『遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『遠い日の記憶』
もう、ずっと昔
ここには小さな川が流れていて
メダカとかが住んでいたんだ
夏の夜には蛍が飛んで
友達と一緒に追いかけ回していた
今はその面影もないけど
昔はそうだったんだよ
#遠い日の記憶
あれは今じゃありえないけど
家族5人で車とフェリーを乗り継いで行った旅行。
すごく覚えてる。
もう計画されることもないし
一緒に行こうなんてこともない。
でもいつかいきたいなぁ。なんて、、
あ、懐かしい。
部屋を片付けていると見つかる、昔のあれこれ。
旅行のお土産のキーホルダー、祖父母にもらった謎の置き物、プレゼントのぬいぐるみ、友達と交換した手紙…などなど
過去の記憶がよみがえってくるね。
忘れちゃってることもあるけれど。
いろんな人に会いたくなる。
思い出のトンネルを通って、あの日に行けたらいいなぁ…なんて
遠い日に思いを馳せた。
初めて
そう
思ったのは
いつの事なんだろう
幼い心と
小さな体で
精一杯の
勇気で
終わらせたい
そう
願った
遠い日の記憶
帰れなかった
あの日の記憶
「遠い日の記憶」
【短歌・池田屋】
結核で命散らした君想ふ
見上げた空はだんだらの空
-大和守安定-
(遠い日の記憶)
僕は彼に、一度だけであったこと事があった。
その時の僕はまだ小さくて、僕はいつも周りにされるがままだった。
あれをしなさい、これをしなさい。僕は言われる度にまるで操り人形のように動いていた。
そんな僕を変えてくれたのが、彼だった。
別に直接教えてくれたわけじゃない。彼の姿を見て、彼が自分の意見をしっかり持って動いているところを見て、操り人形にされて、虐められていた僕を助けてくれた彼を見て、僕はそこで初めて変わろうと思えたんだ。
僕も一人の人間だから、いつか彼のようになって、誰かの背中を押せるような人になりたかった。
今の僕があるのは、全て彼のおかげ。
だから、今度は僕が彼の背中を押してあげる番。
暗い部屋でうずくまっていた彼を、僕は抱きしめて
「大丈夫、大丈夫」
と声を掛けた。
遠い遠い、昔の記憶。
今度は僕が彼を支えたいと、あの時の恩返しがしたいと思ったんだ。
あなたと出会った日。
もうあの日から10年以上が経ったんだね。
あなたは覚えていますか?
私は曖昧だけど覚えてます。
2歳の記憶だから曖昧だけど許してね。
あなたはすぐに私に懐いてくれたよね。
1歳差でクラスも違ったけど、同じ部屋だったから
よく遊んでたよね。
私の膝の上に乗ってたの覚えてる?
あなたが私の膝に乗ったら私はあなたに
本の読み聞かせをしてた。
その時間が私は大好きで楽しかった。
たくさん残ってる写真の中にもあなたが
写っているのがとても多い。
中学校も一緒でこのままだと高校まで一緒。
すごく長いなって最近思ってる。
これからも仲良くしてね。
#遠い日の記憶
遠い日の記憶
ある暑い日の昼下がり
ふと思い出す
どうしようもない程の後悔
消してしまいたい程の絶望
消えることのない記憶とともに歩く
遠い日の記憶
幼い頃、よく1人で近所で遊んでた。
名前は忘れたが、おじさんおばさんの家、
赤ちゃんがいる家。
みんな行くと、ニコニコしながら私の話を聞いてくれた。
とても、うれしかった。
居心地が良かった。
「遠い日の記憶」
小学校低学年の時は、よく男子と遊んでいたな。
懐かしい記憶が遡ると同時に、嫌な記憶も蘇ってきた。
「遠い日の記憶」
あれはいつの頃で 誰だったか
私を通り過ぎていった人たち
遠い日の記憶は 私の心の中に
しまってあるよ
辛い時 ひきだしので中で
ひらけるように
昔 フルマラソンで初めての完走した事が遠い記憶の一番の思い出です。
遠い日の記憶を辿ると、
私の心には昔の景色が鮮やかに蘇る。
あの頃の空気は、
まるで別世界のように青く澄んでいた。
草木や花々は、愛らしく優雅な姿を見せていた。
私たちは、無邪気に笑い合い、楽しく過ごしていた。
しかし、時が経つにつれ、
風景は徐々に変わっていった。
都会の発展が進み、
私たちの暮らす場所も次第に変貌していった。
高層ビルや道路が建設され、
自然が失われていく様子は、心を傷つけた。
それでも、私たちは変わらずに、
友情や家族の絆を大切にしていた。
時には悲しみや苦難にも直面したが、
助け合い、支え合いながら、生きてきた。
過ぎ去った日々の思い出は、
今でも私たちの心に生き続けている。
遠い日の記憶を振り返ると、
懐かしい情景が浮かび上がってくる。
それらは、今でも私たちにとって、
大切な宝物となっている。
─────『遠い日の記憶』
遠い日の記憶。
あまりにも美化されすぎているが、あの時の私からしたら、とても残酷なものだった。
遠い日の記憶
その頃は絶対忘れないっておもってたことがどんどん忘れていく。
でも、思い出話として生まれ変わるからいいよね。
遠い日
その時々の積み重ねで
今がある
喜怒哀楽を知った
その時々の積み重ね
たくさんの記憶
どんなことも
私が生きてきた証
遠い日の記憶だけど
どれも新鮮に蘇る
あの頃を思い出そうとしても何故か頭に出てこない。
