『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「まぁさ、強い思いってさ、歪むよね。」
そう零す彼を横目に、私は雲高く何も言えぬ静寂が感じられる秋と共に、ひんやりと冷えたベランダに軽く持たれつつ夜の街を見渡した。
『距離』2023.12.01
近すぎず遠すぎないこの距離感がいい。
この距離感をなんと形容すればいいか分からないが、オレの先を行くその背中を追うのが好きだ。
十年という年齢の差、板の上に立った経験の差、身長の差、歩幅の差。どれもあの人が先を行って、オレがそのあとを追う。
オレが進んで距離が近くなったと思ったら、あの人はさらに進むからその差は埋まらない。
焦りがないわけじゃない。はやくあの人の隣に立ちたいと思ってしまう。
あの人と同じ景色が見たい。
だから、オレは急ぐ。あの人に追いつくために。でもあの人はその分、先に進む。
縮まらない距離。
だけど、それがいい。
十年という年齢の差、板の上に立った経験の差、身長の差、歩幅の差。このどれもがかけても、オレたちはここまでの距離感を築けなかった。
差があることで得られるものもある。
あの人が与えてくれる言葉の数々。そのどれもがオレが前へ進むための活力になる。
だから、あの人には先に立っていてほしい。
あとから追いかけるから。
距離
遠くなり過ぎて
パキッと割れて
近づき過ぎて
メッキリ折られる
適度ってどこ?
バリアだけが
強くなるだけ
いつでも逃げられる
間合いを探して
近づきたい時の
無防備さを嗤う
いつだって
数字で計りながら
最後は無視して失敗
他の誰でもなく
0距離射程の自分にすら
距離間にとまどってる
隙間とか余白とか
そんな部分に
居場所を感じて
誰にも気づかれない
そこの方が気疲れない
全ての目線を消して
全ての言葉を失くして
全ての思いを気づかせない
全てを完璧にしてくれる
そんな場所までの距離を
いつまでも探している
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君の席は近いのに
心の距離は遠く感じて凄く痛い
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Theme:距離
∮距離
これはすごく個人的な、私の考えになっちゃうけど
よく恋バナで「どんな人が好き?」って聞かれるやつ
いつも私の答えは決まってて
「一緒に居て無言が気まずくない人」
「ただお互いがそこにいるだけで気楽な人」
多分みんなが欲しい答えとはズレてるんだろうけど
好きなタイプとかよりも、そういう距離感の方が大切に思うのは私だけなのかな
恋の距離感
離れても近づきすぎても関係が悪化する。ちょうどいい距離というものがあったらいいね。「距離を置こう=別れ」になる時もある。恋の距離感は難しくそして悲しいものだ。でも恋する貴方は美しく素敵です。恋をしていなくてもあなたは美しい。いつか運命の人があなたに出会うことを心よりお祈り申し上げます。
距離
君と私の距離はどのくらいだろう。
ただのクラスメイトの私たちの距離は。
いつになったらこの距離を縮めることが出来るのだろう。
いつになったら君の隣を歩けるのだろう。
この距離を縮めたい。
君の温かさを感じとれるくらいに。
遠ざかる距離に
もうこれ以上近付くのは許されなかった。
距離
距離を感じるとか、距離を置くとか。
日本人って距離をとても便利に使う。
私はと言うと、
人との距離感には敏感な方だ。
ついつい距離を取り過ぎてしまう。
距離なしさんはちょっと苦手だが、
ちょっと羨ましく思うところもある。
結局、正解の距離ってどれくらいなんだろ?
