『雪を待つ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雪を待つ
雪化粧した町の景色を目にすることすら、年に数回程度しかない。降ったとしても、日が昇ればすぐに溶けてしまうので、午後には跡形もない。
雪だるまや雪合戦ができるような雪ではなく、ベチャベチャとしていて、雪遊びができるような雪は降らない。子供の頃は雪に憧れた。大きな雪だるまを作りたいと。
大人になった現在、うっすら積もった雪道でも危なっかしいので、雪がたくさん降る地域では生きられそうにない。
それでも、雪の降る夜、降り注ぐ雪を仰ぎ見ると吸い込まれそうなくらい美しくて、雪を見られる国に生まれて良かったと思う。
『雪を待つ少女』
雪を待ってるの。寒さ深まる午後の4時 薄暗い電灯が
夕闇とキスをする。 もしも雪と出逢えたら、膝上15cmのスカートでふわりと舞ってダ•ドゥ•ロンロンを口ずさむ。あたしは一人公園で だあれもいない公園で今年一番の初雪の第一発見者になりたいの。
雪を待つ
冬がきた
寒い日がくる
でも、その寒い日は気がつけば
だんだんと暖かくなってゆく
それして、春、夏と季節は変わっていく
雪を待つ
雪、降ってくれないかなぁ。
そうしたら雪に弱いあの路線は、
きっと止まるだろう。
そしたら、気になるあの子は僕と同じ電車に乗るはずだ。
彼女が傘を持ってなければ尚いいなぁ。
見ず知らずの人からでも十分嬉しい。
周りの人間から彼女と恋人同士に見られるかもと考えるだけで、僕の心は弾む。
肝心の、彼女との会話はまったくイメージできないのに。
『叫び』
真っ白い闇
吹雪く雪の中で
凍えて
名前を呼ぶ
音は白に吸収され
届かない
涙も凍り
声は叫びに変わり
私は白い闇を
憎む
雪を待つように輝かしい未来が来ることも待っている。でも待ってるだけでは何も起こらない
【雪を待つ】
天気予報をチェックしながら雪がいつ降るのか気にしている
子供の頃は雪が降るだけで喜べたが、今は降るだけで憂鬱になってしまう
朝が弱い私にとって朝イチの雪かたしは辛い
でもゆっくり自分のペースで片せるのはとても楽しい
少しずつ、少しずつ
積もり積もった雪がスノーダンプで綺麗になっていく
次はいつ雪が降るのか私は雪を待つ
#雪を待つ
雪なんぞいるものか!
滑ってコケて痛い思いするアイツらは…チラチラ振るだけで十分なのだ。
視界にぼんやりうっすら見えるくらいが十分!
雪なんぞ待つ必要ないぜ!
『雪を待つ』
※あくまでも実体験に基づく個人的意見です。
これは雪国で育った人間の言い分のひとつとしてここに記録しておく。
この時期は、早く雪が降らないかなと、雪を待つセリフをよく聞くし見かける。
……雪を待つ?
冗談じゃない。
──雪は嫌いだ。
なぜかって?
そんなこと決まっている。
雪の降る量が尋常ではないからだ。
毎年毎年、家がすっぽりと埋まる程の雪が降ってみろ。
雪かきを朝起きてすぐ、通勤前、場合によっては朝の職場の駐車場でも、そして仕事終わりに職場の駐車場で、家に帰宅してまた家の前を雪かき。
──これが雪の降る限り無限に続く日常なのだ。
どれだけ懸命にしても、減らないのだ。
むしろやったらやった分、雪かきをする前の量まで戻ってしまう。
挙句、雪かきをしないと雪の重みで家が潰れてしまう。
しないとしないでやる量が増え、したらしたで無常にも戻される。
これを雪国の者たちは、積雪の量が違えど毎年やっている。
もちろん連日するので筋肉痛とも友人になってしまう。終わらない筋肉痛というのもなかなか辛いもの。
雪が降らなくなったその時初めて、永遠にも似た地獄からやっと解放されるのだ。
雪が降らない地域の者が、一度こんな地獄を経験したら、大抵は二度と経験したくないと言うだろうなと考えるのだが、あなたはどう思うだろうか?
