『鐘の音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
リリリリリリリ…
終電のベルの音。
現代のシンデレラの鐘の音。
手首を掴まれ、引き戻されて、胸の中へ。
日常が、今までと変わってしまう。
そんな気がする、あなたの早鐘の音。
「鐘の音」
「では、当日はこの流れでよろしくお願いします」
もうすぐ私達は結婚する。今日は式の流れの最終確認で式場に来た。打合せ場所から出ると、教会から鐘の音が聞こえた。今まさに式を挙げている人がいると思うと、自分の事のように嬉しくなった。
おめでとうございます。心の中でつぶやくと、私は足取り軽く、心躍る気持ちで式場を後にした。
お題:鐘の音
俺にとっての鐘の音は、公園や海にあるイメージだ。
毎年、新年に日の出を見に行く海と、地元の公園には鐘があった。それらにある鐘からは、ぶら下がった紐があって、幼い頃の俺は、背伸びをしても届かないそれに、憧れを抱いていた。
大人が皆一斉に鐘の音を響かせていく。ある人は恋人と、ある人は友達と、ある人は一人で、続々と響かせていく。
俺にとって鐘の音は大人の証だ。一人で響かせられるのは大人だけ。
昔は、一人で鐘を響かせる事が出来る自分が誇らしかった。
だけど、ある時からそれが出来なくなった。意地でも一人で鳴らそうとした。周りが信用できなくて、全て自分で抱え込んで。
限界を迎えて倒れて、初めて一緒に鐘を鳴らされて。最初はショックだった。一人で鳴らせなくなって。俺を馬鹿にしていると思った。
でも、そんな事なくて。そこにあったのは優しい目で。徐々に誰かに手伝って貰いながら鳴らすのも、悪くないと思えたんだ。
7
鐘の音。
新郎新婦の門出を祝う教会の鐘の音。
鐘の音。
一年を振り返り来年の幸せを願う寺院の鐘の音。
鐘の音。
火事を知らせる火の見櫓の鐘の音。
鐘の音。
アスリート達にラスト一周を知らせるグラウンドの鐘の音。
どれも画面の中でしか聞いた事が無い。
一番身近な鐘の音は、学校のチャイムだった。でもあれも、キンコンカンコンと鳴りはするが放送だったから正確には鐘の音では無いのだろう。
学校のチャイムは、最初はどんな風に鳴らされていたのだろう?
本当の音というのが、どんどん遠くになっていく。
END
「鐘の音」
鐘の音。
引っ越ししてから、この辺りは暮れの頃になると、火の用心!!と、威勢の良い拍子木の音と男の人の声で、火のー用心!!パタパタと言う音に声に年末を感じてた。
なぜか108以上叩くお寺の鐘の音
それもまた、年末っぽい、
ゆく年来る年ゴールド。
・4『鐘の音』
朝の鐘の音。
始業の時間だ。
ねえさんはまだ寝ている。
血を抜いて調べる。
変化なし。
この壊れたお人形のような女の子から
ほんの少しだけ生命力と知識と記憶を頂く。
もうかれこれ500年は生きているのだ
そろそろ解放してもいいだろう。
私はねえさんから2年分ほどの生命力を貰った。
肌や髪に少しだけ潤いが戻る気がした。
【続く】
鐘の音はいつ聞こえるのだろうか。
私はそれを待っている。
運命の人と出会った時頭の中で鳴り響くのだろうか、それが本当ならまだ運命とはすれ違ったままみたいだ。
鐘の音を聞くのはいつだろうか。胸ばかりが高鳴る。
バージンロードの上を恥ずかしくも思いいっぱいで父と歩く日は来るのだろうか。
わたしはそれを待っている。
願わくば、掴みに行きたいと思っている。鐘の音を鳴らすあのベルを手に。
夜を告げる鐘の音が鳴れば、俺達は帰らないといけない。
このまま時が止まって欲しいと思う。それだけ
はい。今日も終わりです。
さぁ明日はいよいよ地球での実習が始まります。
ここは天国。天使達は地球上で命を終える人達を無事に天国まで連れて行けるように日々勉強をし、次世代の天使達を育てている。チャイムは鐘の音。地球の人はこの音を愛の印のように使うが天使にとっては1日を終える解放の音だ。まぁ、大事なものには変わりがないかな?
神社でお願いごとする人はいるけど
お寺のアレはなんのためにあるんだろう。
書いてからあれ鐘じゃなくて鈴かな?
検索したら鈴は神社、お寺は鰐口というもの、音を鳴らすのはインターホンのようなものだからという記事を見た。そうなんだ。
赤いお金と白いお金。へー。
ああ、鐘の話。
中国の昔話で鐘をつくらなきゃならないのに金属がうまく混ざらないから作り手の娘さんが金属のるつぼに身を投げたらうまく混ざって、ついたら悲しい音がするっていうのやってたなぁ。
あの世界の昔話絶版なのかな。ネットで一人だけ知ってる人いたけど。
自宅の側にはお寺があって朝と夕方はなんとも物悲しい音がする。人に囲まれてると逃げられなくて逃げちゃいけない気がして辛かった。皆秩序を守ってルール守って支え合ってるんだ、って確認し合ってるみたいで。
今別のお寺の隣に住んでるけど鐘の音なんか正月とご祈祷の時にしか聞いたことない。
去年は神社に行った時偶然御祈祷に居合わせておすそ分け?でジャッジャッて神主さんにやってもらった。いいのか?何もしてないけど。
神社もお寺も20年くらいお願いなんて思い浮かばない。「来たよ」くらいしか思いつかない。
参拝は修行なんだそうだ。でも、修行してたらいつまでも同じ事して他の事出来ないよね?
