『鐘の音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・4『鐘の音』
朝の鐘の音。
始業の時間だ。
ねえさんはまだ寝ている。
血を抜いて調べる。
変化なし。
この壊れたお人形のような女の子から
ほんの少しだけ生命力と知識と記憶を頂く。
もうかれこれ500年は生きているのだ
そろそろ解放してもいいだろう。
私はねえさんから2年分ほどの生命力を貰った。
肌や髪に少しだけ潤いが戻る気がした。
【続く】
鐘の音はいつ聞こえるのだろうか。
私はそれを待っている。
運命の人と出会った時頭の中で鳴り響くのだろうか、それが本当ならまだ運命とはすれ違ったままみたいだ。
鐘の音を聞くのはいつだろうか。胸ばかりが高鳴る。
バージンロードの上を恥ずかしくも思いいっぱいで父と歩く日は来るのだろうか。
わたしはそれを待っている。
願わくば、掴みに行きたいと思っている。鐘の音を鳴らすあのベルを手に。
夜を告げる鐘の音が鳴れば、俺達は帰らないといけない。
このまま時が止まって欲しいと思う。それだけ
はい。今日も終わりです。
さぁ明日はいよいよ地球での実習が始まります。
ここは天国。天使達は地球上で命を終える人達を無事に天国まで連れて行けるように日々勉強をし、次世代の天使達を育てている。チャイムは鐘の音。地球の人はこの音を愛の印のように使うが天使にとっては1日を終える解放の音だ。まぁ、大事なものには変わりがないかな?
神社でお願いごとする人はいるけど
お寺のアレはなんのためにあるんだろう。
書いてからあれ鐘じゃなくて鈴かな?
検索したら鈴は神社、お寺は鰐口というもの、音を鳴らすのはインターホンのようなものだからという記事を見た。そうなんだ。
赤いお金と白いお金。へー。
ああ、鐘の話。
中国の昔話で鐘をつくらなきゃならないのに金属がうまく混ざらないから作り手の娘さんが金属のるつぼに身を投げたらうまく混ざって、ついたら悲しい音がするっていうのやってたなぁ。
あの世界の昔話絶版なのかな。ネットで一人だけ知ってる人いたけど。
自宅の側にはお寺があって朝と夕方はなんとも物悲しい音がする。人に囲まれてると逃げられなくて逃げちゃいけない気がして辛かった。皆秩序を守ってルール守って支え合ってるんだ、って確認し合ってるみたいで。
今別のお寺の隣に住んでるけど鐘の音なんか正月とご祈祷の時にしか聞いたことない。
去年は神社に行った時偶然御祈祷に居合わせておすそ分け?でジャッジャッて神主さんにやってもらった。いいのか?何もしてないけど。
神社もお寺も20年くらいお願いなんて思い浮かばない。「来たよ」くらいしか思いつかない。
参拝は修行なんだそうだ。でも、修行してたらいつまでも同じ事して他の事出来ないよね?
私が普段言われてること。「もう忘れたら?前に進んだら?」前ってどこ?進むってここからいなくなること?
トカトントン。あれは鐘の音じゃないんだっけ?金槌の音。とたんに白けてしまう。太宰治だっけ?20年あんな感じ。
煩悩無いよ。目標無いよ。ずっと同じだよ。
カーン。
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もっと読みたいボタン?てどこにあるの?
ミュートと通報しか見当たらないんだけど…
iOSには無い機能なのかな?
始めたばっかだから分からないや。
鈴の音
「ニャー」
夏休みにだけ来る私のおばあちゃん家のお家。
毎年そこに行くんだけど、そこでの楽しみは田舎だからあんまりなくて、前まではあんまり行きたくなかったの。でもね!一昨年ぐらいにこの家に住み着いた白猫のサクラのおかげで今はすっごく楽しいんだ!ずっと遊んでくれる人も居なくて、寂しかったけどサクラだけは遊んでくれるの!首輪には鈴をつけたから来たらすぐにわかるんだ。サクラも鈴を気に入ってくれてて、私もブレスレットにして、同じ鈴をつけてるんだ。これでサクラも迷わないでここに来れるからね!夏休みは一瞬で終わっちゃったけど、また会いに行くから待っててね、サクラ!!
2024/8/5 No.6
鐘の音
コナンくんの高山みなみさんの回を思い出す。
ウエディングの鐘の音を想像して、
今日も貴方のそばをウロウロしては
話しかけられないまま
今日もチャイムの音が鳴った
鐘の音
お題「鐘の音」
ズルズルっ
蕎麦をすする音が部屋に響く。今日は大晦日。
誰かと過ごす人が大勢いる中、僕は部屋に1人でいる。
年越しなんてただ次の年になるだけじゃないか。
それなのにみんなは何故誰かと過ごしたがる?
