『鐘の音』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私は、学校が嫌い。
まず、集団行動が嫌い。
なんで人と同じ服を着て同じ行動を
しなければならないのだろうか。
意味がないのでは?
ここで周りの人が嫌いになってしまい、
将来、人と関われなくなったら
どう責任をとるつもりだろう。
人といるのが好きな人だけ
関わっておけばいいのに。
何故強制するのだろう。
時間に縛られる生活も嫌い。
これは、人間として生きる限り
感じていかなきゃいけない。
嫌なのに、何故時間という概念を
見つけてしまったのだろうか。
電車だって飛行機だって、公共機関は
全て時間に囚われている。
時間を見るのが嫌なので私は昔から
車が好きだった。
時間がなくなればマイペースでも
怒られることはなくなるのに。
だから、私は逆らう。
遅刻だって増えた。
反抗期と言われてもなんでもいい。
私は私なりに逆らう。
あの音に。
【鐘の音】#6
カーン、カーン、カーン、カーン
8月5日、あいつの結婚式だ。
招待状は3ヶ月前に届いたが、どんな顔で、どんな態度で、あいつの結婚を祝えばいいのかわからないから、返事は出さなかった。
あいつと別れてもう何年経ったのだろう。友達として会うようになっても、気持ちは変わらなかった。
好きだ。大好きだ。
必ず俺が幸せにするって決めてたのに、あいつは俺じゃなかったんだ。他の男だったんだ。
鐘の音が耳元で鳴り響く。
「結婚おめでとう」
この言葉が言えるまでは、まだ時間はかかりそうだ。
海辺の教会から鐘の音が響く
今日も結婚式?
幸せの楽譜通りに鐘は鳴る
イヤホンを外して風に耳を寄せた
「幸せに向かって、よーいどん!」
拝啓、まだ見ぬ人へ。
将来へのイメトレは出来ています
#鐘の音
結婚式の鐘ってなんで三回鳴らすか知ってるか?と急に隣の席の男子が聞いてきた。
お前そんなロマンチックだったっけ?授業中、練り消し作りか寝るかの2択しかしないじゃん。
ノートだってテスト前私に頼んで必死に写してるようなやつじゃん。ロマンチックのかけらもなくね?
と思ったけど、私は聞かれたからにはと、知らないと答えておいた。
そうすればお前女なのに結婚式って憧れねぇの?なんて失礼なことを言いやがる。いい度胸だな、外でろよ。
まぁまぁまぁ!といなされて3回鳴らす意味を話しだした。
1回目は自分たちの祝福。
2回目は親への祝福
3回目はゲストへの感謝
当時は興味無くて、ふぅん、なんて聞き流していたけど、その時の話をまたしやがるもんだから思い出したじゃないか。
「聞いておいて損なかったろ??」
と自慢げにタキシードに身を包んでドヤ顔される。ほんと変わらないなと思いながら重いウエディングドレスで体当りしてやるのだ。
今日という日の鐘の音は、あのときの私達にも聞こえてるだろうか。
22.『鐘の音』
8/5 お題「鐘の音」
リーン ゴーン リーン ゴーン
―――ここは、天国か。
目の前には大きな扉があった。あたりを見回す。視界は濃い霧がかかったように白い。
―――ついに、ばあさんの所に来たようだ。
扉に目を戻すと、つい今しがたはいなかったはずの、幼い娘が立っていた。
「開けてはいけないよ」
「会いたい人がいるんだ。通してくれんか」
「だめ」
リーン ゴーン リーン ゴーン
「どうしても会いたいんだよ。俺はもう疲れた」
「だめ」
リーン ゴーン リーン ゴーン
鐘の音が大きくなっていく。やがてそれはひび割れんばかりの、雷のような音に変じた。
「待ってくれ、まだ…」
足元が崩れた。闇の中に落ちる。それは地獄に落ちるよりも深い絶望だった。
そして、目が覚めた。
のっそりと布団を出、線香を点けて手を合わせる。仏壇の写真は穏やかに微笑んでいる。
「一目、会いたかったんだがなぁ」
だが、扉の前に立ったあの小さな娘は。あれは、ずっと昔に命を落とした―――
「孫に言われちゃ、もう少し頑張るしかないか」
(所要時間:12分)
澄んだ音。
祝福。
ウエディング。
何となく想像するのは、素敵なことばかり。
どちらでもあるんだろうけれど、”鐘の音”が綺麗だと思えるうちは、大丈夫かもしれない。
ーーーあ、そう言えばとあるゲームの素敵なアイテムだったな。
鐘の音
あの教会の鐘の音。
いつもこれを聞いて過ごす。
違和感は無いはず……だったのに。
どうして、
どうして、
どうして……みんなには聞こえてないの……?!