思い出したいのに思い出せない。
わからない。
何故、どうして。
私は本当に思い出したいのか。
思い出したくない。
思い出したくない。
嫌だ。
『輝きの墓標』
(二次創作|独自設定アリ|お題:遠い日の記憶)
小さな石碑の前に膝をつき、鎮魂の祈りを捧げる。あの時は雨が降っていたが、今は陽光が燦々と降り注ぐ晴天で、あの時に感じた物悲しさや陰鬱さは微塵も感じなかった。ただ、青々とした葉を茂らせる木々が風に揺すぶられるたび、その木の葉同士の擦れ合う音がまるで潮騒のように聞こえ、それが鼓膜にこびりついて離れないでいる。
「俺、お前さんにここの話なんてしたことあったか?」
安らかにあれと込めた祈りを済ませゆっくり立ち上がったこちらに、同行者であり自分が石碑へ祈りを捧げている間ずっと背後に佇んでいた男、バラッドはそんなひどく訝しむ言葉を投げてきた。
「いや、君の口から直接は聞いていないよ」
「だよなァ。なら、何でお前さんはここを知っているんだ?」
自分よりずっと背が高く体格もいい彼に見下ろされるだけでも威圧感を覚えるのだが、ことその表情が普段より険しいものならなお一層えも言われぬ圧を感じる。
じとりと見下してくるバラッドの目は返答次第では容赦しない、そう無言で訴えてきていた。
「話せば長くなるんだけど、かいつまんで説明するなら、『夢で見た』ってとこかな」
「は、何だそりゃ。俺のこと馬鹿にしてんのか?」
「まさか。至って真面目に話してるよ、僕は」
ぐっと眉根に皺を寄せあからさまに声のトーンを下げた彼に、自分はそう答えるしかない。実際あのときの自分は彼の遠い日の記憶、その一部を夢という形で半ば強制的に共有させられたのだから、他にどう言ってみようもないのだ。
勿論バラッドがこちらの返答に納得するはずがなく――自分が彼の立場なら到底納得出来るものでないのだから、いま彼の心中は推して知るべしなのだ――、シワというよりヒビといっても過言でないほどに眉間を寄せ顕著な不快感を示した彼に、こちらはただ肩を竦めてみせる。
そうして互いにだんまりを決め込んでからどれくらい経ったか、先に根負けしたのはバラッドの方だった。はぁと小さく息をついてから、彼自身も石碑の前に膝をつくと、持ってきていた花束を供えてから祈りを捧げる。そんな彼に場所を譲るみたく、自分は彼の背後へと位置を入れ替えた。
あの日、夢で見た光景そのままの姿が今こうして目の前にある。ただ一つ違うのはその背中がしゃんと伸びている事だ。あの時は彼らしくないほどにその背は小さく丸くなっていたが、今は違う。
「……いつか、」
「うん?」
まっすぐ石碑を見据えたままの彼から不意に聞こえた言葉に、反射的に片言の返事をする。そんなこちらの言葉が届いていたか否かは定かでないが、一度言葉を区切ったバラッドは、しかしすぐに「いつかな、」と言葉を続けた。
「親父やシンシアも一緒に連れて来ようとは、考えてるんだ」
「それはいい考えだ」
「おふくろ、賑やかなのが好きだったからさ。商会のヤツらも見せてやりてェんだ」
「きっと驚くんじゃないかな、あの賑やかさは」
「……かもな」
そこまで言った彼はやおら立ち上がるとこちらの方へ振り返った。
「正直、お前さんがなんでここを知ってるんだとか、そもそもこの石碑がなんであるかもどうして知ってるのか、疑問は尽きねえ」
刹那、強く吹いた夏風にあおられた周囲の樹々が、一斉にザザザザと重苦しい音を立て葉を揺する。
「お前さん、ちっと前に部隊長へ願い出たんだってな。どうしても行かなきゃなんねぇ場所があるから、一旦俺とお前のふたりだけにしてくれって」
「そうだよ」
「ここに来る前、花屋に寄ると言い出したのもアンタだ」
「ああ、間違いない」
「……さっきのは、本気の言葉なんだな」
「言ったろ?説明すれば長くなるって。まぁいつか機会があれば話してあげるよ。正直にいうと僕だってここに来るまでは半信半疑だったからね」
こちらの一字一句、仕草をふくめた何一つ見逃しはしない、そう言った類の鋭い眼差しにこちらも真摯にそう答えれば、そうかと短く呟いたバラッドは続けて、じゃあその日を楽しみにしてるぜ、なんて皮肉を言いつつこちらにかけていた重圧感を解いた。
「その時はキミの母君の話もぜひ聞かせてもらいたいものだね」
「あ?それは……ま、気が向いたら、な」
「フフ、楽しみにしてるよ」
意趣返しと言わんばかりのこちらの言葉に、ホント喰えねえヤツ、とボヤいたバラッドはもう一度だけ石碑――正しくは彼の母親が眠る墓碑なのだが――そちらを振り返ると、あとはまっすぐ前を見て歩き出す。そんな彼の後を追いかけようとした自分も踵を返そうとした足を止め、墓碑に一礼をする。それから石碑に背を向けると、少しだけ先にいるバラッドへ追いつくため歩く速度を早めた。
さわさわと下生えが揺れ、生命がきらきらと輝く深緑の森の片隅に、とある貴族の家に嫁ぎ、年若くして鬼籍に入った女性の墓が、まるで人目から隠れるようにしてあるというのを知っているのは、ごく一部の人間だけだ――。
春、放課後、夕日が射し込む音楽室で、2人きりでピアノを弾いたよね
あまりにも眩しかった そんな思い出
06 遠い日の記憶