『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
逆さま
逆さまに見ると
花が人の顔に見える
海が空に見える
ほらね、
世界はこんなにも不思議なの。
スライドガラスに試料を一滴おとし、そっとカバーガラスをかぶせ、軽くおさえる。
これを顕微鏡にセットし、光量とピントをあわせると、長細い棒状の生き物が見えてくる。
これは、酵母。有名な卵型の出芽酵母ではなく、細長くて分裂で増える、分裂酵母です。
細長い酵母がさらに長くなり、真ん中に線が入っているものがある。もう少しすると、そこからぷつんと切れて、2つの個体になるのだ。
そうかと思うと、ただの丸もある。なにか別の菌が入ったのかな、と思ってしまいそうだが、そうじゃない。細長い酵母が縦になっていて、それを真上から(真下から?)見ているのだ。これも立派な酵母です。
カバーガラスが張り付いたスライドガラスなんて、人の目には平べったい二次元としか思えないが、彼らにしてみれば、その2枚の間には豊かな三次元が広がっているのだ。縦にも横にも斜めにも、実に自由にしている。
顕微鏡を覗いていると、実はこの世には、何次元も何次元も、たくさんの次元が存在してるのじゃないかな、と思えてくる。
『逆さま』
もしかしたら足がてっぺんで頭が先っちょだったのかもしれない。
地球儀を送って、天地無用で。
と甥っ子に言われ、家に置いてあった地球儀を箱に詰めて送った。
天地無用でって言ったじゃん。と甥っ子がビデオ通話で言う。逆さまになって送られてきたから、大陸が一つになっちゃったよ。と甥っ子は、地球儀を映した。
国境がなくなってよかったね。
と言うと、それもそうだねと甥っ子は頷いた。
まさかかささすままがたまとさかをさかさまにおかかかさましのかまでさっかーとかまさにさまー
まさか、傘さすママがタマと坂を逆さまにおかか(鰹節)かさ増しの釜でサッカーとか正にSummer
思ったより早口は簡単かな。
イメージはサ◯エさん?
[逆さま]
どうせ落ちるなら
真っ逆さまに落ちたいわ
せめて
違う景色を見させて
逆さま
上から読んでも山本山、下から読んでも山本山。
こんなCMがあった。
逆さまから読んでも同じ読み方は他に何があるかな。
とまと、しんぶんし、いろじろい、なわのわな、よくきくよ、たしました…回分っていうんだね。
結構、あるのを初めて知った。
逆さまでも同じって面白いね。
[逆さま]
君は僕を裏切った それは事実
でももうすべてリセットしていいと思うんだ
君と過ごした宝物のような日々
それが僕にとって大切だと気づいたから
なにもかも壊してしまうこと
許されないことだもんね。
君が浮気していたことは
全部忘れてしまえる。 あの男と
君との関係もこれで帳消しってこと
にしてあげる。お互いつらかったよね 僕と
君は 十分に苦しんだからこれから楽
しんじゃおうよ 一緒にね
[逆さま]と言ったらこの話しか出てこなかった
【逆さま】
冷たい風が吹き付ける屋上
フェンスの外側に立つ僕
車が沢山通る様を見下ろす
僕はもう、何も感じない
僕は目を閉じて、勇気をだして足を1歩踏み出した
「逆さま」
人間が逆さまになると血が上る。
文字が逆さまになると読みづらくなる。
鉛筆が逆さまになると書けなくなる。
ピアノが逆さまになると弾きづらくなる。
地球が逆さまになると・・・
全てが逆さまになってしまう。
逆さま。
今日は夢と
現実が逆さま。
「月が綺麗ですね」の
意味を教しえたから
次に
「月が綺麗ですね」って
言ったら
ニコニコしてるのかも?
