『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題「貝殻」
砂浜に足を踏み入れたのは久しぶりでうまく歩けずにそっと砂浜に座って、寄っては返す波を
ぼんやり見つめていた。
指の間にサラリと入る砂は痛くなくて、
むしろ、何か、くすぐったさを覚える。
力を込めると固まる砂、
離すととたんにサラリと消えていく。
そんな砂の中に埋もれた、小さな貝殻を拾う。
おそらくかけてしまったであろう小さなそれは、
とてもきれいな色をしている。
ザワザワ、サーサーと波音が心地よく
優しい砂の暖かさを感じながら
そっと貝殻を持ち帰った。
飾るのもいい、ストラップにしてみようか。
たった一つの貝殻、その一つに
いろんな思い出を詰めていくように。
心を閉ざして
周りを見ようとしないで
関わろうとしないで
ただただ貝殻に閉じこもる子
自分だ
そんな貝を拾ってくれる人はいるのだろうか
それとも自分にしか拾えないのかな
星がたくさんでた夜
わたしは海に行った。
貝殻が光ってるようで、とても綺麗…
だけど、これは1億年に一回のこと。
また、見たい。今度は、来世で見ようかな、
なんて
貝殻は割れてしまっても綺麗に磨かれ飾られる
壊れてしまったこの身体は磨いても傷が癒えぬまま
小さな小さな貝殻を
手のひらに乗せて
両の手で包み込む
あなたへの想いを
この中に閉じ込めて
そっと、海に流すの
どうか、どうか
────もう、あなたを好きになりませんように
『貝殻』
見つけた
小さな貝殻
かけてるやつ
綺麗なやつ
もう片方がないやつ
どんなやつでも
小さい頃は嬉しかった
小さい頃は興奮した
小さい頃は大切にした
見つけた
小さな貝殻
あ、、、かけてる
ならいらない
あ、、、綺麗だな
でもあってもしょうがない
あ、、、もう片方がない
あったほうが珍しいよね
今はもう...興味ない
今はもう...必要ない
今はもう...
ただの貝
【貝殻】
貝殻といえば
武田久美子さんしか
思い浮かばない
白黒籠
瞳から流した
雫は雪になり
静かに堕ちる・・・
映した世界は
霞み凍て付き
月は黒く嗤う・・・
囚われし鼓動は
何故脈打ち続け
不条理に創られ
色褪せて逝くは
「白ト黒ノ 二ツノ世界・・・」
開かれた現実には
戻る事出来ず
風に吹かれ・・・
残された時間には
刻んだ選択に
身を委ねて・・・
「私ト言ウ 存在ハ 喪ッテモ
何モ 換ワリハ シナイノダカラ・・・」
只 誰にも視とられず・・・
「貝殻」
小さいころ、海岸に連れて行ってもらっては、貝殻を集めていた。
それを大事に大事に持ち帰って、工作に使うこともあったな。夏休みの自由研究とかね。大半は「貝殻ボックス」みたいなところに納めておいた。
小さな、宝箱。
大事に大事に、今も思い出とともに。
思い出に納めておいた、貝殻。
思い出も、宝箱。
海に行きたい、波の声を聞きたい
あの砂浜は、今はどうなっているだろう
夏の思い出となった、海水浴
砂浜に陣取りをして、シートをひいてはフラッグのようにパラソルを立てた
日焼けを気にせず、日差しを浴びたあの砂浜
夏にしか行かないあの砂浜
あの賑わいは無いが、波は誰もいない砂を洗っているだろう
日が沈む前に砂浜に立つ
影が波打ち際に落ちている、あれだけ賑わいうるさい人混みはない
また夏になれば、ここに来たい
今日は潮風の匂いと、靴底の砂を車に運び
服のポケットに二枚貝の貝殻を一枚しまう
もう一枚は、次の夏きっと彼女が見つけてくれるかもしれない
行く理由は左胸のポケットにある
クールラン
貝殻
青い海…青い空…
あなたと海に行ったの
あなたとの思い出に
貝殻を拾って…
お互いにプレゼント
し合ったの
これからも一つ一つ
貝殻を増やして
あなたとの楽しい時間
を繰り返していきたいな…
「貝殻」
貝殻集めて 君と見つめる そんなハッピーに 心踊る ゆったりと過ごす 時間はまったりとしていて ビーチパラソルが 心地よい風に 少し揺れる そんな日々を今 そんな日々が美しい 自然と戯れる 時に浸る 寄せては返す波と 突然の君の涙は 僕に不安を覚えさせるけど これから これから また一緒に変えていこう 君といる時間 大切にしよう
うちがわに七色おさめたまま朽ちて砕けてはじめてなけて砂浜
牡蠣を剥く九月のナイフ
藻はたわみ抜かれていった千切られてった
「海だー!」
彼女は何回も、そう叫ぶ
「何回目?ていうか、なぜ叫ぶ?」
そう言うと
「なんとなく」と返ってきた
訳が分からなかった
頭に疑問符を浮かべながら
貝殻を拾っていると
「なんで拾っているの?」
と聞いたので
「なんとなく」と返した
帰りの電車の中で二人とも
「海って不思議だね」と言いながら
貝殻を眺めていた
ねぇ、貴方と貝殻を集めたいの。
一緒に貝殻に耳を当てて、海の声を聞きたいの。
一緒に海辺を歩いて、お弁当を作るのもいいな。
大好きなあなたの声を聞いて。
隣で笑いたいの。幸せになりたいの。
そんなことは、叶わないけど。
貴方は私なんかに興味なくて。
ただの人って感じで、
どれだけあなたを想っても貴方からは
なにもあるわけが無い。
それでも、私が想い続けるのは、
貴方が好きだから。
幸せになってもらいたいから。
元気な姿をみたいから
『貝殻』
小学1年の夏休みに珍しい貝殻をあつめた
海に近い町に住んでいた
もう、どんな貝殻を集めたのか忘れたが、きれいに磨いて紙の箱に綿を敷き詰めて貝殻を置いた
今でも覚えているのが、可愛い薄いピンク色のさくら貝
ちょうど、子供の人差し指の爪の大きさ位だった
中には、濃いめのピンクで大きい
さくら貝も見つかった
『親子のさくら貝』などと名付けた
故郷を離れてからは、さくら貝を見つけることもない
さくら貝が打ち寄せる浜辺をゆっくり歩くこともなくなった
きれいで優しいさくら貝の貝殻を知っていますか?
捨てられない思い出を
そっと、閉じ込めた青すぎる夏
貝殻に耳をあてて見る
不思議波の音が聞こえる
波の音でリズム取りながら
『貝殻』
波の音
潮の匂い
覚えてるかな?
この貝殻君に貰ったものなんだよ
#貝殻
合わせ貝の貝殻ってね
対になっている貝殻は
他のどの貝にも合わないんだょ
ピッタリと合わさらないの…
人と人…
合わせ貝のような人と巡り会えたなら
きっとずっと幸せで
いられると思う
でもそんな人とは
巡り会えないから…
気持ちを汲み合える
人と巡り会えたなら
手を離しちゃいけないょ