『衣替え』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「おはよう!もう冬だね〜」
「いやまだ秋だろ」
元気いっぱいに挨拶をした親友に
冷静なツッコミをした幼馴染は
私の両隣の席で3人でよく話す。
今日から衣替え移行期間になっているので
セーターを着てもいい時期に入った。
私は別に寒いわけじゃないから
セーターを着なくてもいいのだが
みんなが着ているので着た。
「1年って早いね」
「ホントそれ!」
「おばあちゃんみたいなこと言うなよ。JKだろ。」
なんて会話をしながら
ホームルームが始まるのを待った。
今日もいいことありますように
─────『衣替え』
空いた電車に乗って出掛けたとき。
向かいの席に座るお姉さんの旅行カバンから、視線を感じた。
おや。
鞄のフチに、白い小鬼が腰掛けている。
これからの道程を思うのか、楽しそうな目だった。
こちらは、冬に備えるコート。
対して、春物スカートのお姉さん。
そうか、大きく巡る渦のなかでも、分岐を察して乗り換えるんだね。
小鬼が、ではまた、と手を振った。
【衣替え】
#衣替え
そんなに簡単に
改めることができるのなら
移り変わる花はきっと
造花に過ぎない
愛が偽りのように-
衣替えの季節、外見と一緒に中身(気持ち)も切り替えてのらりくらり頑張りたいですね。
おーい この衣はもう古いから新しい衣に変えるってよ
揚げ物のかけ声
【衣替え】
十月も半ばを迎えると、衣替えの季節だ。文句を言う君を付き合わせ、クローゼットの中の夏物を冬物へと取り替えていく。と、君の手が不意に止まった。
「もういい加減、これ捨てなよ」
紫紺のストール。肌触りはチクチクとするし、色も随分と褪せてきた。良いものを長く使いたい私としては、安物のそれは決して好みじゃない。だけどそれでも。
「ダメ、今年もそれは使うの」
バッサリと一蹴し、君の手の中からストールを取り上げる。だってこれは君から初めてもらったクリスマスプレゼント。苦学生の君が必死に貯めたなけなしのお金で買ってくれた、大切な思い出の品なのだから。
チカチカと光るイルミネーションの中、こんなものしか買えなくてごめんと泣きそうな顔で眉を下げた君の表情を思い出す。あの頃からずっと、君はわかっていないんだ。私にとっては君が贈ってくれたというその事実だけで、どんな逸品名品よりも価値があるんだってこと。
このストールを纏って、君と二人で今年もイルミネーションを観よう。ワクワクとした気持ちで、私はストールをハンガーラックへとかけた。
お前早くね
そう?
あつそー
全然暑くない
感覚やばいんじゃねーの
やばくない
そーゆーのいいよ
なにが?
寒いアピール
してないよ
してるよね、誰も心配してくれねーよ
心配してほしいわけじゃない
なんかうざいね
ごめん
なんかよくいるよなー、暑いのに長袖着て可愛いと思ってるやつと寒いのに半袖着てかっこいいと思ってるやつ。
そうなの?
思わねーの?お前みたいなやつだよ。気に食わない
なんで?
ふつうにきもくね
きもくない。きもいって言葉知らないでしょ
あ?知ってるに決まってんだろ
知ってて言ってるなら、衣替えの前に心変えた方がいい
は?うっざ
それ、みんなに言わない方がいいよ
だまれくず
俺はいいけど、傷つく人もいると思うよ
衣替えごときでいちいちうるさい
『衣替え』
シャツに袖をとおし
さっさとズボンにシャツを入れ、
すーっと一連の動作で
ボタンをする
一連の流れで
それができなかった時は
自分を疑うように
2度3度、再挑戦してみる
1回目で明らかなのに……
そして、一着目のズボンで
それがあると、
すべてのズボンを試すことになる
その数分間、太った心配より
財布を心配する庶民の私がいる
まー
心の衣替えの
仕方を
教えてください
太陽だったあのひとが
いなくなってしまい
このままでは
寒さに凍えてしまいそう
冬は足音響かせ
容赦なく近づいているのに
未だに
心の衣替えが出来なくて
途方に暮れているのです
# 衣替え (311)
変えてみてもいいのかもしれない。
しばらくこれでいたけれど、やっぱりこっちの方が好きだし。
うん、今日からしばらくそうしてみよう。
唐揚げの衣。
小麦粉より片栗粉の方が好きだな。
柿ピーなんてのもあるらしいから、いつかそれも試してみたいなぁ。
『衣替え』
最近、肌を突き刺すような冷たい風が吹き始めたから夏の洋服とはオサラバし、衣類を新調した。派手な柄のTシャツや原色のショートパンツからもこもこのニットやふわふわのカーディガンと柔らかく暖かい素材の物へと変化していく。ふわっふわで心もポカポカするような洋服を見ていると自然と笑顔になれる。夏の元気はつらつ!としたカラフルなお洋服も大好きだったが、秋冬の優しいお洋服もとても楽しみだ。
今年も私に暖をくれる洋服を着ていろんな思い出を共に過ごせたらいいな。
衣替え。
衣替えは
最近してないかも?