なんだ、テレビがおかしい。
画面の中の女性アナウンサーが何か喋っているのは分かる。けれどなんと言っているかわからない。
なんでだろう、昨日までは平気だったのにな。
着替えたり、朝食を食べたり、と出掛ける準備をする。
なにか少しの違和感は、纏わりつく。
そして、いざ玄関を開けて太陽に挨拶を。
そこで、はたと気付く。
違和感の正体。
話しかけたんだ、月に。暗闇の中、私たちを照らしてくれる、あの月に。
ああもういっそ、何も分からなければいい。
みんなと、逆さまになるとかね。
そうしたら、何も分からなくなるのかな。
本当に叶えてくれたんだ。
それなら、お礼の挨拶をしに行かなくては。
あの燦々と輝く太陽に。
私はドアを力強く開けた。
◎ 逆さま
逆さま。
人は逆さまにはなれない。家を守るヤモリみたいに、アクロバットをする航空機みたいに、人は自分一人では逆さまにはなれない。これは考え方も同じだと思う。今、自分が正しいと思っていることを、自分一人の枠組みの中で間違っているかもしれないという考えは生まれない。必ず何か、誰かの影響を受けて歪みが生まれ、変化が起こる。つまり、逆さまになる。でもこれは、宙ぶらりんなものでもないし、地に足が着いていないって事でもない。ただ、逆さまになっただけ。白と黒の間にグレーは存在しないように、子供と大人の間に学生が存在しないように、ハッキリと天と地を分ける。上と下を分ける。私は早く逆さまになりたいと思う。逆さまになればきっと、この日々溢れんばかりの無音が楽しめるはずだから。逆さまになれば、目を閉じたままでも前が見えるはずだから。
逆さま
逆さまに言葉をすると?
トマト。
上から読んでも下から読んでも、トマト。
逆さまの発想?
逆転の発想かな。
真逆の立場から見ていると、また違う角度の発想ができるね。
あたりまえのことなんだけど、
逆立ちをするとさ、
全てが逆さまに見えるじゃん。
いつもと違う見え方になるから、
たまには逆立ちしてみるのも面白いよね。
できないんだけどね、逆立ち。
逆さま
子どもが病におかされた。
小さな子どもが交通事故にあった。
子どもが誤ってベランダから落ちた。
激しくなった川の流れに子どもがさらわれた。
苦しみ、悩み考えた末にその子どもは自ら命をたった。
どの写真にも笑顔が写っていた。子どもらしく、あどけない表情で笑っていた。
その写真の前で泣き崩れる親たちは、もっと一緒にいたかったと嘆く。幸せにしたかった、と。大きく育ってほしかった、と。
逆さま、先立った子どもを親が弔うこと。
逆さま
君を
覗き込んだ
逆さまの
君がいた。。。
逆さま
出産後、自分の着ている服が上下逆さまだったり、裏表逆さまだったりすることがある。原因は何か?と思い返すと、最近姿見を見ていない。
最近服を断捨離して、5年前と比べて洋服の量はだいたい4分の1となり組み合わせを迷わなくなり、着替えた後に姿見を見るという習慣もなくなった。併せて大学卒業してから仕事がない日は化粧もお休みー!となってしまい、育休中の今は子育て支援センターでママ仲間や保育士さんと会う時や友人とお洒落なお店でランチする時くらいしか化粧をしない。だから、自分にかける美容代は月に千円行かないのではないだろうか…。
それと反比例するように子どもにかける洋服代は右肩上がりだ。サイズが小さいだけで可愛く見える乳幼児服。ついついネットショップを眺めてしまって気付くとカートの中には…。今しか親の思い通りに着せられないと割り切ってポチッと購入!届いたそれらを着せた我が子を愛でる幸せも毎日の子育てのご褒美ってことで。
自分の洋服代と子どもの洋服代が逆さまになるまで、もう暫くかかりそうだ。
ひらいたままの傘が
アスファルトで
くるくるまわる
雨上がり
水たまりに映った
逆さまの虹を
いたずらに踏みつけては
あの子を泣かせた
いじわるな衝動は
好きの裏返しなんだと
あの子はわかってくれない
だけど
ぼくにだってわからない
なぜぼくの気持ちはいつも
逆さまになるなのか
#逆さま
もう嫌嫌嫌 本当の友達はやっぱり私にはいない
何でも話せる子はどこにもいない、中学生はもういいや嫌われたってもうどうでもいい
高校生になったら本当の友達見つけられるといいな