『雫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雫
私の名前は、森崎ききさ15歳。
私は、今仲よさそうにして嫌いな人に言いたいことがたくさんある、それはお前らがさ私のことを邪魔者扱いみたいにするから修学旅行の時の班一緒にならなかったんだよ、本当の私は暗くてずっと笑顔じゃなくて元気でもない、でもそれだと仲間はずれにされる。
だから、私は学校でキャラをわざわざ作ってんだよ。
私に人の気持ち考えろて言う前にお前も私の気持ち考えろ…
その考えとともに雨と涙の雫が頬を濡らした。
#雫
色々な案が浮かんでは消え
廻っては消えていった。
だが、良く目にする商品名とは強烈だ···
〖一番雫〗
おやっとさぁ
隕石を砕いて熱する
水蒸気が出てくる
冷えて滴るひと雫
46億年前
その雫があつまり海となり
わたしたちの命を育み
漆黒の宇宙の闇の中で
地球を青く光らせている
「雫」
#83
【雫】
雫…水や液体の滴りのこと。
若し、この意味が本当だとしたら、
雨の滴りも雫となる。
雪がとけて水になって、雫となる。
そしていずれは下へ落ちて消えていく。
その量はほんの一滴かもしれない
なんだ…一緒じゃないか
『涙』と…
涙は目から流れて頬をつたって顔から落ちていく。
一滴…二滴…三滴…四滴…
あれ?
ははっ
可笑しいな
もう終わったことなのに
雫
止まらないや
「この子の名前は"雫"ね!」
私は雫が嫌いだ
ぶりっ子だし私のことを真似してくるし、とにかく扱い方が面倒くさい。
めんどくさがり屋の私は極力人と関わりたくないし、
喋りたくもない。
雫はずっと喋っててうるさい。
そんな雫が私は嫌いだ
雫
目の前で泣いている人がいる。
近づいてみるとその人は、小さき頃の私だった。
「何故、泣いてるの?」
そう聞いても答えは帰って来ない。
何もすることがないので隣で泣き止むまで待つ。
落ち着てきた頃、小さき日の私が話し始めた。
「お母さんと離れちゃったの。そしたら不安になってきて…私一人なんだなって思ったらなんだか涙が出てきて…」
そういうとまた、うわぁーんと泣き出してしまった。「大丈夫だよ。」そう言えばいいのだろうが、何故か大丈夫だよって言えなくて。
地面に落ちていた2粒の涙は、いつの間にか、4粒になっていた。
『雫』
黒い虚空のお星様
冷たい宝石みたい
鎖した空の棺から
青い命が零れて燃える
涙に融けた熱視線
□□を失くした神様が
彷徨う今際の端の隅
夜空へ沈む小舟には
迷子の歌が積まれている
一滴、一滴こぼれ落ちる
それは、私の心
悲しいことも嬉しいことも、全部こぼれ落ちるの
下には水たまり、色々な気持ちで濁ってる
もう、こぼしたくない でも、こぼれ落ちる
だれか、わたしを拾って下さい
お題「雫」
雨が好きだ。と言っても、土砂降りは嫌いだ。
優しく肩を濡らし、髪を滴る。
あたりにはあたたかくねっとりした空気が漂い、桜の上を滴が跳ねる。
優しい、優しい__。
あの雨が好きだ。
今日も、雨が降っている。私の席は窓際なので、窓を優しく打つ雨の音で気がついた。
あの日も、雨だった。
わたしには、幼稚園の頃からの親友がいた。
中学を卒業して、別々になるまで__。
ずっと一緒にいた。
大好きだった。ずっと一緒でいたいと思っていた。
彼女もそう思っていた。
だが、彼女が持っているわたしへの愛は、ちょっと違っていた。
彼女はわたしに恋していたのだ。
卒業式まであと数日の帰り道、あの雨の中で、伝えられたのだ。
目に涙を浮かべ、鼻と頬を赤らませて。
いつもより早く満開となった桜が、ゆっくりと雨を垂らしていた。
正直、驚いた。
冗談だと思える雰囲気ではなかったから、戸惑った。
でも
彼女と気まずいまま卒業したくなかった。
それに
あなたとなら、いつまでもいれる気がした。
だから_
2人で泣いた。顔を濡らす雫が、雨なのか、涙なのか__。
雨を優しいと思ったのは、それが初めてだった。
高校を卒業したら、2人は、××で暮らす。頭のいい彼女は、国立大学を受けるのだ。
わたしもそこへついていって、どこかで職を探して、2人で一緒に住むのだ。
〇〇が、合格しますように__。
窓の外の桜を見ながら、願った。
遠くで声が聞こえる
あれは、誰の声か
辺りは、静まりかえって声が聞こえるはずもない
だが、確かに声が聞こえた
「助けてください」
「奇跡があったら」
「神様」
神様もこんな時ばかり大変だなぁ
そんな事考えながら
あぁ…そうか
大切な人が旅立とうとしてる
此は、心の叫びだ…
手を握り語りかけるあの日の記憶
そんな、記憶を静に語りかける
聞こえているだろか?
