『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
No.8『気ままな救世主』
散文 / 掌編小説
部屋の片隅で天敵を見つけた。
いや、なんでそこにいる?
この部屋には食べ物は置いていないはずなのに。
退治してやろうと追いかけ回すと、ガサゴソ音を立てて逃げて行く。
そこに救世主。
「ニャー!」
眠ってばかりいるお前だけれど、たまには役に立つじゃないか、タマよ。ところが、ドタンバタンとしばらく捕物劇を繰り広げていたが、飽きてしまったのか、そのうち何もなかったかのように部屋の片隅で眠り始めた。
お題:部屋の片隅で
放課後,教室の片隅に座っている彼を見た。
「かっこいい」
その言葉が口から出てしまうほど
彼が綺麗に見えた。
オレンジ色に染まる空
日が傾いて差し込む光が彼を輝かせていた。
彼は,本を読んでたり,勉強していたり,
腕を枕にして寝ていたり毎日色んなことをしている。
どんな事をしていても彼はかっこよくて
見るだけで幸せだった。
この気持ちを彼に伝えたくて
彼に告白した。
彼は告白にOKしてくれた。
彼は私が放課後見ていたことに気づいていたらしい。
恥ずかしくて何も言うことが出来なかったけど。
私たちの関係は今年で5年目
2人の気持ちは覚めることなく同棲することになった。
今でも彼は部屋の片隅で本を読む癖は変わらないみたい。
────『部屋の片隅で』
「部屋の片隅で」
ゴソゴソ
これはこれで
必要な楽しみ✨
部屋の片隅で泣かないように
僕は君のことを守りたい_
『部屋の片隅で』
齷齪に塗れ凋落となり
聚楽の味を噛む日々に
冨樂を嫉む醜悪な性に染まる
明日の陽を見ることさえ覚束無い
魑魅魍魎のように化ける心
縷縷忘れてしまうのか
いつからかの朧気を
解を見い出せぬまま
部屋の片隅で
泣いている
部屋の片隅で
部屋の片隅がなんだか落ち着く
世間の雑踏から離れて
自分だけの時間を守れるから
逆さま
ありがちな
あちこちで
****
部屋の片隅で
みんな
すきだよ
普通電車の
座席の
端々
必ず
端っこから
うまってく
笑っちゃう
部屋の片隅で
僕は
何をしていたと思う
君への手紙を書いていたんだ
いつもありがとう
好きにさせてくれてありがとう
僕の初恋の人
部屋の片隅で米を炊く
ちょうど昨日炊飯器の場所変えてそこがちょうど部屋の片隅でこのアプリのお題と一致するとは
ただの偶然だけどこういうのってなんか嬉しいね
あとは部屋の片隅には机とパソコンを置いてるからいつもはそこで動画見たりゲームしたりしてる
#部屋の片隅で
部屋の片隅に追いやったまま
気づかないふりしてきた
苦い思い出 いらない記憶…
負け癖ついた惨めな自分
そんなゴミは埃と一緒に掃除機で吸い込め!
綺麗さっぱり一掃したら気分爽快!
くだらないことを思い出して
苦しくなることももうない…
🌈黒猫のつぶやき🌈
どんどん増えるいらないものは直ぐ捨てよう
身軽に生きてく方が楽でいい…
14テーマ【部屋の片隅で】
僕は今日も家の奥の小さい部屋で
パパの怒鳴り声とお皿の割れる音を
ずっと一人で聞いている
"今日は優しく撫でてくれるのかな?"
そう思いながらいつも
部屋の片隅でうずくまる
ガチャッと扉の開く音がしたのと同時に
ドンドンドンドンと足音が聞こえる
それは 僕の前で止まり
大きな手で 頭を撫でてくれる
そのはずだった
髪の毛をグッと引っ張られ
胸ぐらを掴まれこう言われる
"お前は本当に役立たずだな!!
男のくせに弱っちくて背がちっこいし
何も出来ないお前なんていらねーんだよ!!
このクソガキ!!!"
嗚呼 今日も殴られるんだ
いつもと一緒じゃないか
"いつもと違う日はいつ来るのかな…?"
部屋の片隅で
僕は一人休んている。
部屋の片隅だと誰にも邪魔されない気がする。
だから片隅で休んでいる方が安心する。
みんなはどうだろうか?
僕だけかな?
あそこは僕の特等席なんだ、ってこっそり教えてくれたあなたの表情は、秘密を共有してくれる小さな子どもそのものだった。放課後、誰もいなくなった教室の、後ろ側の壁に沿って備え付けられた、胸の高さの棚。窓際の特等席に腰掛けてみれば、なるほど。すこし空気が違うみたいだ。
// 部屋の片隅で
部屋の片隅に僕は僅かの希望を見出す
片隅には資格の本や教科書に押されてひっそりと数冊の本
自分探しを諦めて、大人しく社会に入ろうとする中で
それでも諦めきれぬ出口が転がってる気がする
しかし片隅であることもまた救い
だって現実は何も変わらない
なぜそれが片隅であるのか
それは結局自分のホンネに他ならないのだろう
部屋の片隅で毛布にくるまって。
あたたかい飲み物を手に
静かにストーブに当たる。
冬は寒くて好きではないけれど。
あたたまる以外のことを
何もしていないこの時間は。
心底幸せだな、と思う。
部屋の片隅で
部屋に片隅があるとき、必ず対の片隅も存在している。探してみて。見回して探してみると、他の片隅を見つけるかもしれない。もう一片隅を見つけたらその対の片隅も同様に存在していることだろう。次は上を見上げてほしい。上にも隅がある。例えば部屋を立方体として考えたら、その内部から見て八つの隅が発生している。それらはもれなく、辺という点の集合によって連結されている。ねじれの位置にある片隅同士もある。片隅は他の片隅が好きだ。みんな引き寄せあって、毎日部屋が1mmずつ狭くなる。
僕らもいつも片隅にいる。点のような一日一日を大事に過ごして他の片隅と繋がるために生きている。交わらない奴もいる。交わる奴もいる。困ったときは片隅を見上げて希望を持つ。この文章を僕はいま片隅で打ってる。僕の片隅は……他より少し翳っている気がする。
うずくまっていますか?
うずくまりたいときはうずくまりましょう。
でもそこで注意なのがそのまま寝ちゃわないことです。
昔うずくまっていた時寝てしまい足が痺れて寒さで血行がとても悪くなったことがあります。
でもそこに誰かいたら。
それを温めることができる。
だから私は今日も誰かとうずくまります。
部屋の片隅で
仕事もする 考え事もする
食べたり 飲んだりもする
良い景色の窓辺があって
相棒の机とパソコン
こころを解き放てる場所
さながら ここは私の秘密基地
「部屋の片隅で」
この血なまぐさい部屋で溺れないように、僕は思いついた。
君のシュノーケルを奪い取ればいい。
そうすれば僕は僕をやっと甘やかせる。
誰も自分の為になにかしてくれないのなら、僕が僕を世話してやればいい。
誰かが同じ目にあえばいい。
君の息が止まれば、この部屋の片隅で、僕は溺れなくてもいいんだ。
簡単な話だったのになぁ...。
部屋の片隅で
四肢を投げ出して、天井を見ていた
捨て損ねたゴミ袋 溜まった洗濯物
分刻みで設定したアラームも
スヌーズのまま止まらない
全て無視して 震える手で
耳を塞いで蹲っていた
こうしている間にも
周りは生き抜いている
社会は動いている
みんな、生きているのに
私だけがゾンビみたいだ
生きてるなんて思えないや
西日が刺してきた
また生き延びてしまった。