どうして……
今日のお題
╭━━━━━━━━━━━━━━╮
鐘の音
╰━v━━━━━━━━━━━━╯
『鐘の音』
今年も除夜の鐘が鳴っている。多摩川にかかる橋の下に冬の寒さに震えながら、ホームレス仲間のおじさん達といつもよりちょっといいご飯を食べると91回目の鐘が鳴る。明日生きるための求人情報を見る。
その時、近くの草むらから火の手が上がる。後ろを見ると高校生らしき人影が笑いながら去っていくのが見えた。だとしても私に通報する手段も逃げる手段も残されていない。
近くの神社から108回目の鐘が鳴らされた。
鐘の音
「あっ!薫人さん!なんかおっきいのがありますよ!あれ鐘ですよね!」
「鐘だね。鳴らしてみる?」
「えっ!ヰノでも鳴らせるんですか!?うう……背低くて届きそうにないですけど……」
「はい。届くかな?」
「わえっ!?!?あ、あのゆき、ゆきとさん、これって……!?」
「鳴らさなくていいの?」
「な、鳴らします……」
カラーン…………
「あう……下ろしても大丈夫ですよ……?」
「すごく軽いから大丈夫だよ」
「そ、そうですか……?じゃあこのまま……」
「ところで、ヰノちゃん今何歳?」
「いっ、今ですか?今は17です!」
「そっか。……あと1年だね」
「なにがですか?」
「結婚」
「はわわわわわ……………………」
「わあ、コラコラ……暴れちゃ危ないよ」
鐘の音が鳴る。
その下には、新しい誕生を喜ぶかのように。
人組の夫婦が、まだ生まれて間もない赤子を抱いている。
我が子に明るい未来を望む為ここにいる。
優しい顔で寄り添い合い、赤子はすやすやと寝息を立てている。
鐘の音がなる。
祝福するように。
その下には、愛を誓った二人の人がいる。
一生を添い遂げるためにここにいる。
笑顔が溢れ、これ以上の幸せはないのだと告げているようだ。
鐘の音が鳴る。
涙を流すかのように。
その下には涙くれ、明日の希望を無くした人がいる。
亡くなった人を偲ぶためここにいる。
いつ頃からいるのか。瞼を腫らしながらも、それでも溢れる涙は枯れない。
鐘の音がなる。
まるで、別れを惜しむかのように。
その下は、黒で染まっている。
多くの人が集まり、去っていった一人にお別れを告げる為ここにいる。
涙を流すもの、お別れを惜しむもの。また涙の流し方さえ忘れてしまったものまでいる。
鐘の音は、私たちを見守っている。私たちが生まれてからこれまで。そして、いつかくるお別れの時までを。
優しく、まるで子を思う母のように、見守ってくれている。
鐘の音
走る
等間隔に鳴らされる音に
突き動かされるように、走る
荘厳な音が響く
頭が酷く痛い
鼓動は早く、息は苦しい
だけど、足を止めるわけにはいかない
この鐘の音が鳴り止んだ時
私は、大切な人を永遠に失ってしまう
眼の前は溢れる涙で何も見えなくて
ただただ、
聞こえる鐘の音だけを頼りに
私は走り続ける
11日目
私は鐘の音が嫌い。
いつも決まった時間に鳴り響く鐘。
家に帰れと急かす鐘の音が私は嫌いだ。
家に帰っても1人。どこに行っても1人の私。
鐘が鳴って家に帰っても虚しくなるだけだとわかっている。
でも、今は違う。鐘の音がなるのが待ち遠しい。
今では、私の家で、待ってくれてる人がいる。
私の帰りを笑顔で待ってくれてる人がいる。
だから、虚しい、なんて思わなくなった。
大切な人がいる家に帰るのが今ではとても楽しいのだ。
私は鐘の音が大好きになった。
フラれた私の第2ラウンドが始まります
戦いの鐘が鳴る──
一回じゃ懲りない
だってまだ彼は私の事を認識しただけだもの
二回じゃ懲りない
だってまだ彼は私の顔を覚えただけじゃない
三回、四回と彼の色んな表情を知り
五回、六回と彼は私を知っていく
もう何ラウンド目の鐘?
分からない
でも、もういいの
私と彼は晴れて恋人同士なのだから──
(2023.08.05/鐘の音)
いつまでもいつまでも
一緒にいられる
少女だった私
少年だったあなた
恋人達の聖地
恋人の鐘
みんなで願いごとをした
初詣の除夜の鐘
いつまでも いつまでも
ずっと続くと思っていた
少女だった私
子どもの頃の永遠は
永遠ではなかったけど
あの頃の思い出は
今でも色鮮やか
耳が記憶している
鐘の音が
切ない心を思い出させる
(そのとき、石室の中からかすかに鐘の音)
「聞こえた?!またさっきの鐘の音だよ!」
「うん…。」(不安そうに後ずさる)
「きっとこの鐘の音に、何かヒントがあるんだよ!俺行ってみるよ。」
(スマホのライトをつけて、暗がりのほうに一歩進む)
「待って!私も行く!」
(男に取りすがる)
【鐘の音】
今日もどこかで鐘の音が鳴る。
時刻を知らせる鐘の音。
健康を願う鐘の音。
恋愛を祈る鐘の音。
結婚式の幸せを知らせる鐘の音。
年を越す鐘の音。
そして、平和を願う鐘の音。
明日もまた平和でありますように。
■テーマ:鐘の音
鐘の音が響く。
あの日の思い出は今でも思い出せる。
今はもう楽しさも分からないけど。
それでも、もう戻らないあの日に
戻りたいと願ってしまう。
鐘の音が聴こえる。
処刑の時間を知らせるものだ。
オレの罪は、なんだったっけ? 嘘つき以外の何かだろうけど。
ああ、そうか。おまえの全てを食らい尽くそうとしたことが罪なんだった。
処刑台に引っ立てられ、処刑人が、大きな斧を振り被る。
厄介者がいなくなるというのに、ここから見える景色の中のおまえが泣いていて、疑問に思った。
『鐘の音』
神の意志か
それとも大臣の決定か
罰か
それとも誰かの都合か
足音か
それとも鐘の音か
断末魔
それとも誰かの喜びか
#note15より
教会の鐘の音が鳴り響く
ただ1人の人間が
神に祈ると優しく命を落とせるようだ
「鐘の音」