『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街に遊びに行きたい!
周りにはなんもないから、
早くコロナなくなれーー!
幼い頃の私にとって、街へ行くことは特別だった
高いビルが立ち並んでいて、
なんだかキラキラして見えたものだ
そこへ行くときは少しだけおめかしをする
母が髪を可愛くしてくれた
ただ結ぶだけじゃなくて編み込みだ
ヒラヒラ揺れるリボンをつけてもらう
あまり雑に扱うと崩れてしまうのが難点だった
それでも好きだった
今では友人とよく足を運ぶ場所だ
何もないね、と言いながら歩いて見て回る
もうその場所がキラキラして見えることはない
けれどその場所での思い出はキラキラしているのだ
〜街へ〜
街へ行こう。
意味もなく漂って、小さな宝石を見つけて、気づけば日が傾いて赤く染る。
あの日見た君の顔を思い出すために。
街へ行こう。
街を出よう、旅じゃない
今夜、一人街を出る
海に行きたい、まだ見たことがない
川の流れを下ると、海につくと習った
広さを知らない、荒らさを知らない
深さを知らない、青さを知らない
海、見つめる君の横顔を知らない
川はどこだ
尋ね歩く、導く声はなし
くたびれた
海…海…
そうだ、あの街へ行こう
届いた便りに、「海鳴り」と書いてあった
聞いてみたいと、返事した
それきり、途絶えた
深夜バス
すこし眠ろう
朝には、着くだろう
揺れが心地いいね
君、暮らしていた街へ
これは昨日の、明日なのか
目覚めた、曇り空
あの街へ行こう。
貴方がかつていた場所。
美しくて、何処か懐かしい。
恋しいの。
哀しいの。
愛しいの。
ごとごとと揺れる列車に乗った。
つぼみのままの花。雪融け前の街。
やんわり白い地面。いつまでも駆けて行きたいと思った。
一輪の花が風に揺れる。
黄色い花びらが一枚、風に凪いでいる。
ひんやりとした空。私も花びらと共に凪いだ。
街へ行く時は
自分のしたいままに
色んな路地を通って
なんかいいものないかなと走り回る
その日だけ
野ウサギのように
今までみんなから「優しい」って言われてきたけど自分ではわからない
田舎から出て街へ出た。
でも、待っていたのは…