われた。
好きです付き合ってください(振ってもいいから 本心聴かせてください)
()の中いらんわ。
なかったらワンチャンあったよ。
なかったけど。
恋は風邪を引くようなものだ
風邪を引いたと思えば楽だ
風邪は誰でもなるものだし
引いてしまうと
なかなか治らなかったり
人によってはすぐ治る
でもまた風邪を引くのだ
最近、風邪が五類感染症になったことが話題となっていた。……五類になったら、どうなるの?以前コロナも五類に移行したけれど、、、。
今、さらっと調べてみたところ、「風邪」という曖昧なものをしっかりと種類別に区別することで新しいウイルスなどに早く対応できるように、ということらしい。コロナの発見が遅れた中国の二の舞にならないように、とのこと(TBS NEWS DIGより)。でもちょっと調べただけだから、僕達の生活にどう影響するのかとか、細かい事は分かんないや。そもそも、僕が初めてウイルスが何類と区別することを知ったのはコロナの五類移行のとき。だから、それが一人歩きして、何を基準に区別されるのかとか、影響とか、そういうものを調べてこなかった。
そういうものは案外ある。言葉だけ知っていても意味がない。そこにどんな物語があるのか理解しなければ、その言葉を活用することはできないからね。
風邪を引いたようだ
あなたといると特に
動機がするし
熱が上がるの
出来れば近づかないで
こんな弱ったわたし
本当のわたしじゃないわ
恥ずかしいよ
顔が赤いって覗き込まないで
もっと赤くなるから
もうこんなはずじゃないのに
いやだもうこんなはずじゃなかったのに
どうしたんだろう
いつものわたしに戻りたいのに
うまくいかないな
とりあえず今日は早く寝よう
風邪
マイメロちゃん、風邪ひいたの…?
心配…
温かくして…ゆっくり
やすんでね
マイメロちゃんの風邪が
良くなりますように…
『風邪』
移ってもいいよ。
むしろ移して。
そばにいさせて。
あなたが元気になればそれでいいの。
「風邪」とかけまして
「かけ算」と解きます。
その心はどちらも「咳/積」が出るでしょう。
寒くなってきた。
冬が来た!
今は季節の変わり目の終盤。だからこそ油断禁物!
風邪という敵が強くなっている時期である。
自分自身の体を大切に…
#風邪
ビタミンを
たっぷり摂って
それなに?って顔して
冬を闊歩する
風邪とは
仲好くしない
………風邪
【風邪】*189*
今まわりではインフル大流行!
いつ移ってもおかしくない感じ
元気に年越したいな
風邪より今は脚のケガかなぁ
でもかなり通常モードに近づいてきたから後少しのガマン!
行事も詰まってるし、勢いで駆け抜けちゃおっ♪
ドアベルが鳴らされる。カンと高く耳障りな金属音。予期せぬものに叩き起こされたミラは、眉根をきつく寄せながら、のろのろと体を起こす。
昨晩は全くと言っていいほど寝られてない。昨日から熱を出したフィエルテの看病につききりだったからだ。蒼ざめているのに頬だけが林檎のように紅い。苦しいのか時折呻き声を洩らす様に、少しだけ恐怖を覚えた。
(ひとの看病などいつぶりだろう……)
氷枕を作ってやり、冷やしタオルで汗を拭ってやる。冷たいものを当ててやったときだけ、寄せられた眉が緩んだ。
寝苦しさにほんのひと時、瞼を開けてミラを見る。その目は潤んでいて、ひどくはかなく頼りなげだった。そんなとき、ミラは思い出すのだ。
彼女がまだ年端もいかない少女なのだということを。
己の所業に巻き込むことに罪悪感を覚えなかったわけではない。だが、それでも為さねばならない。そのために何を犠牲にしようとも。己が親類も、己が身も、――そして無垢な少女であろうとも。
再びドアベルが鳴らされた。急かすように響く音に、苛立ちながらもミラは入口へと向かう。ゆっくりと扉を開けると、前に立っていたのはフィエルテと同じ年頃の少女だ。
「……何か?」
見覚えのない来訪者だったが、努めて愛想よく彼は口を開いた。少女は出迎えたミラの姿を見て、怯えたように縮こまっていたが、手に持っていたものを彼に渡した。
「あ、あの……! お母さんからです……っ!」
差し出された物を反射的に受け取ってから、彼は目の前の少女の正体に思い至った。今、泊まっている宿屋の娘だ。よく見れば、目元の辺りが女将に似ている。
「ああ……わざわざ済まないね」渡された物は薬包だ。彼は貼りつけたような笑みを少女に向ける。「ありがとう、お嬢さん」
ぺこりと頭を下げて去っていく背に、女将さんによろしくと声をかけて、姿が消えるまで見送った。消えるや否や、彼は部屋に引き返して、フィエルテの傍に戻った。
「フィエルテ」
囁きかけると、彼女は薄っすらと目を開けた。
「……ミラさま……?」
「起きれるか」
はい、と吐息のような返事をして、ゆっくりとフィエルテは体を起こした。それを手伝いながら彼は彼女の額に手を当てた。わざわざ確かめるまでもなく熱かった。それは赤く火照った頬が物語っている。
彼は水差しを取り、グラスに水を注ぐと、薬包と共に彼女に渡した。
薬包を見て、ぼんやりとしている彼女の表情が少し歪んだ。眉根をきゅっと寄せると、一気に中身を口の中に入れて、水と共に飲み込む。苦いからなのか、辛いからなのか、彼女の目は潤んでいる。
