『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小学生の頃、
合わせ鏡をして鏡の中を
観察するのが好きだった。
無限に続く世界に好奇心を抱き、
「不思議だな〜」と思っていた。
5つ上の姉から
「妖怪が出てくるから止めなさい」
と言われたことがある。
私はそれはそれで興味深くなり、
一人でコッソリ続けたのだが、
妖怪には会えなかった。
日本には『八百万の神』がいるらしい。
そして、
『百鬼夜行という妖怪達』もいるらしい。
日本人は外国人の区別は出来ない。
逆もまたしかりである。
はて?
日本人はどうやって、
妖怪と神を区別しているのだろう。
最近のランチはもっぱらゆで太郎に行くことが多い。
ただ、私の良く行く店舗は、どうにもオジサンばかりだ。
券売機の列の前を見ても後ろを見てもオジサン。
テーブルの右を見ても左を見てもオジサン。
店内も駐車場もオジサン。
「本当にオジサンばっかりだなぁ」と、毎回思うけれど
食後に携帯の鏡機能で身だしなみを整えるとき、鏡に映ってるのが自分が1番オジサンなんだよなー。
さて、今日も午前中バリバリ仕事して、オジサン達に会いに行こー。
鏡に映るおろしたてのワンピースが
私を明るい気分にさせる。
鏡に向かって一回転
ふわりと広がるワンピースに
私の口角が上がる。
今日もいい事ありますように
鏡に映る私におまじない。
鏡よ鏡
私に今日を楽しむ魔法をかけて
─────『鏡』
『鏡』
私は自分の容姿が嫌いだ。
不健康そうな、暗い表情。
私はいつものように鏡で自分の姿を眺めてから、出かける準備をする。
ベースメイクをして、アイシャドウを手に取る。
少し濃いピンクのアイシャドウで、私の顔はどんどん輝いていく。
アイライナーで目の周りを囲むように線を引く。
赤いリップを唇に滑らせる。
鏡に映る私は、絶世の美少女だ。
好きなメイクは自分を変えてくれる。
私、今日も可愛い。
鏡の前でそうつぶやいてから、大好きな服に袖を通した。
鏡と言えば、今年買ったアナスイのラグジュアリービューティーミラーがすごく気に入っている。
ステンドグラスみたいで、ホグワーツの監督生のバスルームを彷彿とさせる感じ。
持ち物の見た目が好みだと気分が上がるのもあるし、サイズもしっかりあるのがいい。
手のひらで隠れるくらいのサイズのコンパクトミラーは、見える範囲が狭すぎてつらい。
ホグワーツで鏡といえば「みぞの鏡」(The Mirror of Erised) だけど、あれには何が映るだろう?って考えてみた。
みぞの鏡は心からの願望を映し出す鏡。のぞみ (desire) を逆に読んで みぞの (erised)。
長身の珠璃/サーシャに理想化された私がゆりかご抱っこされてる姿、とかだったりして……。
#14 【鏡】
寄るべない気持ちで
鏡の中を見る
口角の下がった、目に力のない四十女がこちらを見ている
少し角度を変えて
目の奥を覗き込む
ふっと緩めて
大丈夫
そんなに心配しなくてもいいよ
これまでだって、なんとかなってきたんだから
大丈夫
大丈夫
『鏡』
この人は何故、私の前で笑顔になるのか
この人は何故、私にいつも歯を見せてくるのか
この人は何故、私の前でヒゲを剃るのか
この人は何故、私の前で髪を乾かすのか
この人は何故、出かける前に私を見るのか
毎日毎日私の目の前に来るのに、一言もかけてくれない。
でも私には、ただ前を見つめているだけしかできない。
言葉をかけてくれなくてもいい。
せめて、曇や汚れを拭ってくれるならば。
・1『鏡』
私は誰なんでしょう。
真実を映す鏡の前に立ちました。
婚約者の女に引きずられて大きな姿見の前に女と立ちました。
鏡の前に立つとその者の本性が見えるそうです。
そこにはいつも通りの私が映るだけです。
【続く】
【鏡】
私は鏡が苦手だ。
自分の容姿を客観視したくない。
空想……いや、妄想の中でなら、どんな姿にだってなれるけど、鏡は私を現実に引き戻す。
鏡で見る白い肌は自分で思っているよりも不健康そうだし、髪はぺったりしてしまっているし、最近ますますぽっちゃりしてきたっていう事実も突きつけられる。
なのに君は、私のことを「可愛い」って言う。
あんまり何度も「可愛い可愛い」って言われて、自分が本当に可愛くなった気がしてくる。
だけど、鏡を見れば、相変わらず不健康そうで、髪は細くて、要ダイエット。
君の目に私はどう見えているんだろう。
きっと現実を歪めるフィルターがついている。
君が見ている私が鏡に映ればいいのに。
テーマ 鏡
鏡は全てを反対に写してくれる。
喜びも、悲しみも、セカイも、偽善者も。
「だんるなに対反て全」
そんな鏡の世界で喜びながら死んでいる。
自分の顔に仮面をつけず、善者を気取らず、ずっと、ずっと気取らずに死んだ。
喜びながら。
「せ幸」
地面に向かわず飛ばなかった。
「...死んだのか」
しばらく喜びに浸った。
おわり
鏡
そっと手を伸ばす。触れたそれは冷たく、伸ばした指先と写る指先はぴたりと触れ合うことはない。