私が普段言われてること。「もう忘れたら?前に進んだら?」前ってどこ?進むってここからいなくなること?
トカトントン。あれは鐘の音じゃないんだっけ?金槌の音。とたんに白けてしまう。太宰治だっけ?20年あんな感じ。
煩悩無いよ。目標無いよ。ずっと同じだよ。
カーン。
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もっと読みたいボタン?てどこにあるの?
ミュートと通報しか見当たらないんだけど…
iOSには無い機能なのかな?
始めたばっかだから分からないや。
鈴の音
「ニャー」
夏休みにだけ来る私のおばあちゃん家のお家。
毎年そこに行くんだけど、そこでの楽しみは田舎だからあんまりなくて、前まではあんまり行きたくなかったの。でもね!一昨年ぐらいにこの家に住み着いた白猫のサクラのおかげで今はすっごく楽しいんだ!ずっと遊んでくれる人も居なくて、寂しかったけどサクラだけは遊んでくれるの!首輪には鈴をつけたから来たらすぐにわかるんだ。サクラも鈴を気に入ってくれてて、私もブレスレットにして、同じ鈴をつけてるんだ。これでサクラも迷わないでここに来れるからね!夏休みは一瞬で終わっちゃったけど、また会いに行くから待っててね、サクラ!!
2024/8/5 No.6
鐘の音
コナンくんの高山みなみさんの回を思い出す。
ウエディングの鐘の音を想像して、
今日も貴方のそばをウロウロしては
話しかけられないまま
今日もチャイムの音が鳴った
鐘の音
お題「鐘の音」
ズルズルっ
蕎麦をすする音が部屋に響く。今日は大晦日。
誰かと過ごす人が大勢いる中、僕は部屋に1人でいる。
年越しなんてただ次の年になるだけじゃないか。
それなのにみんなは何故誰かと過ごしたがる?
僕には理解できない。
そんな事を考えている内に時刻は24時。
除夜の鐘の音が鳴る。
ゴーンゴーン
あぁ、新しい1年がまた始まった。
鐘の音
遠くから、鐘の音が聞こえてくる
それは祝福の音だろうか
別れの音だろうか
この音のもとに
誰が集い、願い、祈りを捧げるのだろうか
鐘の音は鳴り続けている
人々の想いを乗せて
旅人はその方角に視線を向けて
穏やかに微笑んで
顔を伏せて、背を向ける
鳴り続ける鐘の音から逃げるように
足早にその場を立ち去った
鍾の音
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.5 藍
鐘の音?金の音?待ちかねちまったよ守銭奴が
お金持ちしょーかーん
ゴーン、ゴーン
鐘の音
大きさ、形、構造
によって音が違う
次になるのは新年かな…
子どもの頃一度だけ、どこからかも分からない鐘の音が、夕暮れ時の自宅付近まで届いたことがあって。
一体どこから? とか、なんで? みたいな素直にワクワクするような気持ちや疑問を抱くのと同時に、
これは本当に聞こえていいものなのだろうか?
みたいな、得体の知れない恐怖感も心の片隅に存在していて。もし、聞こえていたことがバレたら物の怪に拐われたり、それどころか下手したら殺されたりするのでは? なんて、酷い目に遭わされる想像が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えしてさ。そのせいで「鐘の音が聞こえる」なんて、当時は誰にも言えなかったなぁ……。
鐘の音が聞こえた。決してそんな大きくない音。しかし、酒盛りの場は静止して、全員がいつのまにか開いていた戸の方を見た。正確には戸のへりに立つ赤い革ジャンを着た大男を。
顔を見合わせても誰のツレでもないらしい。舎弟どもがナタを持って詰め寄った。
また、鐘の音が聞こえた。男は片足を踏み出して身を屈めると、力まかせに舎弟達を切り伏せてしまった。唖然とする8畳敷きの部屋には、痛みに悶える声だけが渡る。
「赤い自警野郎には気をつけたほうがいいぜ」
酒の回った頭がようやく思い出したのは、売春屋のあんちゃんにいつだっけかに聞いた言葉だった。こんな世紀末みてえな廃国の田舎でたった1人で何ができんだ、と笑い飛ばしたんだった。そいつが今日訪ねてきたってわけか。
よっぽど刀に自信があるようだが、全員でかかりゃどうもできねえだろ。俺は舎弟どもにドスを効かせて囲うよう指示を出した。
「悪いな!ガンジャ育ててばかすか売ってる俺らの方がよっぽど影響力があんだよ。うぬぼれんなよ馬鹿が!」
と俺が言ってる最中に、また鐘の音が聞こえた。そして男は横に大きく横に刀を振ってから、タックルみてえに体をかがめてこっちに突っ込んできた。舎弟がナタを振り下ろそうとすると鳩尾に肘が入った。俺は男を受け止めるためナタを正面に構えた。しかし、土足の相手と違って靴下の俺は畳で踏ん張れず転んでしまった。そして、男は的確に俺の腱や太ももを切りつけていく。くそが。吠えたくなるほど怒りがこみあげてくるが苦痛に力が入らない。
睨みつけると男は応えるように俺の手とナタをライディングブーツで踏みつける。そして、力まかせに肋骨の隙間に刀を刺し、タバコを吐き捨てた。喉から口と血が込み上げる。くそ、こんなとこで!意識が遠のく中で、断続的な鐘の音と舎弟どもがやられる声が頭に響いていた。