こんなにも、あなたは、愛されていた
あなたの手に涙の雫がこぼれている
愛されていたあなたの為に溢された
雫
生まれた時私から溢れ出ていった物。
それを見て周りの大人は笑ったらしい。
幼稚園でいじめられていた時。
ひとりで人形と遊んでいたら、
気づいたら零れていた。
小学校低学年みんなで歌を歌った時。
合唱が好きなのは変なんだって、
みんなと違うのは怖くてまた零れた。
小学校中学年で習い事を始めた。
同じところに通ってた子が意地悪で、
トイレに閉じ込められて静かに零れた。
高学年にもなると人前では零さない。
辛くても悲しくても明るく振る舞って、
家に帰ると勝手に溢れ出てきた。
中学校では恋をした。
すぐに失恋して引きずって病んで、
もう目からは溢れなかった。
高校辺りで溢れることも無くなった。
それは私にとって都合のいいことだったけど、
ただただ空虚で、ひたすらに乾いていた。
何を見ても聞いても感じても、
もう何も出てこなかった。
もう何もかも分からない。
ふと頬を雨が濡らした。
空は晴れていたはずだった。
【雫】
ポタポタと落ちる雫が集まって悲しみの海になる。
#雫
硝子の向こうの世界は
寒くても
暑くても
冷たくても
熱くても
ボヤけてる
モヤモヤと
モヤモヤと
流れていく
モヤモヤと
モヤモヤと
心が晴れていく
少しずつ
少しずつ
向こうの世界が見えてくる
ポタポタと
ポタポタと
足音聞こえたら
顔を上げて
硝子の向こうの世界は──
きっと、キラキラと輝いているはずだから
終(雫/2023.04.21)
雫
寒くて凍えそうな時…
あなたは優しく声をかけて
くれたの…
だいじょうぶ?
さむくない?
そう言って、
自分の着ていた上着を
脱ぎ…わたしに覆って
くれた
そして
あなたは
その場から立ち去った。
あなたの優しさが
忘れられず…
涙の雫が溢れ落ちた
ありがとう…
ありがとう…
何百回もあなたを
想って感謝したの。
散リ雫・・・
愛しさの刹那
鼓動は弱く
締め付けられる想い
闇世の中嘆き
聲を響かせ
問い掛け続けた言葉
記憶と瞳に
刻まれて
止まら無い
叶わぬ雫
「私ノ 無力・・・」
そっと優しく
抱き締め
聲枯れる迄 ずっと・・・
小さな躯の姿
口付けて
私の想いを ずっと・・・
捧げる私の髪
祈り続け
残した感覚 ずっと・・・
せめて無力な・・・
私の掌で・・・
私の温もりで・・・
「夢を視ながら・・・」
海星(ヒトデ)が
哀しみの重さに
耐えきれずに
海に落ちた
星だとしたら
わたしが落とした
涙の雫も
あなたの胸の中で
いつか 何かに
変わることが
出来るでしょうか…
# 雫 (114)
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お互いが お互いを
気遣いすぎた
そのために
身を寄せあって
温め合いたいとしながらも
そうなれない二人の距離に
苛立ち
病んだ心は
無茶苦茶に
手にした愛を
振り回すから
思わず
相手を傷つけてしまう
あなたも
そして
わたしも
いま
愛は
哀しい凶器に なる
✩ いま 愛は (113)
『雫』
ほほ濡らし
流れ落ちてく
ひとしずく
誰を想いて
月夜に願う