僕には理解できない。
そんな事を考えている内に時刻は24時。
除夜の鐘の音が鳴る。
ゴーンゴーン
あぁ、新しい1年がまた始まった。
鐘の音
遠くから、鐘の音が聞こえてくる
それは祝福の音だろうか
別れの音だろうか
この音のもとに
誰が集い、願い、祈りを捧げるのだろうか
鐘の音は鳴り続けている
人々の想いを乗せて
旅人はその方角に視線を向けて
穏やかに微笑んで
顔を伏せて、背を向ける
鳴り続ける鐘の音から逃げるように
足早にその場を立ち去った
鍾の音
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.5 藍
鐘の音?金の音?待ちかねちまったよ守銭奴が
お金持ちしょーかーん
ゴーン、ゴーン
鐘の音
大きさ、形、構造
によって音が違う
次になるのは新年かな…
子どもの頃一度だけ、どこからかも分からない鐘の音が、夕暮れ時の自宅付近まで届いたことがあって。
一体どこから? とか、なんで? みたいな素直にワクワクするような気持ちや疑問を抱くのと同時に、
これは本当に聞こえていいものなのだろうか?
みたいな、得体の知れない恐怖感も心の片隅に存在していて。もし、聞こえていたことがバレたら物の怪に拐われたり、それどころか下手したら殺されたりするのでは? なんて、酷い目に遭わされる想像が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えしてさ。そのせいで「鐘の音が聞こえる」なんて、当時は誰にも言えなかったなぁ……。
鐘の音が聞こえた。決してそんな大きくない音。しかし、酒盛りの場は静止して、全員がいつのまにか開いていた戸の方を見た。正確には戸のへりに立つ赤い革ジャンを着た大男を。
顔を見合わせても誰のツレでもないらしい。舎弟どもがナタを持って詰め寄った。
また、鐘の音が聞こえた。男は片足を踏み出して身を屈めると、力まかせに舎弟達を切り伏せてしまった。唖然とする8畳敷きの部屋には、痛みに悶える声だけが渡る。
「赤い自警野郎には気をつけたほうがいいぜ」
酒の回った頭がようやく思い出したのは、売春屋のあんちゃんにいつだっけかに聞いた言葉だった。こんな世紀末みてえな廃国の田舎でたった1人で何ができんだ、と笑い飛ばしたんだった。そいつが今日訪ねてきたってわけか。
よっぽど刀に自信があるようだが、全員でかかりゃどうもできねえだろ。俺は舎弟どもにドスを効かせて囲うよう指示を出した。
「悪いな!ガンジャ育ててばかすか売ってる俺らの方がよっぽど影響力があんだよ。うぬぼれんなよ馬鹿が!」
と俺が言ってる最中に、また鐘の音が聞こえた。そして男は横に大きく横に刀を振ってから、タックルみてえに体をかがめてこっちに突っ込んできた。舎弟がナタを振り下ろそうとすると鳩尾に肘が入った。俺は男を受け止めるためナタを正面に構えた。しかし、土足の相手と違って靴下の俺は畳で踏ん張れず転んでしまった。そして、男は的確に俺の腱や太ももを切りつけていく。くそが。吠えたくなるほど怒りがこみあげてくるが苦痛に力が入らない。
睨みつけると男は応えるように俺の手とナタをライディングブーツで踏みつける。そして、力まかせに肋骨の隙間に刀を刺し、タバコを吐き捨てた。喉から口と血が込み上げる。くそ、こんなとこで!意識が遠のく中で、断続的な鐘の音と舎弟どもがやられる声が頭に響いていた。
鐘の音で浮かぶのがmetallicaのfor whom the bell tolls。
あのイントロのギターの音がかっこいい。
しかもソロが無いからギター初心者でも挑戦しやすい。
ギターを初めた頃、すぐに弾けるようになった。
その後ライブ映像を見た。
古い映像だけど、皆かっこいい。
そしてついにイントロ。
が、ここで驚く。
なんとそのイントロの音を出しているのはベース!