そんなに服が
ないから?
使わない半袖
捨てちゃうし
長袖は今から
買いに行かなくちゃ。
衣替えがある
この環境が好き。
お題 衣替え
今年の夏
貴方がかわいいと言ったスカート
一緒に海に行った時履いたサンダル
お泊まりの時貸してもらったまま
似合ってるからあげるって言って
次また家に行ったらお揃いになってた
Tシャツ
貴方との思い出がいつだって私を助けてくれた
秋と言いながら寒すぎる日々
またもうすぐしたら去年もらったマフラーをつけて
お出かけする日が来るんだね
また貴方との思い出か増えていくことを
私は嬉しく思います。
最近寒くなってきたので、衣替えなるものをしてみることにした。普段は落ち着いた茶色なのだが、ここはイメチェンも兼ねて思い切ってド派手にしてみようと思う。
「え? あれ?」
すると、毎朝日が昇るより早く厩舎に来る馴染みの人間が、私を見て素っ頓狂な声を上げた。
「し、しまうまが! しまうまがいる! なんで?!」
――馬小屋に突如現れたしまうまは、その牧場を即座に有名にしてみせたという。
飼育員の最近の悩みは、今後の降雪でしまうまが雪に紛れて見えなくなってしまう可能性があることだ。
青空に洗濯物がたなびく。
今日は白いものが多くて大変だった。寝衣、包帯、手拭い…下帯。ほぼ全て上司のものだ。
やり始めたのは子供の頃で、もう習慣付いている。立場が変わった今では回数も減ったが、他の者に任せると思うと何か落ち着かない。
ふぅー、と、深く息をつく。空が高い。秋晴れだ。
薄手の寝衣はもう使わないだろうし、乾いたら少し厚手のものと取り替えよう。袷も出して、繕いが要るか確認して……
などと考えていると、スタスタと軽い足音が近付いてきた。覚えのある足運びに顔を上げる。
『あの方はお留守だぞ。』
やって来た女は目を見開いて足を止めた。尻端折りした自分の姿を思い出し居心地の悪さを覚えたが、女は笑顔で労いの言葉を口にする。おまけに足袋を廊下に投げ捨てて、裸足で縁を降りてくるから驚いた。
『怪我でもしたらどうするんだ。』
平気だとでも言うように、私に歯を見せて笑う。呆れたやつだ。いい天気と言われ、そうだなと返す。衣替えかと問われ、ああそろそろと返す。ぽつりぽつりと話しながら、女の視線は、空へと向かう。微笑っていた。
その薄い唇から、不意に有名な和歌の一首が零れ出た。
景色から連想したのだろう。…が、私は黙ったまま釈然とせず渋顔を作る。女は、はは、と笑った。足袋を履き直して去っていく背中に、呆れたやつだ、と声が漏れた。
『男の洗濯物に天の香具山は無いよ。』
ああ気まずいと呟いて、上司はそのまま文机に突っ伏した。あの女は貴方の下帯なんか気にしてやいませんよ。
そう口にすると、なんでお前に解るんだ、とばかりにジトリと睨まれた。藪蛇だった。
【衣替え】
犬は換毛期になると指先でつまんだ分だけそのままフコッと塊で抜ける。
抜けかけた姿はデコボコとして暖かそうでもあり、貧相でもあり。
抜けた毛は土にかえりづらく庭中ワンコの毛だらけだったなぁ。
衣替え
《僕の余命は九日です。》
主人公名:夜桜(ヨザクラ)
性別:男
名前と見た目が女っぽいことがコンプレックスです。
設定:部活は帰宅部だが、学校で1の身体能力である
〜第一話/余命宣告〜
病院の先生「残念ですが…貴方の寿命は残り……」
《九日です》
夜桜「…!」
夜桜「そう……ですか」
病院の先生「ここに残れば少しですが寿命は伸ばせますが…」
夜桜(まぁなにか思い残したこともやりたいことも無いしな……)
夜桜「いいえ大丈夫です、先生」
病院の先生「そうですか………」
夜桜「それでは」
看護師さん「虚しいですね……何も出来ないだなんて」
病院の先生「あぁ生まれた頃から癌があるのは知ってたしこうなる事は予想はしていたが……」
看護師さん「こんなにも…悲しいんですね」
病院の先生「私たちは彼が少しでも楽しく生きられる様に努力しよう」
看護師さん「はい…先生」
よく分からず思いついた事を書いたのですが……どうでしょうか?まだ初心者なので頑張ります!!