それこそ、人それぞれか。
paki
距離
パソコンの電源入れてクリックすれば
いつでもすぐに君のそば
楽しそうに話す君の声に
相づち打ちながら明日の用意をする
僕たちはこんなに離れているのに
いつも近くに感じる
電車と飛行機を乗り継いで
降り立てば迎えてくれるのは君
久しぶりの君は緊張気味で
僕も緊張して会話が続かない
僕たちはこんなに近くにいるのに
なかなか距離が詰められない
案内されて扉を開ければ君の部屋
君が用意してくれたご飯を食べて
二人で後片付けしたらあとはリラックス
お互い好きなことをしていても
お互いの気配を感じるのが嬉しい
僕たちは離れていても繋がれるけれど
やっぱり近くにいるのが一番いい
私は距離を測るのが好きだ。
何故ならば距離を測ると
これと私にはこのぐらい間が空いていてこれぐらいの距離感なんだ。
と少し物との理解が広まった気がするからだ。
だけど地球では実際の距離が測れないものがある。
それは人との距離だ。
人との距離は本当に存在するわけでもなく
人間が勝手に考えた空想だ。
だからこの世に存在しないものは測れない。
だけど昔、私は人との距離を完璧に測ろうとしていた。
でも人との距離なんて測らなくてもいいんだと最近知った。
人との距離なんて測らなくても心と心が通い合えば
それはその人との距離が短くなったということだろうと
分かったからだ。
だから私は今日もまた小学生の頃から使っている
15センチものさしを片手に持ち学校に登校する。
「今日はどんな出会いがあるかな」
距離は、縮まらない。
遠くに住む あの人に
会うには 動かなければならない。
画面越しに話すのは
容易いのに
きっと、飛行機に飛び乗って
会いに行くことだって
本当は、簡単なことなはずなのに。
私たちは、この距離感が
好きなんだな。
見えない壁に隔たれているからこそ
成り立つ関係は
どこまで、続くのかな。
【お題:距離】
遠すぎてもだめ
近すぎてもだめ
どうすればいい?
『私の足踏み』
何処か寂しい夜は 青信号を渡らずに褪せた煉瓦に見入ってしまう ひび割れが水路のようだ 煉瓦は物は言わないけれど 経年劣化が全てを語る 父の背中を知らない私には それが大きすぎて 包み込まれているようで 一切の距離感を振り払い 気持ちは煉瓦に同化していく
距離
無理をして走ると疲れる
無理せずに走ると楽しい
距離を決めて走ると時間が目標で
距離を決めずに走ると目標が走ること
目標があると速く走りたくなるけど
でも時間は決めてない
いつかはと思いながら走ってる
いまはまだゴールではない
急いでも足は速くなれないから
コツが掴めるようになるまで走ってる
目標はゴールして終わるものではいけない
[距離]
「一度、距離を置いて、
お互いの今後のことを話し合おう」て云った
貴方は
ワタシから何年、距離を置くつもりなの?
「距離」
貴方と私との間には
埋められない距離がある。
その...
何処までもプラス思考な性格。
子どものような無邪気さ。
私に対する深い愛情。
何処をとっても
私とは正反対である。
私も貴方のように生きてみたい。
貴方に近づきたい。
距離を縮めていきたい。
距離
挨拶って 相手との距離を測る物差しなんじゃ
ないかしら。
後に続く言葉も お互いの距離を知るための
ものじゃないかしら
なら 私の言葉に対して 貴方の返事が
それならば
私達の距離は ここまでね
距離
少し距離感を
置いてみるって言うのは
自分自身を考える
きっかけになると思うし、
たまには距離を置くのって
私は大切なんじゃないかなと
思う。人との距離感って難しいと思うから、
だからこそ大切にしたいんだよね。
#距離
距離を取りなさいと友は言う
それなのに私はあっという間に線を飛び越えてしまう。
一生懸命で不器用で幾つになっても周囲の人間は皆、優しい人達だと思ってるバカな私。
こうして泣く度に心優しい友が
だから言ったじゃ無いかって肩をぶつけてくる。
人間は気に入った人間にしか優しくしない生き物だし、そもそも"気に入った"の定義があんたとは違うんだよと慰めてくれる。
それでも、優しい部分を見てしまったら。
だって、他人に優しくするのって凄いことだよ。
そう言って鼻をかむ。
あんたはすぐにそうやって誰かを気に入っては泣くんじゃないか。
優し過ぎるんだよ。
人間はもっと自分勝手だ。
あんたはそうじゃないだろうけど、
摘んだ薔薇を笑って渡すのは仕事でも、棘を取るかどうかは贈り手の自由なんだよ。
あんたはきちんと棘を全部隅々まで取り払ってしまうんだろうけどね。
じゃあ私の友はなんで私に優しいの。
「あんたがくれる薔薇が好きだからだよ。」