「なになに?どうした?大丈夫?」
よく母に言われるひとこと
でも自分でもよく分からない
どうした自分 大丈夫か自分 なにがあった
分からない
ただ すごく考え事をしていたんだと思う
悩んでいたんだと思う
悩み出したら止まらないのは最早特技
どうしようもない事 悩んで 考えて
つい目から零れた
–雫–
‐雫‐
𝓛𝓸𝓿𝓮 𝓲𝓼 𝓹𝓪𝓼𝓼𝓲𝓸𝓷
昨日のつづき
今日と云ふ日
命のつづき
私と云ふ子
革靴はゐて
學校いつて
體操着きがへて
運動したり
勉強に運動
何のとりえもない
ふつーの子
きみに戀して
友達といつしよに
泣いて笑つて
昨日の續き
ふつーの子
「雫……しずくなぁ?」
丁度「雨」のお題を見越して書いたストックがある。
某所在住物書きはメモアプリを開き、書きかけの短文を見て、ぽつり呟いた。
「やっぱりこのアプリ、空関係のお題で書き貯めときゃ、どこかのお題でいつか引っかかる説」
問題は俺がそうそう大量生産できる頭も文才も無いってハナシな。ため息ひとつ吐く物書きは、しかし折角の機会だと、雨の物語の書きかけをコピーして……
――――――
最近最近。都内某所の某アパートに、人間嫌いと寂しがり屋を併発した捻くれ者が住んでおりました。
どこで何の世界線がバグったか、捻くれ者の部屋には、週1〜2回、不思議な不思議な子狐が、不思議なお餅を売りに来ます。
ひとくち食べると少しだけ、ふたくち食べるともうちょっと、心に溜まった毒がお餅にひっつき抜けていくような、不思議な不思議なお餅です。
低糖質から甘味まで、主食もおやつも何でもござれ。バリエ豊富にコスパ最高で1個200円。現代人の、腹にも懐にもありがたいお餅なのです。
その日もコンコン子狐が、防犯強化の叫ばれる昨今、唯一扉の鍵を開けてくれる捻くれ者のアパートに、たったひとりのお得意様の部屋に、お餅を入れた葛のカゴと小さいハスの葉の傘を持って、ざーざー降りの雨の中、やって来ました。
「あーあー。何も、この雨の夜に来なくとも」
玄関の前でぶるぶるぶる。体を振って水を飛ばしても、まだびしょびしょのコンコン子狐。
小さいハスの葉の傘では、カゴの中のお餅は守れても、カゴを持つ体までは覆えません。雨に濡れた子狐は、まるで洗濯直後のぬいぐるみです。
ぽたり、ぽたり、雨の雫が滴り落ちては、嫌なところに当たるのでしょう、また体をぶるぶる振ります。
「ドライヤーは?大きい音は、怖いか?」
大きいバスタオルでポンポンポン。捻くれ者は、子狐を優しく叩き拭いてやりました。
「ドライヤー、怖くないもん。かかさんが、ととさんを叱ってる時の方が、もっと怖いもん」
「かかさん?」
「かかさん、ととさんがお肉焦がすと、怒るの。ドライヤーより静かなのに、ドライヤーより怖いんだよ」
「つまりドライヤーも怖いんだな。分かった」
「怖くないやい。怖くないもん」
きゃん、きゃん。怖がり疑惑に子狐が抗議します。
捻くれ者はポンポン構わず、ある程度体が乾くまで、バスタオルで拭き続けてやりました。
「雨が止むまで居ろ。また濡れたくないだろう」
「平気だもん。濡れたってドライヤー怖くないもん」
「分かってる。分かってるよドライヤーは使わない」
「怖くないやいっ!ホントに、怖くないもん!」
「はいはい」