もう何年も着てない服がある。
いつか着るかも、は捨て時のサインというけれど、あれ捨てなきゃよかった!の後悔の方が後々引きずるので着るかもは基本捨てない。
でも、もう外では着ないだろうな、部屋着にするにしてもテイストが違うし‥という所謂"思い出の服"がある。
わたしが20代半ばの頃、ブランドものには興味がないものの当時お付き合いしていた彼氏に誕生日プレゼントで何が欲しいか聞かれて咄嗟に何でもいいからブランドものでひとつ欲しいと提案した。
ブランドビルが立ち並ぶ通りに出て、片っ端から店内に入っていった。
ドアマンに物珍しそうに見られつつも、ディスプレイしてある品物にうんうん唸りながらあれでもないこれでもないと吟味する。時折、これはどうかと彼氏に聞くのだけれど顔は穏やかだが上半身が斜めになる。
何軒か回って、どれも可愛くて欲しいのだがどうも自分には似合わなさそうだということに気づいた。姿見の鏡はあるがままを映すのだ。
彼もそう思っていたのだろう、今日買うものはブランドものではなくて洋服にしようと言ってきた。言われるがまま二人でレディースフロアに上がり、大人っぽい服を一着買ってもらった。
結果から言うと、あまり着なかった。とても気に入ってはいたが首元が広く開いていて下着のストラップが見えてしまうのだ。黒にしても見た目が気になるし透明なものはそれこそ安っぽさが出てしまって嫌だった。
その後結局彼とはお別れをして、洋服だけ残った。
後生大事に持っていたのと、それなりに良いお店で買ったのもあって未だにどこも綻びはなく綺麗なままだ。
衣装ケースを開いて目に留まると、着てみようかなと袖を通すのだが、なんだかしっくりこないなと思いやっぱり元あった場所へ戻す。
もうこんなギャルみたいな服は着れないかなぁと畳み皺を伸ばしながら、はにかんで斜めになった彼との数々の思い出が脳裏に蘇り、まだまだ捨てれそうにないな、と知らずと目を細めるわたしはそっと衣装ケースの蓋を閉じるのである。
◇衣替え◇
衣替え
「おかあさーーん!ハサミってどこ〜?!」
「朝っぱらから大きい声出さないの!お母さんの筆箱の中にあるわよ!」
「ごめんなさーい!ありがと〜〜!」
慌ただしくハサミを取り、新しく買っておいた半袖のYシャツのタグを切る。
すでに桜は散り、青々とした葉桜に通学路が変わる季節。今までより軽くなったスカート、スカートとおそろいの色をしたベストを着ると心なしか体まで軽くなったような気がする。
「昨日のうちから準備しとけよ〜妹よ〜」
ニヤニヤとこちらを見てくる兄に対してベーっと舌を出してやる。
「おい、もう家を出る時間じゃないか?」
新聞を読んでいた父にそう言われ、時計を見てみると7時丁度を指している。
「ホントだ!!!朝練!!!!」
慌てて玄関へ向かう。
制服よし、前髪よし、玄関に置いている鏡で全身をみて、リュックを背負って、履き慣れてきたローファーに足を通す。
「行ってきます!!!!」
みんなからの「行ってらっしゃい」の声を聞いてすぐに自転車へ飛び乗る。
すでに真夏のような暑さの中に少しだけ春の優しい暖かさを感じながら必死に足を動かす。
さぁ、学校まであと少しだ!
自我出しちゃってごめんだけどさ。
私学生時代衣替えめっっっっちゃ好きだったのね。
なんていうか、校内全体の色合いや雰囲気がガラッと変わるのが好きだったの。
仲良しの可愛い女の子の、かっこよくて憧れの先輩の、そんな皆の魅力がもっともっと増す気がしてた。
今はもう制服なんか着ることないからさ、
衣替えのワクワクって味わうことできないけど。
学生時代の制服の衣替えってすごい貴重だったんだなぁ〜って思うよ。