「雪を待つ」
久しぶりにこの季節に帰省か
何年かぶりにタイヤを冬用に履き替えた
いつもなら何となく通り抜けるトンネル
多分この次だろう
県境をまたぐ長いトンネル
子どものころの記憶がよみがえる
先の方にうっすらと白い景色が漏れた
雪を待つ
今年はスノーボードをしに行くんだ。
3年前はお腹が大きくて我慢した。2年前は同居の準備で我慢した。去年は悪阻がひどくてスポーツどころじゃなかった。
だから、今年こそは夫と2人で近所の雪山へ行くんだ。
新しいスタッドレスタイヤに履き替えた。車にルーフキャリアも取り付けた。靴と板のメンテナンスもした。義両親に今年はスキー場へ行くことを宣言した。
あとは山に降る雪を待つのみ。
何年前だろう
まだ無垢の心を持っていた時
雪の中友達と転げ回った
坂を作って滑ったり
雪合戦に夢中になったり
あの頃とは随分変わってしまったけれど
心に積もった埃を雨が流して
少しはましになった私の心に
真っ白な雪が降るといいな
ー来年も一緒に見られるといいね、、、ー
そんなことを囁き白い息を吐きながら12月の
寒い高校受験の冬を感じる。そのとき見た雪景
色は自分が見てきた中で1番透き通って見えた。
今年はどんな景色を見ることができるのだろう
か
☆雪を待つ☆
今年も寒さが厳しくなってきました。
雪がなかなか降らないし、降っても積もらない地域ですが、突然大雪になって積もる年が何年かに一回あります。
雪に慣れてないので、車の運転は手に汗にぎる程です。
できれば、雪が積もったら車の運転をしたくないのが本音。
大人達は、天気予報とにらめっこし、雪に備え車のタイヤをスタッドレスに履き替えさせたりと準備をし雪を待つ。
子供達は、珍しい積雪に大興奮。
必ずみんな、厚着をし外に出て待ってましたと言わんばかりに雪で遊びます。
どの家庭でも、軒先に必ず大なり小なりの雪だるまが並びます。
雪が珍しいので、学校でも授業を辞めて、雪で遊ぶ時間になります。
子供達は、冬になると、今年こそは雪が積もりますようにと願いながら雪を待ちます。
我が家では、雪を楽しみにしているのは、人間だけではありません。
愛犬のめいちゃんは、雪が大好きです。
今年こそは、めいちゃんとみんなで雪の中で遊びたいと家族みんなで願い、雪を待ちます。
今年、雪が積もれば、紅葉にとっては初雪。
紅葉の反応も楽しみです。
今日は雪降らんかな
多分無理なのはわかってるけど。
雪降ったらちょっとくらいは私も可愛く見えるかな?
っていう理屈
雪降れー。
お題〈雪を待つ〉
「雪を待つ」
あたし、白くて空から降ってくるちょっと冷たいお粉をいつか見たの。
お庭の景色があっという間に変わってね。
向かいのおうちの屋根に白く降り積もったの。
あんまりまばゆくて少し目がチカチカ。
飼い主さんが言ってたんだ。
「これは雪っていうんだよ。」
雪っていうんだ。
なんて綺麗なんだろう!
今日も窓辺のいつものクッションに座って、
あたしは雪を待つ。
雪を待つ
しんと静まり返った黒に
白がポツンポツンと彩り始めた
モノクロ世界は誰かが起きて外へ出るまで
在り続けるのだろう
『雪を待つ』
あなたが逝ってしまったのは
こんな寒い日でした
私の二十歳の誕生日
少し早めに祝ってくれて
まるで無邪気な子供のように
手作りケーキを頬張っていた
苦労ばかりの人生を
懸命に生きてきて
それでも
いつも優しく笑ってた
ちっちゃなシワだらけの手は
あなたの人柄を表すように
温かく…
そんな懐かしのぬくもりに
また逢いたくなって
空の彼方のあなたを思い
雪を待つ…
雪を待つ
あなたと…
初めて出会った
あの場所で…
雪が降るのを
待っているの…
あなたに
また会えるような気が
して…
淡く切ない気持ちを
感じながら…
#雪を待つ ❄
空見上げ雨が雪へと変わったら
君を迎えに出て行こうかな
重い雪は雨より少しあたたかく
手を繋いだら手袋いらず
❄ ☃ ❆ ❅