――これが触れ合うとマジックミラーだと判別できるらしい
触れ合わない指先は、その距離の分だけそこには誰もいないことを示してくれる。
初めての部屋に通されてこわばっていた私はそこでようやく息を吐き、腕を上にあげ伸びをした。
さぁて、まずは身支度だ。
時間はあまりない。大急ぎで持って来ていた化粧ポーチを広げると鏡の前に座り、化粧に取り掛かった。
鏡、私は好きですね。髪のセットとか今日の肌の調子を見るために役立っていますので。あと鏡って不思議じゃないですか…?鏡の中はどうなってるんだろう?鏡に映る自分は本当は違う誰かじゃないか
…みたいな、そんな他愛もない事を考えるのが好きなんですよ(笑)鏡と言ったら親は子の鏡や舌は心臓の鏡なんて言うのを聞いた事があります。(舌は心臓の鏡は私自身納得してませんがね(笑 )
鏡ってお題が来て少し懐かしい事を思い出しました。私が小学生くらいの頃、自分の母に「お母さん!お母さんは鏡って好き?」っと聞いていました。今になってはなんでそんな質問したんだろうと思ってます(笑)母の回答は「どっちかと言えば好きだよ~だって髪をくしでとくのに便利だからね!」と言ってました。今の自分と母の鏡が好きな理由が少し似ていてびっくりしましたね(笑)
そういえば私元々鏡の事そんな好きじゃなかったんですよ。自分が思春期の時は肌が荒れたので荒れた自分を見るのがうんざりしてましたね。
書くことがなくなったのでこのへんで。誰かがこの文を見てくれますように。
お題「鏡」
『鏡』
相手の自分への反応は、自分が相手にしている反応。
相手は自分の鏡。
とは言うものの、私そんなにひどい反応をあなたにしてる?と思うこともある。
鏡はあまり見すぎてはいけないのかもしれない。
鏡のドレス
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
( ´∀`)ははは❤️
鏡は毎日見てるから
自分の顔は知ってると思ってたけど
ただただ楽しく過ごしている時に
何枚も撮ってもらった写真には
見たことのない自分の顔がたくさんで
自分いいじゃんと思えた
「文系科目なんてやる意味あんの?」
「歴史とか覚えて将来使うの?」
声が変わり始めたガサガサ声の少年は言った。
少年は自然科学の実験が大好きだった。
魔法のような現象には明確に理由が存在し、手順を守れば誰でも魔法を使えるのだ。それは面白いだろう。
少年はパズルが大好きだった。たったひとつだけの正解に自分の力だけで辿り着けた時の達成感はたまらない。人より早く解ければ更に快感は増すだろう。
だから少年からそんな言葉が出るのは時間の問題だったのだろう。
そんな少年に私はある言葉を授けた。
「信仰なき科学は不完全であり、
科学なき信仰は盲目である。」
これは天才物理学者と呼ばれたアルベルト・アインシュタインの言葉である。
少年が好きな魔法は少年の身の回りに溢れ生活を便利にしている。だが、少年の好きな魔法は使い道を間違えば簡単に人を不幸にできる。
魔法がキラキラした魅力を保つには文系科目が持つ思想や歴史が不可欠なのだ。
世界には”知らぬ”が故に起こった不幸が沢山ある。
安全な物に怯えて人を傷つける人達は今も尚絶えない。
不幸の溝に足を取られず道を進むには理系科目が持つ論理や知識が不可欠なのだ。
明確な答えを出せるかどうかで点数を付け評価するという学校教育は理系科目との相性はよく、文系科目への疑問が湧きやすい構造だ。
少年が少年であるうちはどちらも注視するのは難しいだろう。大人と呼ばれるようになった私ですらそれは難しい。
でも少年、見ていない方向にあるものを無視したり卑下したりしては絶対にいけないよ。
少年は完全には腑に落ちていない様子だったが何かは伝わったようだ。
少し説教ぽくなってしまったな。あとで少年の好きなお菓子でも買ってあげるとしよう。
「わたしってかわいいんだ……」
鏡に映る自分を見てある子は言った
服装も、髪型も、メイクも、バッチリ決めて
色々な角度で色々な表情やポーズを取りながら、その度かわいい、かわいい、こっちもかわいいー。と思っている。
ノーマルカメラにある子は手を伸ばした。
「鏡で可愛いなら……」
パシャ
絶望的だった
「なにこのブサイク……
周りからは私ってこんなんなの?」
そういいながら
これまた色々な角度、表情、ポーズを取ってみたらしいがどうもブサイクが映るだけ…………
「私って世界一可愛い💗✨🪩✨ ♬︎.*」
鏡に映る自分を見てある子はまた言った
鏡を見る度に思うんだ
僕が仮面を取った姿を君が見たら
嫌われるだろうと
鏡
最近は特に嫌い
写真も鏡もできるだけ避けたい
自分を傷つけるくらいなら別に見なくてもいいと思う
鏡
チェックするのに必要だが
ありのままの自分を見るのもなかなか厳しい
鏡はちょっと苦手
出しっぱなしは良くないと言われていたので
布を掛け
扉をしめて
伏せて置く
何故なのかは知らない
鏡の向こうの世界
鏡の中の私
さて、映ってはいけないものが映るのか