『逆光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
学校帰り。突然、君が海に行きたいと言うので着いていった。
テスト後の放課後なら分からなくもないけれど、今日は全く普通の六時間放課なのだ。
電車に揺られながら、隣を見る。
ガラガラの席に座らずに、ドアの窓からボーっと景色を眺めている。だがその目には景色を写していないように感じる。
その姿に、思わず口を噤む。茶化す雰囲気でも無いし、事情を聞けるような様子でもなかった。
ただ、電車に揺られて駅に着くのを待っていた。
冬の海。潮風が冷たく吹いていて、とてもじゃないが冬に人が来るような所ではなかった。
その砂浜を、ただ無言で前に進む君。
靴が海に入りそうで、少し止めようと思ったが、寸前で立ち止まる。
しばらく、無言の時間。
ザザーっと、海の音だけが二人の空間を支配していた。
あのさ、聞いてもいい?
海の音に負けないようにしたからか、思ったよりも大きな声が出てしまった。
君は無言のまま、こちらを振り返りもしない。だから、そのまま続ける。
ここに来たいって、思った理由をさ。何かあったのか、聞いてもいい?
足元が浮遊したような変な感覚に囚われる。うまく立っているだろうか、うまく言葉を発しただろうか。
少し、振り返る。すっかり日が落ちるのが早くなり、黄昏時も、いつもより早い。その夕焼けに包まれて、橙色の逆光に染まる君の顔はよく見えなかった。
今はさ──少し忘れたいから、後ででもいい?
海の音に負けそうな声で、そう聞こえた。
無理に話さなくていいから、気が済むまでここにいよう
そう言った後の君の顔は少し、笑っただろうか。
さっきまで乾いていた君の足元は、塩水に濡れていた。
二人で、黄昏時が終わるまで水平線を見ていた。
逆光で君の顔がぼやける。
あれは、幻だったのか。
『逆光』
目の前が逆光でよく見えなかった
きっと未来は明るいってこと。
写真撮影した時逆光で眩しかった
わたしは写真を撮るのが苦手だ
うまく自撮りできたり
食べ物を美味しそうに撮れたりする人が羨ましい
逆光になるのはおきまり
そんなわたしでもいいじゃんね
見えないよ。
君の顔が眩しすぎて。
『逆光』
逆光。
逆光で見えない。
見たいのに。
光の世界にいますぐいきたい
逆光
今日の教室は太陽の逆光が綺麗で思わず写真を撮った
君をまっすぐに見ることが出来ないのは逆光のせいにしておこう
君の笑顔がよく見えなかったのは、、きっと、太陽の逆光のせいだ、うん、、そういう事にしよう、、
だって、あまりにも眩しすぎて、
愛しすぎて、恥ずかしくて見れなかった、なんて、、言えない、よ、、。
七火
サーブ打つ時逆光だとほんとにキツいよね
なぜ忘れていたんだろう。
よく見えなかった、
目を細めた先だったけれど
あれは、母じゃなかった。
『逆光』
逆光
君が見えなくなってしまわないように手を繋ごう。