その姿が、再びミラの心臓をじくじくと突き刺すのだ。
朦朧と熱にうかされて
いつもは意識してみることのない天井を
いつもなら聞かないアナウンサーの声を聞きながら見てる
この時間帯のテレビはこういう時にしか目にしないから、なんか、休んでるな〜って感じ
台所や脱衣所で朝の家事をしている音が聞こえる
それがひときわ非日常の空間にいることを感じさせた
やることもなく、眠ろうとしても薬の味や水の味が胸から消えないばっかりに気持ち悪くて寝付くこともできない
なんか食べる?と聞かれ
わたしは「桃缶」と答えた
りんごジュースと桃缶 それと
布団をトントンしてくれる手が
風邪っぴきの定番
◇風邪◇
留学して最初の学期が始まって
3週間ほど経ったころ
同じクラスの人達が次々と風邪ひいた。
みんな外国での暮らしにほんの少しだけ慣れたころ。
みんな最初は何もかも張り詰めていたのが
ほんの少しだけほっとしたころ。
「ゴホッ……ゴホゴホッ!」
喉奥で小石が転がってるような痛みが走る。
鼻が詰まって息がしづらくて、口で呼吸する。
そうしたらまた咳の波がよし寄せて、布団の中でうずくまった。
「酷い咳ね。大丈夫?」
僕の症状を気にして、母が体温計を持ってきた。
僕は体温計を受け取ると、銀色の先を脇に挟んだ。
ピピピッ……38.7℃。
下がりそうにない熱に、頭がクラクラする。
熱さまシートも沸騰したみたいに、冷たくなくなった。
僕はとにかく、ほてった体を少しでも下げたくて、母の手をほっぺたに当てた。
「んー、母さんのおてて、ひんやりして気持ちいい……」
「あら、いつもだったらべったりしてこないのに」
母は意外そうに驚いたあと、目元を細めて笑っていた。
僕だって甘えたい時があるんだよ。
いつも、お仕事で忙しくしてるから、わがまま言わないでおとなしくしてるんだ。
でも、今日は風邪を引いてよかったと思う。
母と一緒に居られて僕は嬉しい。
この時だけ、僕は甘えられることを許されるんだ。
風邪
転職して、1ヶ月ちょっとが過ぎた頃、
朝起きると身も心もとてもしんどかった。
熱がある訳でもないから、出勤したほうがいいかなぁ…
少しの間悩んだが、職場に電話し、休むことにした。
入社したてで、疲れが溜まっていたんだなと思ったが、
そうやって自分に言い訳して、休んでしまったと、
罪悪感を感じた。
でも、1日中ベッドで安静にすると、明日には大分楽になっていた。
改めて、睡眠の凄さと、自分を労ってあげることを忘れてはならないと思った。
日々、色々大変かと思いますが、皆様もご自愛くださいね。
#81 風邪
移るよ、移る
でもそばにいて、そばに
しばらく、風邪をひいてない
風邪で体調を崩してない
母は言った
あなたは小さい頃から
熱を出すことが少なかったと
子供の頃は熱が出て
学校を休める子が羨ましかった
大人になっても
殆ど熱が出た記憶がない
お母さん
親となった今は思う
丈夫に産んでくれて
本当にありがとう
[ #47. 風邪 ]
何だか考えがまとまらない。 鼻水も出るし目も霞む 絶対風邪だ 身体をあったかくして寝よう 今日は贅沢してだらけよう 治った次の日も贅沢だ。 風邪ひく位頑張ったんだ。 と言うかこうでもしないと贅沢の仕方を忘れる
喉が痛くて空咳が出る。頭がぽーっとするし動くのもちょっとしんどい。
『風邪だろ、それ』
「え」
『俺もうあがるとこだから、スーパー寄ってお前んち寄るわ。なんか欲しいもんある?薬はあるんだよな?』
「うん、多分」
『じゃー適当にお前が食えそうなもん買ってから向かうわ』
じゃあな、と言った電話の相手。このままでは切られてしまう。
「ま、待って!」
『あ?どした?』
「まだ分かんないよ。ほら、ちょっと一時的に具合悪いだけで、別に風邪じゃない……かもだし」
『どー見たって風邪だろそれは。いや見てはいねぇか。熱は?』
「……まだ」
『じゃあ今計ってみろよ。このまま電話繋いでてやるから』
「いいの?」
『おー。今、駅に向かって歩いてるとこ』
さみー、と少々お気楽な君の声。なんでそんな気楽でいられるの。私はそんなに楽観的になれない。だって、これで本当に熱があったら。本当に風邪だったら。明日のデートは中止になっちゃうんだよ。もやもやしながらじっとしてると胸元からピピピと電子音が鳴る。
「……38℃」
『カンペキ風邪じゃん』
ははは、と笑い声が聞こえる。大好きな君の声なのに、今は痛いほど心に染みて泣きたくなった。もう駄目だ。これでもう明日は君に会えないのが決定してしまった。
「ごめん」
『なにが?』
「風邪だったから。だから……明日、遊びに行けない」
『なんだそんなことかよ』
そんなことって。明日のお出かけ、すっごく楽しみにしてたのに。こんなことになっちゃうなんて。私の風邪のせいで、こんな。じわりと涙が溢れ出す。
「こんな、ことに」
『ばーか。遊びになんてのはいつでも行けんだろが。それに、今からお前に会いに行くんだから悲しむことねーだろ』
「うん」
『治ったらお前が行きたいとこ決めろよな。これ、治るまでの宿題。もちろん早く治すのも宿題。お、電車来るわ。んじゃ、あとでな』
そんな、わくわくする宿題を課して、彼は電話を切った。早く良くならなきゃ。そう強く決意した。