幼い頃の私にとって、街へ行くことは特別だった
高いビルが立ち並んでいて、
なんだかキラキラして見えたものだ
そこへ行くときは少しだけおめかしをする
母が髪を可愛くしてくれた
ただ結ぶだけじゃなくて編み込みだ
ヒラヒラ揺れるリボンをつけてもらう
あまり雑に扱うと崩れてしまうのが難点だった
それでも好きだった
今では友人とよく足を運ぶ場所だ
何もないね、と言いながら歩いて見て回る
もうその場所がキラキラして見えることはない
けれどその場所での思い出はキラキラしているのだ
〜街へ〜
1/28/2022, 10:45:54 AM