『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【貝殻】
僕は恋人の誕生日プレゼントに海辺で拾った大きな貝殻をあげた。
『いいの?これ大切にしてたやつだよね』
うんと軽く頷いた。
『ほんと?』
うんと僕はまた頷いた。
『…ありがとうずっと大切にするね』
恋人はそう言って貝殻を自分の胸元に当てた。
『きらめき』
何かを観ている時、読んでいる時、聞いている時、
誰だって一度は感じたことがあるだろう。
「私もそれをやってみたい!」
という衝動。
それは憧れ。
自分にないものを羨ましく思う気持ち。
それであり、同時に、大切な『きらめき』でもある。
やってみたい、なってみたい。
きらきらとしたそれは君の中で瞬く。
それを憧れのまま終わらせるのか、
膨らませて夢にするのかは君次第。
『きらめき』は夢の卵である。
簡単には破れない卵が見つかるといいね。
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気づいたら19時過ぎてたけど供養。
貝のように黙っていられたら、よかったのに。
お喋りな貝の中身は、空っぽ。
オレは、虚ろな脱け殻。
空虚な言葉を吐き続ける。全てを煙に巻き続ける。
でも、おまえは名探偵だから、オレの真実に気付いてしまうんだ。
だから、本当に大嫌いだったよ。
かなしきときは貝殻鳴らそ
二つ合わせて息吹きをこめて
静かに鳴らそ貝がらを
誰もその音をきかずとも
風にかなしく消ゆるとも
せめてじぶんをあたためん
静かに鳴らそ貝殻を
🐚新美南吉「貝殻」
私は海を歩いてた
その時貝殻を見つけたんだ
懐かしいな、
幼なじみを思い出しちゃう、、、
諦めないといけないのはわかってる
だってもう結婚しちゃったんだ。。
懐かしいな、、と思い貝殻を拾った。
私は100均でカラーの貝殻を買った。最初は眺めるのに飽きなかったが、数日経つと飽きてしまった。そして、今日、その貝殻を捨てた。
貝殻
海に行くと、貝殻を見つけたくなる。
昔は通貨に使われていたこともあるらしい。
それくらい綺麗だから、通貨にもなったのかなと思う。
綺麗なもの惹かれる者は、今も昔も同じだったかな。
貝殻を耳に当ててみよう。
微かに音がするでしょう?
よーく耳をすましてみると、波の音が聞こえます。
サザン…ザザン…と真っ青な空の下で静かに響く波の音。
ひんやり涼しい夏の味を噛み締め秋へ向かいます。
#貝殻
死と、詩の、はざまにある、しとしとと降り続ける秋の雨は、カーテンの隙間から見つめるなぎ倒された稲たちに、なにか言いたいことがあったんだろうか、倒れた稲穂の継ぎ目から、彼らがまた目をさます前に、言いたいことがあったんだろうか
『貝殻』
貝殻
あと、数年したら、
私のことも忘れちゃうのかな…
でも、わたし、
忘れちゃってもしょうがないと思う
後悔なんかしないよ
だって、いっぱい思い出作れたじゃん!
私を友達として、仲良くしてくれてありがとう。
貴方と出会えて本当に幸せでした。
今まで、私を支えてくれてありがとう。
頑張ってね。元気でね…。
その昔、まだ小学校に上がるか上がらないかぐらいの頃だったか、夏に、両親に連れられて、海辺に建つ旅館に泊まった事がありました。次の日の朝、目を覚ますと、かすかに、波の音が聞こえたのを覚えています。朝食はうにご飯。
人と話すのが苦手だった。この声のせいで、よく馬鹿にされていたから。
ー男なのに声は女みたいなんだな。
そういわれたから僕は口を開かない貝殻のようにつぐむしかなかった。マスクをして、誰とも話さないようにしていたら周りから人が消えた。誰とも話さない、誰にも心を開かない。いつの間にか人との付き合い方を忘れたまま大人になった。声変わりの時期になっても僕の声は女のように高いままであった。家族はこんな声でも素敵だといってはくれたが、内心気持ち悪いと思っているに違いない。僕の目を見ないで話すからだ。唯一こんな声を褒めてくれた友達がいた。
ー安心する優しい声だね。
その友達とだけはよく話すようになったが、今は何をしているんだろう。僕の嫌いな僕の声。貝殻のように閉じた心と口をゆっくりと開かせてくれた僕の唯一の友達。
<貝殻>
ふたつ無いと
生きられない
今の私は
片割れをさがす
乾涸びた一枚
「貝殻」
貝殻。
白くて小さいの。
大きくて、灰色。
欠けたやつ。
丸いのや、尖ったやつ。
裏がキレイな虹色。
見たことがない変わった形のものまで。
集めてみたら、とてもカラフルで個性豊か。
波に揉まれてたくさんの貝殻が流れ着く。
何処から来たのか。
どこで生まれ、死んだのかわからない。
それは亡き骸。
捨てられた殻。
海は広くて大きいから。
遠い国からやってきたものも、
流れ着いているかもしれない。
どこで旅が終わるのか…。
自分じゃきっと選べない。
私は、片割れ。
この人の、片割れ。
私たちの、真珠。
生まれてきてくれた、真珠。
何かあったら守るよ。
私たち2枚で守るよ。
いつかあなたが輝けるように。
貝殻
かつては生きていたもの。
一部だけが残され、有り続ける。
私の身体に貝は無い。
何も残らず、誰にも見つけてもらえないだろうと思うと寂しい。
私が生きていたことを、誰が想ってくれるのか?
だから何かを作るのが好きなのだ。
文章を書くことも。
偶々見た誰かが、たまに思い出してくれれば嬉しい。
そうならば良いと思う。
この前
地元の博物館へ行った。
今現在、田園風景の広がる場所が
昔は海だったらしく、
それが解ったのは
発掘したら貝殻の化石が出たから。
なんか、凄いな…(語彙力💦)
昔はこの辺は海で魚…今とは形も違うだろうけど、
泳いでいたんだね。
お題 貝殻
むかし、ぼくはラッコだったよ。
と彼は言った。
知ってる、小銭入れの中にいつも、
貝殻を入れているもの。
と答えると、
彼は私の手を握った。
私がむかし、
ラッコだったころのように。
小さい頃
夏祭りでホタテを食べた
「にんぎょひめのふくだー!」
ホタテの貝殻って
人魚姫の水着みたい
シジミとか
アサリとか
人魚姫って
小さいお魚と人間のハーフ
だったら
ホタテじゃ大きいかな
人魚って言葉がある時点で
きっといるんだよ
人魚って
いてほしい
海の音が聞こえる。
浜辺に打ち寄せる、波の音が。
もやもやしていたその感情が、波にさらわれて、
消えていく気がした。
【お題 貝殻】