No.8『気ままな救世主』
散文 / 掌編小説
部屋の片隅で天敵を見つけた。
いや、なんでそこにいる?
この部屋には食べ物は置いていないはずなのに。
退治してやろうと追いかけ回すと、ガサゴソ音を立てて逃げて行く。
そこに救世主。
「ニャー!」
眠ってばかりいるお前だけれど、たまには役に立つじゃないか、タマよ。ところが、ドタンバタンとしばらく捕物劇を繰り広げていたが、飽きてしまったのか、そのうち何もなかったかのように部屋の片隅で眠り始めた。
お題:部屋の片隅で
12/7/2022, 10:59:04 PM