初めてベースでもこんな風に弾く人がいるんだと思った。
鐘の音。
鐘の音といえば、除夜の鐘。
108回鐘を鳴らすことで、人間の煩悩を消し去る。そんな感じだったと思う。
人間は煩悩まみれだと改めて思う。
表面上は素晴らしい人間でも、深く関わると自己中心的な人だと感じる人もいる。深く関わるうちに分かってくる。
自分がよくされないと怒る人もちょくちょく見かける。側から見るとすごく滑稽に見えるが、自分も周りからこう見えているのではないかと不安になる。
煩悩を消し去ることはなかなかできない。煩悩に支配されているときはとても苦しい。手に入れられるか分からないものを、手に入れると期待して見てしまう。
手に入れられなかった時の心へのダメージは大きい。勝手に期待して、勝手に傷つく。心のダメージを自家発電しているみたいだ。言葉にすると馬鹿馬鹿しい。馬鹿馬鹿しいからこそ、早くそこから抜け出したいのだが、これは相当難しいらしい。
恐らくどれだけ高尚な人間になろうと、人生はずっとこんな感じで進むんだろうと思う。煩悩を抹消はできないが、そこに依存しないようにしたいという気持ちが大切なんだろう。
村唯一の寺が鳴らす釣鐘の音は、春夏秋冬変わらず六時と十八時に鳴る。時報の名残りであるその鐘は三度だけ突かれるのだが、音は何度も村に鳴り響く。この村は四方を高い山々に囲まれているので、鐘の音は反響してボワワンと鈍く低く残るのだ。
私はそんな鐘の音を聴くのが好きだった。特に好きなのは、真冬の昏鐘だ。黄昏時をとっくに過ぎ、自分の手の平でさえ見えない真っ暗な夜。遥かに高く遠い空を見上げながら、低く響く鐘の音で、何度だってあの日に想いを馳せるのだ。
私には一つ歳下の幼馴染みが居る。この山間の村から海岸の街へと飛び出して行った、海に魅入られた男だ。
私と同じく山で生まれ育ったのに何故、とも思ったりしたが、何のことは無かった。高校生の時に彼が付き合っていた隣町の女の子。その子の趣味であったスキューバダイビングに感化されたのだ。その彼女とは一ヶ月と持たず別れていたが、海とスキューバとは十年経った今でも懇ろな間柄が続いている。
そんな幼馴染みに連れられて、私も海に潜った事がある。隣町や海岸の街の海などではない。同じ日本だが、ずっと遠くにある南の海だ。私の最初で最後の旅行先として、彼と行く唯一の旅行先として。山間の村からとびきり離れたその南の島を、私は自分の意志で選んだ。
二月でも殆ど冷たくない海に、私は彼に手を引かれて潜った。美しい世界だった。圧迫感のある緑しか知らなかった世界が、紺碧に塗り替えられていく。嬉しくて胸が熱くなって、ちょっとだけ彼の手を引っ張ったつもりだった。本当にちょっとだけだったのに、海の中では思いの外強かったらしい。私達は二人でクルリと回ったのだ。それがとても、とても楽しかった。
顔を見合せて、同時に吹き出して。そうしてめちゃくちゃに笑い合っていたその時。私は確かにその音を聞いた。
身体が振動する鈍く低い音と、遅れて気付いたその大きな影。彼に指さされて見下ろした海の底から、その大きな大きな鯨は悠々と泳いで来たのだ。
一瞬だった様にも、一時間だった様にも思えた。鯨はそれ以上私達に近付いて来なかったが、三度その鳴き声を響かせた。
あの時に私が抱いた感動と喜びを、きっと、彼だって真に理解していなかっただろう。今度こそ踊るつもりで手を引っ張った私に、彼は先程と同じぐらいの笑顔で応じてくれていたから。
釣鐘の音を鯨音とも呼ぶのだと、そう教えてくれたのは高校生の時の彼だった。隣町の、セミロングが良く似合う穏やかな女の子。その子と付き合い始めた彼が、学校からの帰り道に教えてくれた。
黄昏の中で響く鐘の音と彼の言葉を聴いてから、私はいつかきっと、彼と一緒に鯨の鳴き声を聴きたいと思っていた。山間の村で生涯を終える私にとって、海岸の街に行ってしまうだろう彼を思い出す縁になると思ったから。
山に響く釣鐘の音に、私は今日も彼と2人だけの海を見る。
一億の星の奏でる鐘の音 ハイボールの中で聴こえる
「鐘の音」
鐘の音というお題をいただき、この8月の暑い最中、大晦日の寺の鐘を思い出した。
寒い夜だ。
車もあまり走っていない。
その中を、遠くからゆっくりと鐘の音が聞こえた。
今は夏だ。
夜だけれど、外から色々な音が聞こえる。高速を走る車の音や犬の散歩の人の声。
昨日は、花火まで上がってた。
夏は賑やかでいいし、冬は静かでいい。
ただ、その違いに今日気づいた。